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いまだに人気のミディアムSUV

ダッジデュランゴ基本構造チェック vol.1 (DODGE DURANGO)

構造を知ることでトラブルにも対処しよう

適度なボディサイズにパワフルなアメリカンV8を搭載し、厳ついマスクが特徴のダッジデュランゴ。今なお人気のこのミディアムSUVについて、もう一度おさらいしておこう。

更新日:2013.04.16

文/石山英次 写真/石山英次

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

デュランゴにはドイツ車のDNAが色濃く流れている

 車両本体価格がすでに100万円にも満たないダッジデュランゴがたくさんある。すでに絶版して久しいが、個人的には「もうこんな金額で買えるのか」という感覚が強い。しかもここ最近のちょい古アメ車の人気高も伴って意外に問い合わせが多いというし。今や中古SUVの人気は、リンカーンナビゲーターと二分するのである。

 レアモノとして高額プライスが付く前にどうです1台? というわけで、手に入れる前に知っておくべきデュランゴのモデル解説と基本構造を紹介。

 ダッジはクライスラーの国内専用ブランドであったが、クライスラーは99年にダイムラーと合併してアメリカとドイツの混血メーカーとなった。デュランゴのデビューは97年であるが、その頃にはすでにメルセデスとの技術的な交流が進んでおり、デュランゴにはドイツのDNAが色濃く流れている。

 それは構成パーツを見ても明らかで、ブレーキはボッシュ製、電装系やエアコンには日本製の部品が使われており、シボレー系車種とはクルマ自体の構成が異なっていることが分かる。

 デュランゴは「ミディアムサイズのボディに、フルサイズの性能」という開発コンセプトのもと作られたクルマである。そのためエンジンはラムバンなどのフルサイズクラスと同じエンジンを共用している。

 デビュー当初は5.9リッターと5.2リッターのV8エンジンがラインナップされ、00年型からは4.7リッターのV8が追加された(本国には3.9リッターのV6もある)。当然ながらミッションもフルサイズ用のものを共用する。

 電装系はGM系に比べてかなり容量の大きなものが使われており、様々な環境に対応できるマルチパーパス車となることを目論んでいたものと考えられる。
 足回りについても、あくまでリーフスプリングにこだわったのは、トーイングキャパシティ(牽引性能)を重視した結果と言えるだろう。

デュランゴは1998年から2003年まで存在した。2000年型でシステム面が大きく変更されたものの、03年型を最終にモデルチェンジされるまで、エクステリアはほとんど変更されなかったのが特徴である。

パッケージについては、スポーティな「RT」が2001年型から主流となった。この「RT」は5馬力アップの245hpとなり、マフラーも変更され、ホイールも17インチのアルミが標準となっている。また、「SLTプラス」は2000年型からウッドパネル化され、2002年型ではグリルがクローム化されるなど、ラグジュアリー志向の強いパッケージとなっている。

年式的なトラブル事例が把握されている

 デュランゴのこうした開発コンセプト自体は素晴らしいものではあるのだが、ミディアムサイズのボディにフルサイズの性能を押し込めてしまったムリが、多少なりとも歪みとなって表れていることも事実である。

 特にデビュー当初の98〜99年型に関してはオーバーヒートしやすい傾向にあり、熱対策などが重要となっている。しかし、それも00年型でシステム面での大きなマイナーチェンジが施されことでおおむね解消されていると言われているのだが。

 先代型デュランゴは98〜03年型までの6年間生産されたモデルであるが、その間、システム面での変更が繰り返されているにもかかわらず、エクステリアのデザインについてはほとんど変更されなかった。
 そのため、見た目から年式を判断するのは非常に難しい。逆にいうと、見た目の違いがないだけに、メカニズムさえ押さえておけば、どの年式を手に入れても満足度は変わらないとも言えるのだが。

 さらに「RT」や「SLT」、「SLTプラス」などといったパッケージが混在しているため、オーナーですら自分の乗っているクルマについて知らないという人も多い。オーナーであれば、まずはその辺の確認からはじめてもらいたい。

