更新日:2017.02.20
文/FCA 写真/編集部
ダッジチャレンジャーSRTデーモンに関しては、華々しいデビューが待ち構えていると思いきや、FCAが始めたティーザー告知も最初の段階は良くとも、それが5回も6回も続くと間延びしてしまい、興味が半減してしまっているのが正直なところである。しかもデビューが4月。あと一ヶ月以上あるわけである。
なので、ここで一度、今ある情報と推測を織り交ぜ、デーモンの姿を描きたいと思う。
で、ここまでの情報としてあるのが、ワイドボディに市販車最高のワイドタイヤが装着されるということ。そしてボディには軽量化が施され、もしかすると2シーターかもしれない、ということである。
そしてその後に露わになった情報としては、巨大なエアスクープであり、エアグラバーと呼ばれるフードスクープの復活である。このスクープは、ヘルキャットと比較して30度以上吸気温度が下がり、またヘルキャットに装備されるヘッドライト型エアスクープ・エアキャッチャーが両サイドのヘッドライトに装備され(ヘルキャットは片側ヘッドライトのみだった)、新たに装着されるエアフィルターボックス内にもエアが導入されるよう工夫されている。
すなわち(ここからは想像の範囲だが)、エアの導入口の拡大とエア導入量の増を謳っているこれら情報から推測するに、ヘルキャットのエンジン以上のパワーを発揮させるために違いないということである(下記動画だともっとわかりやす)。
ヘルキャットは、6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンで707hpを発生させるが、デーモンに関してはズバリ757hp。そうヘルキャット比50hpアップのパワーである。
というのも、これまた先日露になったエンジンに貼られるプレートの写真である。組み上げられたエンジンに製作者のネームプレートを貼るという儀式に使用されるものだが、そこにシリアル「0757」という数字がヒントという。この数字が暗号的メッセージと本国では言われているのである。しかも吸気の拡大にもつじつまが合う。
ということで、これまでの情報と推測によるデーモンを表現するならば、ヘルキャットよりも約90kg車重が軽量化され、50hpアップしたエンジンパワーを2駆で受け止めるために、ボディをワイド化させ、超偏平のワイドタイヤを装着したモンスターマシンということになる。
ただし、チャレンジャーの性格上、サーキットパフォーマーというのは考えにくい。となれば、ドラッグマシンベースのドラッグレーサーという想像も可能なのだが、果たしてどうか?
それにしても707hp以上のパワーを出すことを本気で考えているならばまさにモンスターマシンということになるが、今現在の世界中のダウンサイジングの流れからすれば驚きである。
ちなみに、まったくの余談だが、シェルビーGT500は、このデーモンの動向を見て、次期モデルの存在を発表すると言われている。GT500も、700hp以上のモンスターと言われている。ちょっとびっくりな世界感だが、パワーにこだわるアメ車らしさでもあるのだろう。
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