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試乗記 TEST RIDE 2010 フォードマスタングGTパフォーマンスPKG語り継がれる復刻版マスタングのD車V8MTモデル

2010 フォードマスタングGTパフォーマンスPKG

ほぼ存在しないであろうレベルの良好個体

高年式のBCD車両を、と思っていたら、偶然発見した入荷したての個体。旧年式のマスタングだが、驚くほど状態が良かった。

更新日:2021.07.27文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力

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BUBU横浜
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復刻デザインのスター的存在

 少々懐かしい話になるが(と言っても2005年の話だが)、 2005年に登場した(先代)マスタングは、復刻デザインをベースに一躍大ヒットを巻き起こし、同じく復刻デザイン車であるミニやビートルやフィアット500等と肩を並べるスター的存在となった。

 現行型マスタングしか知らない方には「何のこっちゃ」かもしれないが、この2005年にデビューしたマスタングの成功がなければ、現行型のマスタングの登場はなかったし、そもそもダッジチャレンジャーの存在もあり得なかったわけである。というか、そのくらい影響力が大きかった。

 この先代マスタングは、2005年にデビューし2014年に幕を閉じるのだが(2015年から現行型に生まれ変わる)、その間に2度ほど大きなマイナーチェンジを実施しており、実質3つの型が存在していた。

 2005年から2009年までのデビュー型、2010年から2012年の中期型、そして2013年からの最終型である。
 
 デビューモデルとなる2005年から2009年までは、1964年に登場した初代マスタングのデザインをベースとしているが、2010年型ではデザインに大きな変更が加えられている。それは1964年にデビューした初代マスタングが1967年にビッグマイナーチェンジを受けたのと同じような変化を辿っているのである。
このマスタングは2010年から2012年の中期型モデル。1964年生まれの初代マスタングが、1967年にマイナーチェンジを受けてリデザインされたのと同じ法則によってチェンジを受けている。
4.6リッターV8エンジンを搭載する。しかもFR駆動。往年の味をもたらすために、足回りにはあえてリジッドサスを用いる等徹底されている。
搭載されるエンジンは、4.6リッターV8SOHC。319ps、最大トルク44.9kg-mを発生させる。濃密なV8サウンドは、マスタングの場合、年式が古くなるにつれて濃くなる傾向が強いから、当然このモデルは刺激的。
純正ホイールも驚くほど良好なコンディション。
今や懐かしいフォードディーラーのプレートを有する。この車両は25台の限定車だった。今回、BCDにて現行型マスタングの新車&MT車に乗り換える下取車として入庫した。

個体は復刻モデルの中期型デザイン

 じつに粋な計らいと言えそうな2010年型のマイナーチェンジは、67年当時のボディ&マスクを題材にしており、当時の法則に則ってリファインが実施されたのである。

 ちなみに、2013年からの最終型でもマスクが変わったが、それはその当時のトップモデルたるシェルビーGT500(本国モデル)と同じマスクを取り入れただけであって、だから「復刻系デザイン」のマスタングとしては、初代から中期にかけての2モデルこそが、オリジナリティあるデザインの復刻版として評価されている。

 余談だが、性能だけで言えば、最終型に近づくにつれて上がっていくのは間違いない。これはあらゆるものに対する真理でもある。が、単なる真理では割り切れないのがクルマでありアメ車であり、だからこそ多くの人々は旧車に憧れを持つのであろう。

 ということで、往年のマスタングファンをも刺激する先代型は、初代から中期にかけての復刻デザインの人気が高いという事実を覚えておく必要がある。
写真は1968年型となるが、上記マスタングがベースとなった時代のマスタングがこれである。

当時GTパフォーマンスパッケージは即売だった

 で、そんな復刻モデル全盛時にはまだフォードジャパンが存在しており、復刻マスタングの盛り上がりと同調するかのように特別限定仕様車が何度か発表さていた。

 「GTパフォーマンスパッケージ」もそんな限定仕様の中の一つであり、「V8エンジン、MTミッション、専用ブレーキ、専用インテリア等」が装備され、その当時からMT車を熱望していたファンにはたまらないモデルであった(その当時MT車の正規ラインナップがなかったから余計に)。

