アメリカンハイパフォーマンスカーのディーラーネットワークであるASDNより、ダッジ・チャレンジャーをベースに開発されたコンプリートカー『ダッジ・チャレンジャー SS PKG(SSチャレンジャー)』が発表された。
ASDNが新車ベースのコンプリートカー(or 特別パッケージ)を発表するのは、フォード・マスタングをベースにした『SSコブラ』、『GT500E エレノア』に続き3台目となるが、今回のSSチャレンジャーは、その名の通りSSコブラと同系統のドレスアップ・パッケージとなっている。
SSチャレンジャーのカスタムポイントはそれほど多くはない。変更箇所をピックアップすると、足回りがアイバッハ・プロキットによるローダウンと20インチのSS SRTホイール&タイヤの組合せ。エクステリアがレーシングストライプ、純正SRTフロントリップスポイラー、純正スタイルフォグランプ、ファクトリースタイルリアスポイラー。インテリアがSS SRTスタイルカスタムレザーシート。以上である。
間違ってもやり過ぎない。さりとてよくあるSRT8ルックに止まらない絶妙なさじ加減は、モダン・マッスルに精通したASDNならではといった感じで、非常に完成度が高い。
1960年代後半から70年代にかけてのマッスルカー全盛時代においては、マッスルカー=大排気量V8エンジンが絶対条件だった。
しかし、現代のモダン・マッスルの世界においては、V8エンジンは必ずしもデフォルトではない。40年の歳月がビッグスリーの技術力を大きく向上させ、かつてのV8と同等以上のパワーを発揮するV6エンジンが珍しくなくなってきたからである。
実際、マスタングにしろカマロにしろチャレンジャーにしろ、台数的にはV8以上にV6が売れている現実がある。
現行ダッジ・チャレンジャーに関して言えば、R/Tに搭載される5.7リッターHEMIや、SRT8に搭載される6.4リッターHEMIのフィーリングは確かに素晴らしい。いかにも大排気量アメリカンV8らしい独特の快感が味わえる。
しかし、SXTに搭載される3.6リッターV6ペンタスターも、最高出力は305hp、最大トルクは37kg-m。ネット表示とグロス表示の違いを加味すれば、スペック的にはひと昔前のアメリカンV8を軽く越えており、実際に乗ってみてもパワーの面で不満を感じることは全くないレベルにある。
自動車税やガソリン代など、現代の日本において排気量が5000ccを軽く越えるようなアメ車を維持するのは、一般のオーナーにはかなりの負担だろう。しかし、高性能なV6ユニットを搭載したモダン・マッスルであれば、国産車や欧州車と大差ないレベルで愛車として活用することが出来る。
もし仮に現代のモダン・マッスルを見て「恰好良いと思うけど、コスト的に維持するのが大変そう…」と考えている人がいれば、それは大きな勘違い。さすがに軽自動車を維持するのと同等とまではいかないが、少なくとも3リッター越えのミニバンを維持できる程度の経済力があれば、チャレンジャーだろうとマスタングだろうとカマロだろうと購入&維持することは十分に可能。ほんのちょっとの勇気を持って踏み出せば、誰でも憧れのモダン・マッスルのオーナーになれるのである。
ASDNのSSチャレンジャーは、標準仕様で465万円〜。この金額はフォード・マスタングのV6クーペ・プレミアムの430万円、シボレー・カマロLT RSの正規ディーラーでの車両本体価格455万円と比較すると少しだけ高いが、装備品の内容を考えれば同等以上のコストパフォーマンスと言えるだろう。
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