更新日:2018.02.13
文/編集部 写真/フォードモーター
つい先日お伝えしたニューレンジャー。そのレンジャーに派生モデルが登場した。その名もレンジャーラプター。そう、ラプターとはあのラプターである。フルサイズピックアップF150に設定された最強モデル。
今回新たに登場したレンジャーラプターだが、じつはタイやオーストラリアといったアジアパシフィックモデルである。したがって、今のところアメリカ製ラプターではなく、北米での販売も予定されていない。
だが、タイ生産ということもあり右ハンドル仕様。北米車でないのは残念だが、これはこれで意外に面白そうだ。余談だが、もしフォードジャパンが存在していたら、この車両は正規で販売されたのではないだろうか。そんな気がするほど魅力的だ。
ベースとなるのは先日登場したミッドサイズクラスのレンジャーである。それに2リッター4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載され、210hp、最大トルク369lb-ftを発生させる。
ボディは、レンジャーをベースとしながらもラプターらしいワイド感あふれる仕様に変更されている。さながら「ミニF150ラプター」と言っても過言ではない。
FORDのレタリング加工されたフロントグリルやスチール製フロントバンパーにLEDライトやワイドフェンダー。そしてそれら下に内蔵されるサスペンションもかなりの本格的であり、トレッドやアプローチアングル等はオフロードスペシャリストといわんばかりの数値である(最低地上高が283ミリ、アプローチアングル32.5度、デパーチャーアングル24度等)。
ショックは、極太ピストンを使用したFOXレーシング製であり17インチのBFグッドリッチ専用タイヤと組み合わされる。
フォードが実現する、いわゆるONEフォードにより北米生産であろうがタイ生産であろうが、そのクオリティ差に違いは全くない。とはいえ、今後、この車両が北米にて販売される可能性は五分五分という。
まず、北米車となるならディーゼルエンジンではなく2.3リッター直4ターボあたりに換装されるだろう。だが、一番の問題はF150ラプターの存在であるという。マーケット的にF150ラプターのユーザーを食い散らかす可能性を秘めているからだ。
ご存知北米でも現在、ミッドサイズのピックアップが人気である。コロラドにタコマが二大巨頭である。そこに割って入るレンジャーだが、レンジャーラプターによってF150層がバラけてしまうのはフォードにとってあまりよろしくない。だが、コロラドZR2やタコマTRDの層には割って入りたい…。そのジレンマが解消されるまでは北米にレンジャーラプターは登場しないだろうという話である。
それにしても魅力的である。ラプターの名称自体にかなりの威力があり、レンジャーという響きにも名残があるし。その両者の組み合わせによる最新車両がミッドサイズで手に入るのだから、期待するなという方が無理である。
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