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特集 SPECIAL ARTICLES スペシャルオイルの秘密とは? vol.2性能第一主義のオイルを実際に試してみた

スペシャルオイルの秘密とは? vol.2

ノーマル純正エンジンにも変化をもたらすか?

前回のエントリーで大反響を巻き起こしたMoty's のエンジンオイル。今回は実際にエンジンオイルを入れ、その変化を探ってみた。

更新日:2016.06.15文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

ジャパンレーストラックトレンズ
TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]


「潤滑」にこだわって作られた性能重視の純日本製オイル。チューニングカーからスーパーカーまで。またノーマル純正の一般車両まで対応するという。

だから今回は実際にオイルを入れてみる

 前回のエントリーで記事にしたMoty's のオイルに関しては、多方面から大きな反響をいただいた。「オイルの世界にもいろいろあるんだね」「ほんとに凄いの?」「ある意味パーツっていう部分に興味がわくよね」etc。

 たしかにそうだろう。筆者もそうだったのだが、この取材をするまではエンジンオイルは単なるオイルであって、銘柄うんぬんはどうでもよくて、半年に一度交換すればいいという、たんなる儀式的なものという認識であったのだから。

 まさかオイルにも各方面でコストダウンやら合理化やら何やらいろいろあって、だからこそ、一昔前には様々なブランドのオイルが販売店の棚に並んでいたのだが、現在では数も激減し、同時にオイルにこだわりを見せる方々もどんどん減っていって…という流れは想像すらできなかったし。

 それに、オイルにこだわるならやっぱりハードチューン車やサーキット走行を目的とした車両に限られるとばかり思っていたから、「まるでチューニングパーツの一種ですね」というフレーズには筆者も目から鱗だった。

 しかも、良いオイルは効果の期間が短く高くつくという、ある種の常識っぽい考えすら間違えだということを教わったのも非常に新鮮だった。

Moty's のオイルは車両の状態や仕様により使うべきオイルを選定するため、このようなプロショップの存在を前提としているのである。売らんがための量販品とはひと味違うのである。
 だからこそ次なるステージとしては、実際に入れてみてどうなのか? が知りたくなったわけである。

 ただ、そうはいってもメーカータイアップ的な実験だと個人的にも言いたいことが言えずに書けずに、ただの賞賛のみで終わってしまう可能性もなきにしもあらず。

 一番いいのは興味を持った、もしくは持っているユーザーさんが直近でいれば、もしくは現れればいいのだが、そんなグッドタイミングに出くわす可能性も非常に少ないということで。ならば自分で入れてみようとなったわけである。

 なので、今回の試験ベース車が国産トヨタ車ということはご勘弁いただきたい。弊社取材に立ち会ったことのある方ならご存知かもしれないが、ゴールドのプロボックスである。通算3機目となる同エンジンを積み替えながらの実走行は60万キロを越える(笑)。

 とはいえ、現在のエンジンはまだ積み替えて一年経たずということで、それほどの走行距離は刻んでいない。でも10万キロは越えるか。そんな普通の国産車にいれてみようと考えたわけである。

 で、オイル交換開始。使用するオイルはMoty's のM11シリーズの0W-40。フィルターも同時に交換をお願いした。

 このM11シリーズだが、ストリートからサーキットまで幅広く対応した製品であり、高性能ハイドロカーボン系合成ベースオイルと優れたエステル系合成ベースオイルを基軸とし、各種機能の高性能添加剤を配合したオイルである。

 ちなみに前回も書いたが、エンジンオイルとは、このベースオイルの性能と添加剤との組み合わせによって生まれ、これらの性能差がそのままオイル性能差に直結するわけである。だが、この添加剤の組み合わせレシピはいわゆる「企業秘密」であり、表舞台にさらされることは決してないのである。

 と同時に、この企業秘密部分の考え方や使い方によっては、オイルグレードにある規格、たとえばSJとかのグレード内ギリギリの下位レベルに収まるオイルも、コストダウンを名目にして、できちゃうわけである。

 で、このMoty's に関していえば、その企業秘密の部分に関して、コスト度返しの品質にこだわった添加剤を独自配合しているからこそ、性能が高いという理屈である。

高価なオイルだからいいというわけではなく、性能がいいというから使ってみたいと思ったわけである。10年以上落ちの国産車に使用してみた結果はいかに?

