更新日:2024.03.12
文/石山英次 写真/ステランティス
NEWチャージャーにはガソリンエンジン搭載モデルがあるという。EVモデルの「デイトナ」に対して「シックスパック」という名のもと2025年に登場する。
そのシックスパックには3リッター直6ツインターボエンジンが搭載され、既存モデルよりも高出力なマックス550hpが予定されている。
で、今現在の情報によれば、搭載エンジンに関する情報は上記の通りだが、ボディに関してはEVモデルの2ドアボディのスペックがすでに発表されているということで、あくまで現時点の情報下ではあるが、シックスパックのサイズやパフォーマンスを予想してみる。
まずは2023年までのダッジチャージャースキャットパックのスペック詳細である。
『2023 ダッジチャージャー スキャットパック』
■車重:1978kg
■ホイールベース:3048ミリ
■全長:5100ミリ
■全幅:1905ミリ(ウイザウトミラー)
■全高:1467ミリ
<6.4リッターV8>
■パワー:485@6100rpm
■最大トルク:475lb-ft@4100rpm
以下が今現在発表されているEVモデルのスペックをベースにしたシックスパックの予想スペックである(現時点ではEVの2ドアのみ発表されているスペックをベースにしているからガソリンモデルはあくまで予想となる)。
『2025 ダッジチャージャー シックスパック(2ドア)』
■車重:2648kg (EVモデルの車重)
■ホイールベース:3074.3ミリ
■全長:5247.9ミリ
■全幅:2027.8ミリ(ウイザウトミラー)
■全高:1499.3ミリ
<3リッター直6ツインターボ (現行グランドワゴニア搭載エンジン)>
■510hp@5700rpm
■500lb-ft@3500rpm
*このエンジンをベースに550hpまで出力を上げるという
まずボディサイズであるが、旧型モデルに対して新型モデルがすべての項目で、数値的にはほんのわずかだが、大きくなっているのが分かる。車重も現時点で公表されているEVチャージャーの2648kgであるが、ガソリンエンジンモデルになれば明確に軽くなるはず。よって2000kg程度ではないかという推測が成り立つ。
一方、搭載エンジンであるが、新型モデルに搭載予定の3リッター直6ツインターボはすでにグランドワゴニアに搭載されているエンジンであり、それをチャージャー用にチューンしマックスパワーを550hpに引き上げると公表されている。
よって、現時点においても旧チャージャーの6.4リッターV8のスペックを、これまたすべての点で上回っているのが分かる。くわえてボディ剛性は旧モデルに対し20%向上しているとすでに発表されているから、恐らくだが、走りの性能も新型が上回っているはずである。
すなわち、マッスルカーとしてパフォーマンスを求める方に対しては十分にアピールすることができるだろう。
一方で、危惧するポイントがないわけではない。それはV8か否か、という情緒的な部分。ここにこだわらなければ、正直「エンジンなんて何でもいい」となるわけで、直6でなくても直4でもディーゼルでもいいわけで=EVでもいいとなるのだろう。
ただ、直6エンジンといえばシルキーシックスとも呼ばれる完全バランスのエンジンであり、BMWの存在が即座に浮かぶ名機揃いのエンジンでもあるから、V8とは異なる魅力を発揮する可能性は大いに残されているのである。
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