前回7月にお話しした時に林氏が「今、ガソリンV8エンジンモデルに非常に興味があるんです」と語っていたが、まさかそれから2ヶ月後にC8が納車されているなんて・・・。しかもZ06!
あまりの展開の速さに驚きつつ、早速お話しを伺いに。その前に、林氏は、今から約1年前にテスラモデル3を購入しており、その時点でモデル3と2台のモデルXの計3台を所有。これらは来るべきEV時代に向けた研究材料ということだった。

▲左が昨年加わったテスラモデル3。そして今年加わったコルベットZ06。この先この二台にどんな共演が見られるのか。非常に楽しみである。
そしてそれから1年が経ち、2台のモデルXは次なるオーナーさんのもとへと旅立ち、モデル3が残るのみになっていた。そんな矢先のコルベットC8購入。
「まず、ここ最近のアメリカ車のブランド動向を見ていて大排気量V8の希少性に気づきました。あと数年もすればハイブリッドやEV、または直4、直6といったダウンサイジングエンジンが自動車業界の中心になっていくのだろうと。そうなると、逆にガソリンV8エンジンは超希少な存在になり、大排気量V8エンジンは贅沢品、または嗜好品として残っていくのだろうと。それが購入の前提になりました」
林氏は、仕事柄C8コルベットに触れる機会が多く、C8Z06にも何度か触れている。そんな経験もあり、また業務的な興味もあり購入に至ったという。
「テスラに乗り無音の世界に慣れていましたが、整備依頼のC8Z06に触れ、まるで『楽器』のようなV8サウンドに痺れました。ただ、その個体には排気系のチューンが施されていたのですが・・・。それでもあれだけのサウンドがあれば、そのためだけに入手する方の気持ちがわかりますし、超複雑なC8への整備的な興味もかなりあります」

▲まだ入手して2回ほど乗った状態での取材であったから、林氏的なインプレッションもまだ出来ていない状態であった。が、この先、大排気量V8ガソリンエンジンがどんどん希少な存在になっていくことを、Z06に触れることでより一層感じているそう。
C8を整備するには、あらゆる部分に専用工具が必要になり、それらを一つ一つ入手しながらC8と向かい合う林氏。特に8速ミッションへの理解を深めるべく、研究材料として使うという。
というか、メカニックとして、これまで様々なモデルと対峙し、それらを手中に収めてきた(整備的な難問をクリアしてきた)林氏にとって、C8コルベットは次なる超えるべき壁とも言える存在であり、いずれは手に入れ、メカニズムに関する造形を深める必要があったのかもしれない。
ちなみに林氏が入手したC8Z06は約1500キロ走行の中古車。入手後、まずは専用リフトパッドを装着してリフトに載せ下回りをチェック。その際、36本程度のリアクレードルシアプレートを外しチェックしたという。それから2回ほど乗った状況での取材であった。

▲Z06は、メカニズムに関する造詣を深める研究材料でもある。特に8速ミッションへの理解を深めたいと語る。
「正直、まだインプレッションできていない状態です。フルノーマルのC8Z06ディーラー車は本国モデル比でディチューンされており、サウンドも大人しい感じがしています。ただ、これに関してはもう少し乗ってみないと何とも言えないです。
あと、テスラに5年乗ってオートパイロットに慣れていたのもあり、運転支援についても確認してみましたが、ベーシックレベルの運転支援のみでした。アダプティブ、レーダークルーズ、オートパイロットや本国GMが提供するスーパークルーズのようなハンズオフ状態で走行できる機能は有りませんでした。まあ、運転を楽しむためのクルマなので必要はありませんが」
普段、テスラモデル3に乗りテストを続けていたという林氏。それによる感覚の違いがあると言う。特に感じるのが、EVのダイレクト感とガソリンエンジンの回転数に応じたパワー&トルク感の盛り上がりの違い。
「Z06は、低速域と高速域では出力特性が大きく異なり、速度域によって長所と短所が明確に現れる感じです。高速域での伸び、足回り、ブレーキ、ボディ剛性etc、そういった速く走るための全ての構成要素が成熟している感じです。それにしてもZ06のV8スーパーカーサウンドは最高ですね」

▲過去にダッジバイパー、キャデラックCTS-V、コルベットC6、ダッジチャージャーSRTといったスーパースポーツを自身の愛車として所有していただけに、久しぶりかつ最新のアメリカンスポーツカーがどう映るのか? 非常に興味深い。
今回はまだ納車され近隣を2回ほど乗ったのみだったから全てにおいて「これから」ということだが、今後、例えばタイヤ、ブレーキ、各種オイル交換やアライメントチェックetc といった整備情報が更新されるかもしれないし、C8Z06ならではの複雑なメカニズムに関する情報が出てくるかもしれない。
また林氏は過去、自身の愛車としてダッジバイパー、キャデラックCTS-V、コルベットC6、ダッジチャージャーSRTといった名だたるスーパースポーツを所有してきている。そういったアメリカンスポーツと最新のC8Z06との速さや質の違い等、様々なアメ車の進化についても語ってくれるに違いない。
ちなみに、テスラモデル3は今後も残るというから、EVと最高峰V8との共演が見られるかもしれない。ということで、次回以降に期待である。
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