 ちなみに、この「GTパフォーマンスパッケージ」は2010年、2012年、2013年と3度ほど発売されているが、MTモデルは即売状態だった(ATモデルもあった)。

 そんなわけで、今回取材したモデルは、その2010年に発表された「GTパフォーマンスパッケージ」の中古車となる。
速さとかパワーとかトルクとか、そういった数字的な真実とはかけ離れた部分において、人々を熱くさせる何かが宿っている。だから時が経ってもなお、マスタングは魅力的なのだろう。この中期型までのマスタングは、そういった昔を懐かしむ方々に、いまだ根強く支持されるのである。
古典的な味わいを演出するインパネであり、ステアリングの大きさなどが絶妙なサイズ感。全体的には緩やかな雰囲気だが、個性的で満足感は高い。
メーターパネル内のフォントやデザインは、液晶メーターが全盛の今と比較しても魅力的だ。決して高級感溢れるものではないが、往年のアメ車から引き継がれる伝統みたいなものが感じられる。
赤いレザーシートには白いパイピングが施されている。レザーシートの状態もかなり良好。
最新のマスタングほどではないが、想像以上にストロークは短くスポーティなミッション。濃密なV8エンジンとMT車を組み合わせた正規ラインナップが当時存在していなかっただけに、限定車は即売状態だった。
クラッチペダルの重さはそれほどでもなく、クセもないから操作性は非常に良い。慣れればクラッチの上げ下げのみで発進させることも可能になる。
ドア内張りにも赤いレザーが貼られているが、文中でも述べたように、車両のコンディションが驚くほど良好なため、5万キロ超走行した中古車には全く見えない。

年平均5000キロにも満たない走行距離

 2010年だから復刻デザインの中期型であり、デザインベースが1967年マスタング。その走行距離は5万2000キロのディーラー車でワンオーナー車。ボディカラーはブラック。

 約11年前のモデルであるから、年平均5000キロにも満たない走行距離。実車を見れば分かるが、極上車の部類に入る超優良車。いわゆるクリーニング後のパキパキな輝きではなく、大切に扱われてきたからこそのキレイさが手に取るようにわかる逸品。

 エンジンルームも驚くほどキレイであり、ボディのツヤ感も全く悪くない。インテリアにおいては、嫌な汚れやニオイは皆無であり、レザーシートもヤレ感ではなく馴染んだ感じであり、ステアリング周りのレザーのヤレもほとんどない。

 逆にこれだけの状態を保ったまま「5万2000キロをどうやって走ったのか?」と思えてしまうほどのコンディション。

 しかも、現行型を多数を見てきた後に見ても「いいね」と思えてしまうデザインの素晴らしさ。確かに今見ると腰高なデザインだし、正直、洗練性でいれば、現行型マスタングとは比べものにならない。レトロモダンなインテリアも非常に魅力的だが、見方を変えれば、「質感が劣る」と言い返されてしまうだろう。

 だが、旧時代を思い起こさせる「復刻デザイン」の魅力に溢れており、最新パフォーマンスを追いかけるのでなければ、これはこれで十分に納得できる。

 しかも、4.6リッターV8 SOHCエンジンが発するサウンドは、逆に比べものにならないほど心地よく艶っぽく、そいつをMTミッションで扱えるのだから、最高に楽しいだろう。

 現行型の最新マスタングには、最新なりのパフォーマンスや美しさが備わり、それと同時にアメリカ的な部分が若干減ることで、ワールドワイドな販売戦略のもと世界中で売られている。だからこそのパフォーマンスアップであり質感アップであり、それと同時の価格のアップでもあり、満足感の高さに繋がっているわけである。

今からでも十分に楽しめるコンディション

 一方、この年代のマスタングには、アメリカ的な部分が多く残されており、そう言った懐かしさとともに、アメリカ的パフォーマンスにこだわる向きには、まだまだ魅力が通用する部分が多いと思う。

 と同時に、この個体には今からでも十分に楽しめるほどの程度の良さが残っており、恐らく日本中のアメ車屋を回っても見つからないだろうし、中古車サイトで検索しても絶対に巡り会えないだろう程度の個体、ということを付け加えておく(オーナーカーとして大切に乗っている方はまだまだいるだろうが、中古車市場には決して存在しないレベル)。

 繰り返すが、最新パフォーマンスを求めるなら、間違いなく現行型がオススメだ。が、もし仮に旧年代のマスタングを探しているなら、しかもMTモデルを探しているなら、この個体は絶対に見たほうがいい。

 本来なら高年式のBCD車両を紹介しようと考えていたが、このマスタングのあまりの状態の良さに、そしてあまりのレア度の高さに、あえて紹介させてもらった次第である。
最新マスタングは、奥に見える復刻デザインモデルの成功があったからこそ生まれたわけである。
当時から熱望されていた「V8+MT車」のD車限定車だけに、レア度もかなり高い。そのコンディション良好車だからさらに貴重な存在。

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