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新型300に乗る前に、もう一度旧型をチェック!

クライスラー 300C (CHRYSLER 300C) VOl.1

あのフィーリングは生きているのか?

すべてにおいて硬質な印象をもたらし、新時代のアメ車として一時代を築いたクライスラー300(旧型)が2011年にモデルチェンジを果たした。編集部でも新型の取材をするべく予定を立てているのだが、その前に旧型を再度チェックする。果たして、あのフィーリングは生きているのか?

更新日:2012.05.04

文/石山英次 写真/古閑章郎

ある意味で理想的なアメ車

 実はこれまでのアメ車人生の中で一番多く試乗したのがクライスラー300Cである(余談だが、2位がフォードマスタングに3位がシボレーカマロ)。そして伝統の「HEMIヘッド」を持ったV8ユニットと、1950〜60年代のアメリカン・カスタムカーを彷彿させるマッチョでグラマラスなボディ、そして先代メルセデスE用シャシーを使いながらも(噂だが)、それを見事に消化させた足まわり…。
 まさにドイツとアメリカの融合だと、非常に印象の強い一台なのである。

 迫力のボディには、ひと昔前のアメ車のような「甘さ」がなく、ボディのチリや隙間の感覚もビシっと一本筋が通っている。乗り込んだ感覚もドイツ車のごとく堅牢であり、手に触れる各パーツの剛性感にも驚かされる。過去に取材した某セダンと比較すると1.5倍くらいの違いはあるだろうか…。

 シートの座り心地は硬く、ステアリングやシフト操作、ペダルフィーリングにも重厚感を感じさせる。言ってみればちょっと前のドイツ車のような印象である。ただし、デザイン優先で低いルーフを演出しているためか、ドライバーの位置からフロントの鼻先を感じるのが難しく、さらにサイドウインドーが小さくドライバーとの位置関係にかなりの違和感を感じるのはご愛敬か?(アメ車らしい?)。

 それでも、走らせれば誰もが納得するはずである。HEMIヘッドOHVエンジンが発生させる340ps、53.5kg-mのパワーは圧倒的であり、ステアリングとブレーキが格段にシッカリしているからどこでも速い。アメ車の場合、エンジンパワーに追いつかない足腰、つまり「エンジンがシャシーより速い」ことは多々あり、それが当たり前のような気がしていたが(それこそがアメ車の持ち味だったりしたが…)、このクルマに限っては、直線もコーナーもまるで何事もなかったようにクリアしてしまう。

 分厚いトルクとATのマッチングも良好で、望むだけのパワーが瞬時に得られるようになっている。乗り心地は正直硬いが、これだけのダイナミックな性能を達成するには致し方ないのかもしれない。

 クライスラー300Cは、2011年に第二世代に突入している。この印象がどう変わったか? もしくは変わらなかったのか? 次回でレポートしよう。

とにかく重厚で頑丈でずっしりとした安定感は、およそアメリカ的な走りではまったくない。そしてかなり硬い。路面のショックをガンガン伝えてくる。だが、そういった足回りだからこそかなりキビキビ走り、そういったキビキビ感がファンを集めているのは間違いないのだ。

迫力のボディにため息をつきつつ、ドアを開け、シートに座り、ハンドルとシフトノブを握ってペダルを踏み込んでまず感じることは、硬くて強くて丈夫でどっしりとした重量感、まるでドイツ車のような堅牢感である。だが、アクセルを踏み込むと「フォーン」とアメリカンV8の咆哮が響き渡る。たまらない。

300Cは、D車だと左ハンドルモデルの他に右ハンドルも追加されていたために、探せば右ハンドルをチョイスすることが可能である(中古物件にあればだが)。だが、左右を比較すれば日本ではもちろん右ハンドルが運転しやすいのだが、シフトレバーやサイドブレーキが左ハンドル対応のままなので、意外と操作しにくかったりもする。

往年のアメリカデザインをベースにしたアメ車ではなく、そういった雰囲気だけをもたらした秀逸なデザインの300Cは、これまでに経験したことのないグラマラスなボディをもたらす一方で、ウインドーエリアを小さくしてルーフを低く見せているために、ドライバーの視界は限りなく小さくなる。慣れないと自分家の車庫にしまうことさえ大変だったりする(笑)。

低速から高速にいたるまで無敵と言わしめるエンジン。回転数が2000を越えると「ファーン」と心地よいサウンドが伴い、パワー感が急上昇する。

SPEC:300リミテッド
全長:5020mm
全幅:1890mm
全高:1490mm
ホイールベース:3052mm
車両重量:1860kg
エンジン:V8 OHV
排気量:5700cc
最高出力:340hp/5000rpm
最大トルク:53.5kg-m/4000rpm
トランスミッション:5速AT

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