更新日:2018.11.01
文/吉田昌宏 写真/FCA
搭載される426ヘミエンジンは1000hpを発生させる。そしてこのエンジンは、初の1000hpクレートエンジンとして販売されるという。その名もHellephant。ヘルファント。ヘルキャットとエレファントの造語だろうか。ようはモンスターエンジンということだろうと思う。正式には、426ヘミ スーパーチャージャー モパークレートHEMIエンジン。
ヘルキャットやデーモンに搭載されるエンジンを1000hpにパワーアップさせ、それをクレートエンジンとして販売するということだ。
なんせFCA自体が「当社の愛好家はパワーと性能を欲しがっているから」ということで、まだまだ馬力ウォーズは続くのだろう。というか、このエンジンのベースになっているヘルキャットの出現によって、他メーカーがどんな馬力を発生させても勝てないのが現実。それほどの凄さだ。
そして今回、そのエンジンをもっともホットなクラシックカーの一台である1986年型ダッジチャージャーに搭載し、「スーパー チャージャー」と名づけコンセプトモデルを制作した。ちょっとややこしいが、「チャージャー」に「スーパー」をつけたスーパー チャージャーであって、エンジンパワー増幅器のスーパーチャージャーという意味ではない(かけているはずだが)。
超極太タイヤを収めるためのワイドフェンダーを装着しているが、みれば「まんまチャージャー」と誰もが思うはず。そのくらいすべての収まりがいい。
それにしても、普通の日本人なら「1000hpのエンジンを旧車積むか?」となるだろう。だが、彼の地ではそれこそが王道であり、まだまだ旧車の存在価値が圧倒的に高いのである。
で、このスーパー チャージャーコンセプトには、上記のクレートエンジンが搭載され、それにヘルキャットに搭載される6速MTが組み合わされ1000hpを駆動する。またフロント20インチ、リア21インチのヘルキャット用ホイールに6ピストンのブレンボブレーキが装備され、圧倒的な制動力を発揮する。
一方ボディは、ガングレーメタリックボディにデーモン用の超音速対応のエアスクープフードを備え、これまたデーモンからフロントスプリッターを移植。またファイバーグラスのワイドボディフェンダー、さらにホイールベースは若干延ばし、現行チャージャーR/Tをモデルにしたリアスポイラーにて構成されている。
68年型のオリジナルポップアップヘッドライトは廃止され、ヘルキャット用のヘッドライトが移植されているという。
一転、インテリアはシンプルだが現代風にアレンジされている。ステアリングはバイパー用。その他も現代パーツを使用しカスタマイズされている。
インテリアは、バイパーとヘルキャットから移植されたものをベースに構築される。具体的にはステアリングはバイパーであり、moparパーツであるメーターゲージでメーター回りがカスタマイズされている。
聞けば、この旧車に現代的なエンジンを搭載した、いわゆるレストモッドというやつは、アメリカ本国での人気が高く、それはスーパーカーよりも高いというから驚く。だからこそ、ここ数年、このレストモッドの波が収まらない。
しかも、極めつけの1000hp。もうこれ以上の存在はない、というレベルまで高まったのである。
1000hpを発生させる426ヘミ スーパーチャージャー モパークレートHEMIエンジン。これを買えば誰もが1000hp仕様のマシンが手に入る。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES