更新日:2021.03.19
文/田中享 写真/FCA
まずはダッジチャージャーについて。2021年型では「ゴールドラッシュ」と呼ばれるボディカラーがオプションとして追加されている。
このゴールドラッシュとは、2020年型ダッジチャレンジャー50周年記念モデルに登場したボディカラーであり、ダッジ曰く「50周年記念モデルのゴールドラッシュカラーは、我々の期待を遥かに上回る反応でした。当然チャージャーでも求められ、それを実現したのです」
チャージャーでは、R/T、スキャットパック、スキャットパックワイドボディ、SRTヘルキャット、SRTヘルキャットレッドアイで利用可能といい、オプション選択すれば自動的にフード、ルーフ、デッキリッドがブラックになるという。
というか、4ドアセダンでこのボディカラーはちょっと異様だろう。逆にこれほどアピールできるカラーもそうはないだろうとも言えるし。
一方、チャレンジャーでも同様のペイントカラーが選択可能となり、モデルとしてはT/A、T/A392、SRTヘルキャット、ヘルキャットレッドアイが相当する。
恐らくこれは、2020年型50周年記念モデルを購入した方々のために、50周年記念モデルが対応していないモデルのみが2021年で選択可能になっていると思われる。
また、チャレンジャーにおいては、2021年型においては、以下の2モデルが追加されていることも忘れてはならない。
・チャレンジャーR/Tスキャットパックシェイカーワイドボディ
・チャレンジャーT/A392ワイドボディ
チャレンジャーR/Tスキャットパックシェイカーワイドボディは、6.4リッターV8エンジンを搭載したスキャットパックにシェイカーフードが装着されたワイドボディという仕様である。
一方、チャレンジャーT/A392ワイドボディは一時消えたT/Aを復活させ、これまた6.4リッターV8エンジン搭載モデルのワイドボディ仕様⇦これは初見だ。
上記のベースとなっているR/TスキャットパックやT/Aは、これまでにも存在していたから馴染み深い仕様だが、その際にも「これにシェイカーがあったらな」「ワイドボディがあったらな」と当時存在しない仕様を口ずさんだ方も多かったのではないか。
2021年型で追加されたこの2台の仕様とは、まさに過去、われわれが「あったらいいな」と望んだ仕様なのだ。しかもベースが6.4リッターV8。いま、日本市場でもっとも人気の高い6.4リッターがベースなだけにまさにタイムリーな仕様だろう。
パっと見、目新しさを感じることは少ない仕様。だが、じっくり見ると、「いいなあ」と思えてしまう、そんな仕様である。
最後に。現行チャレンジャーはもはや完熟の域に達し、今後、これら以上のモデルは登場しないだろうと想定している。もし大きく変更されたモデルが登場するとすれば、2023年から2024年と噂されている次期新型モデルが登場した時だが、一部報道では「モデルチェンジはキャンセルされた」とあり、もしかしたこのままの状況が数年続いてそのまま生産終了となる可能性もかなり高いと言われはじめている。
だからじゃないが、一度はチャレンジャーという思いがあるならば、程度の良いモデルを早めに見つけて入手することも必要だと思うのである。ということで、2021年型はそういう意味でも非常に貴重な存在だと言えるだろう。
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