まるでプリウスに乗り換えたかのごとき

 約30分で終了したオイル交換完了。抜き出したオイルを指で触り確認してみたが、オイルがかなりサラサラした状態で、油膜が一瞬にして消え去ってしまうことが確認できた。

 これは純正オイル粘度が5W-20という比較的サラサラ系のオイルであることと、そのオイルが劣化して一段と粘度が下がったものと考えられるが、一般的に走行距離がかさむごとにエンジン内のクリアランスはだんだんと広がっていくから、そのクリアランスの隙間を埋めるためにもオイル粘度は高い方がいいに決まっている。

 だが一方で、クリアランスの広がっていないエンジンに高い粘度数の高いオイルを使えば、逆にそれらが抵抗になりエンジン回転数が重たくなったり、燃費が悪くなったりするわけなので、むやみに高粘度のオイルを使用するのもいただけない(チューニングカーならまた別だろう)。

 今回プロボックスに使用したオイルは、走行距離やエンジンの状態を加味して0W-40としたわけである(プロボックスは結構走っているし)。

 ちなみに、Moty's のオイルが一般量販店での取り扱いがないのは、上記のような各車両の状態と使用するオイルの判断を下すべき信頼できるプロショップの存在を必要とし、使用するオイルも車両の状態によって、もしくは目的によって変える必要性を感じているからである。

 作業を終えて、帰路へ。驚くべきはその静かさだった。信号待ち等のアイドリング状態ではエンジンが始動しているのかいないのかわからないほど静かになった。これまでと違い車内の会話がハッキリと聞こえるくらいに。まるでプリウスに乗っているかのごとく。
 
 そのまま高速に乗り回転数を上げてみたが、その際も回転上昇に伴う機械音の雑音がハッキリと消え、めちゃくちゃシンプルな、かつ若干音量が下がったエンジンサウンドに様変わったのである。

抜き出したオイルは水みたいだった。最近は燃費を理由に粘度の低いオイルを使用する車両が多くあるが、距離をかさめばエンジン内のクリアランスは大きくなるから、粘度が低いとその隙間を埋めることができなくなる。

効果が体感できる可能性を秘めている

 オイル交換後15分もしないうちの変化である。まあとはいえ、静かになるという感覚は、普通にエンジンオイルを交換しても起こるし、その差を明確に表現することは非常に難しいのだが、個人的にもこれまで何十回と愛車のエンジンオイルを交換してきたが、そんな中でも一番の変化であり、この先の状態変化がより一層興味深く思えた瞬間であった。

 ちなみに、交換後現在二週間経つが、エンジン自体は絶好調そのものであり、言葉で表現すると、かなり静かになり、低回転時で粘り、軽々吹けるなど、感覚的には全く別ものになった感じている。少なくとも、これまでのトヨタ純正オイルでは感じたことのないフィーリングであるから、激変と言ってもいい。

 いまのところ、燃費には悪影響が出ていないし、動作的な異変が起きていないことは確かなので、ネガティブなことはまったく起きていない。その割に変化の割合が大きいことから、交換後二週間の範囲で言えば明らかに成功である(自己満足の部分ももちろんあるのかもしれないが)。

 いや、ネガティブなことはまったくないといったが、否(笑)。やはり性能が高いだけに、オイルは高価であり、普通のオイル交換の倍の額は余裕でかかっているので、その辺に納得できるのならば、大成功と言っていいだろう。

 というわけで、スペシャルオイルに関しての実体験の報告となるが、果たしてこの性能がどのくらいの時間もしくは距離持続するのか、そしてさらなる変化は起きるのか? については、今後の展開として後日報告したいと考えている。

 Moty's は日本製の高額オイルではあるが、その性能にはどんなオイルよりも効果が体感できる可能性を秘めている。少なくとも編集部的にはその変化を実感した次第である。


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