更新日:2016.02.08
文/椙内洋輔 写真/フォードモーター
フォードは、2017年にデビュー予定の新型ラプターベースのデザートレースモデルを発表した。
ベースとなる新型ラプターは、ボディの大幅軽量化を実施し、搭載エンジンにはダウンサイジングの3.5リッターV6エコブーストエンジンを搭載する。
このエンジン、初代ラプターに搭載された6.2リッターV8エンジンの411hpを越えるパワーを実現しているといわれており、同時に新開発の10速ATが組み合わされる。
専用のフロントグリルをはじめ、アグレッシブなデザインはラプターの特徴として引き継がれ、専用サスペンションにはFOXレーシング製のダンパーを使用し、オフロード向けのチューニングが施されるが、サスペンショントラベルは旧モデル以上と言われ、その性能に関する期待値はかなり高い。
で、この新型ラプターをベースとしたデザートレース仕様がこのたび発表された。
基本設計は、ベースモデルを踏襲しているが、それ以外にレース仕様のFOXレーシング製ショックやサスが使用され、グランドクリアランス等が見直されているという。またロールケージやマスタークラフトレーシング製シート、5点式ハーネスが装備。デジタルダッシュやGPSナビゲーションシステム、灯火システム等のレースパーツが随所に組み込まれている。
話は変わるが、それにしても近年のピックアップ事情は熱い。特にアメリカ。しかもフルサイズ、ミッドサイズ問わずにだ。もちろんラプターが先陣を切ったのは間違いないが、この先実現可能な噂としてはラムからヘルキャットが出ると言われているし(707hpのスーパートラック)、最近では日産のピックアップをベースにしてメルセデスがピックアップを製作するという話もあるし(実現すればバハ1000にAMGで参戦か?)、コロラドからデザートレーサー的なマシンが出るとか出ないとか…。
直近では、ホンダリッジラインがモデルチェンジしてデビューしたし、トヨタタコマがバカ売れでクルマが間に合わないという嬉しい悲鳴も。また、まだまだ噂の域を出ないが、つい数日前には「レクサスがフルサイズピックアップに参入を検討」とのオーストラリアでのニュースもあった(タンドラベースなら十分に有り得る)。
近年のガソリン安の影響も多分にあり、本国アメリカでは今空前の売れ行き。わかりやすいアメリカ人は、今だからこそピックアップを買っているとかいないとか。
日本ではフォード撤退との嬉しくないニュースが報じられているさなか、アメリカでは今まさに、アメリカならではのピックアップ・バブルが始まろうとしているのである。
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