1998年にデュランゴデビュー、1999年型でヘッドライトの変更。2000年型では、冷却ファンの変更・追加、スタビ等の変更、ブレーキの変更、リアアクスルの変更、ステアリングがボール・ナット式からラック&ピニオンに変更などの大掛かりな進化をとげ、2001年型ではダッシュパネルの変更、ボディコントロールモジュールの充実化、4WDシステムのスイッチ化、バンパーの形状変更、エンブレムの変更が行われた。

ダッジデュランゴの基本構造の変遷

<電装系・エアコン>
輸入車は全般的に電装系やエアコンが弱いというイメージがあるが、デュランゴの場合、メルセデスの血が入っているだけあって、オルタネーターなどの電装系は日本電装製のものが使われ、エアコンもサンデンのコンプレッサーを使用するなど、信頼性はかなり高い。

<ブレーキ>
デュランゴのブレーキはメルセデスにも採用されているBOSCH製のブレーキを装着している。BOSCHはドイツの自動車機器製造メーカーであり、この辺りにもダッジがただのアメ車ではないことが伺いしれる。なお最終の03年型では、アメリカの保安基準の変更にともなってリアブレーキがディスク化されている。

<ステアリング>
ステアリング装置については、00年型のマイナーチェンジでボール・ナット式からラック&ピニオン式に変更された。ラック&ピニオンは構造がシンプルでリンク機構も少ないためハンドルの切れが良く、路面の状況を把握しやすいのが特徴だ。つまり、スポーティなステアリング操作が可能になったと言えるだろう。

<OHCとOHVエンジン>
00年に登場した4.7リッターV8エンジンは新設計のOHCエンジンとなっているため、エンジン構造は大きく変わっている。点火系はディストリビューターとプラグコードがなくなってダイレクトイグニッション方式を採用する。ちなみに5.2/5.9リッターOHVエンジンは通常のマルチインジェクションのままである。

<足回り>
下回りをみると、このクラスにしてはかなり大きなリアデフが付いていることが分かる。デュランゴにはRAM1500と同じアクスルが使用されており、エンジンと同様に性能面でフルサイズクラスと遜色ないことが分かる。また、リアのリーフスプリングは03年型の最終まで一貫してリーフスプリングを貫き通している。

日本デンソーのオルタネーターにサンデンのエアコンコンプレッサーを使用するなど、信頼性が非常に高い。

写真は4.7リッターV8OHCエンジンのもの。この4.7リッターV8OHCエンジンのみダイレクトイグニッション方式を採用するため、ディストリビューターとプラグコードがなくなっている。

ラムトラック1500と同じアクスルが使用され、ミディアムボディにフルサイズの性能が与えられている。

<4WDシステム>
デュランゴの4WD機構はパートタイム、フルタイムの設定が用意されているが、01年型からはAWDが基本設定となる「RT」が主流となったため、数としてはAWD車が最も多いと言えるだろう。なお、「SLTプラス」には01年型以降もパートタイム4WDが存在する。4WDの切り替え装置は、01年型からシフトノブ式からスイッチ式に変更になっている。

<冷却ファン>
98〜99年型のウイークポイントである熱対策は、00年型のマイナチェンジで冷却ファンが追加されるなどして対策が施された。そのため、写真を見比べてみても分かるように、00年型からは冷却ファンの形状もボックスタイプに変更されている。98〜99年型には別途熱対策が必要になる。

<フロントバンパー>
数少ないデュランゴのエクステリア上の変更点として、01年型からのフロントバンパー形状の変更が挙げられる。それまで2分割だったバンパーが1分割になり(エッジラインはダミー)、両サイドの下部に牽引ダクトが付けられた。性能的に意味のある変更ではないのだが、年式を見分ける際に多少便利なった。

<キー&リモコンキー>
キーについては、写真左の角形のリモコンキーが付いているものが99年型までで、01年型から写真右の曲線型のリモコンキーが使われている。また、キーの色がグレーのものはイモビ付きのため、スペアキーを作る場合は販売したディーラーに依頼しなければならない。そのため、中古並行車でスペアキーを作ろうとすると非常に手間がかかってしまうので、中古並行で購入した人はキーをなくさないように注意したい。

左が2000年からの冷却ファンで右が98-99の冷却ファン。形状の違いが一目瞭然である。

ほとんど変更が見られないデザイン面で唯一の変更がバンパー形状。といっても性能面での違いはない。

98-99のリモコンキーが写真左となる。

<関連記事>
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