更新日:2024.06.05
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/古閑章郎
70年以上の歴史を持つシボレーコルベットに、新たに革新的なモデルが加わった。その名もシボレーコルベットE-Ray。
シボレーコルベットE-Rayは、162PSのパワーを誇るモーターがフロントアクスルを、502PSの6.2リッター自然吸気V型8気筒エンジンがリアアクスルを駆動する「eAWD(電動化による全輪駆動)」を搭載する全輪駆動モデル。
内燃機関のパワーと、応答性の高いモーターを緻密に制御することで、両者のメリットを高次元で融合。時速60マイル(約96km/h)到達までわずか2.5秒というコルベット歴代最速の加速力と、システム総合最大出力664PSというハイパフォーマンスを実現している。
シボレーコルベットE-Rayの日本仕様は、現行コルベット、コルベットZ06と同様に、全車右ハンドル車。メーカー希望小売価格(税込)は2350万円となる。
シボレーコルベットE-Rayは、モーターがフロントアクスルを、V8エンジンがリアアクスルを駆動する「eAWD」を搭載。そのセンタートンネルには1.9kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーが配置され、最大出力162PSと最大トルク125N・mを発揮するフロントモーターに電力を供給する。
一方リアアクスルは、ミッドシップにレイアウトされた自然吸気6.2リッターOHVV型8気筒「LT2」エンジンが特有のエンジンサウンドを生み出す。コルベットの伝統を継承すると同時に、荷室スペースを犠牲にすることなく電動化を図っている。
「eAWD」のパワートレインは、エンジンとモーターに機械的な繋がりは一切なく、また1.9kWhの容量を持つ駆動用リチウムイオンバッテリーは、プラグインハイブリッドのような外部給電式ではなく、エンジンが稼働した状態(時速26km以上)での走行時や減速時にフロントモーターを使用し充電する。
巡航時などモーターがアシストすることで、より多くの場面でアクティブフューエルマネジメント (4気筒モード)の使用を拡大。燃料消費を抑えつつ、必要な時には瞬時に4輪全てのタイヤで加速する。
さまざまなシーンでのドライビングを支援する、ツアー/ウェザー/スポーツ/レーストラック/マイモード/Zモード/ステルス/シャトルの8つの専用ドライブモードが搭載され、「ステルスモード」を選べば、電気モーターのみの駆動が可能となり、住宅街や早朝など静かに走行したい場合に効果を発揮する。
このステルスモードの上限速度は、時速約72km/h、最大航続可能距離は約4.8~6.4kmという。これら上限速度を超えたり、アクセルを強く踏み込んだりした場合は自動的にエンジンが始動する仕組みである。
なお、シボレーコルベットE-Rayコルベットは、Z06と同様のボディが採用され、日本仕様にはミシュランパイロットスポーツ4Sサマータイヤと、E-Ray専用チューンのマグネティックセレクティブライドコントロール付きZERパフォーマンスサスペンションを組み合わせた「ZERパフォーマンスパッケージ」が標準装備。
さらに、対フェード性の向上とバネ下重量を大幅に軽減する、ダークグレーメタリックキャリパー&カーボンセラミックブレーキが装備される。
一方、インテリアには最上級グレードとなる3LZを設定。ラゲッジスペースは現行コルベットとほぼ同じ約355Lの容量が確保されている。
シボレーコルベットE-Rayの日本導入モデルは、販売台数が僅少のため予約注文受付の後、申し込み順に2025年からの納車となる。
【受付期間】
2024年6月7日(金)10:00 ~ 6月30日(日)18:00
全車右ハンドル仕様で価格は2350万円となる。
283,800円
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