REGULAR ARTICLES

[連載]

「角」が取れたのはスタイルだけではなかった!

シボレータホ (CHEVROLET TAHOE)

後々名車になるかもしれない資質

タホといえば、角形モデルの旧型が取りざたされることが多いが、実は個人的には、今から数えてちょうど先代にあたる2000年以降のモデルが好きだったりする。それって単なる好みもあるが、実はクルマ自体にかなりの変化がもたらされているからである。

更新日:2015.12.01

文/石山英次 写真/石山英次

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 03-5661-3836 [ホームページ]

SUVらしさを求めて乗用車的進化

 90年代以降のシボレータホを語る時、ポイントとなるのが、大きな変化がもたらされた2000年以降についてである。
 これまで角形一辺倒だったフルサイズSUVに、見た目の大きな変化がもたらされ、さらにボディや足回りにも大きな変更点が加えられたことで、タホの立ち位置すら変わったと言われている。

 たとえば足回り。それ以前の先代から大きく変化したのが「リアのコイルオーバー式5リンクリジッド化」。それまでのトラック然とした乗り味から乗用車的な乗り心地に大きく進化したのである。これは、単純にサスペンション形式を変えただけでなく、アーム類を長くしてショックの容量を大きくとることで、懐の深い足回りに仕上げられたということ。つまり、それまでのピックアップベースから「SUV」というカテゴリーを独立させるための「差別化」が狙いであり、足回りの構造から乗り味までをトータルで変える必要性を、メーカー側が考慮した結果だと思われる。

 一方、フロントはそれまでのコイルオーバー式をやめ、2駆にもトーションバーを採用したのがポイント。これはアメリカ的合理主義によるものだろうが、逆にトーションバーはバネ下重量に入らないため、バネ下重量の軽減に寄与している。またブレーキキャリパーがアルミ製となっている点からも、バネ下重量軽減をかなり意識した設計となっていることを意味し、それがもたらす乗り心地やハンドリング、走行性能の向上などがタホのキーワードとなる。

 余談だが、2000年以降のタホはエンジンもアルミ化、小型化されたことでフロント荷重が軽くなっただけでなく、搭載位置を下方にズラすことで重心位置が低くなり、旋回性能が随分と向上している。ストローク感のある足回りとの相性も良く、そういった点からもドライバビリティの向上に重点をおいた車両開発が行なわれたと考えられる。ただし!

 乗りやすさ、走行性能面で大きく進化したタホだが、ひとつだけそれ以前のモデルに敵わない部分がある。それが牽引能力。トレーラーなどを引っ張るには、やはりリーフリジッドの方がマッチするというのだ。実際には、トレーラー牽引や過積載運搬はピックアップ部門に任せて、乗り心地やラグジュアリー性を本気で追求し始めたのが、この時代以降のタホなのである。

 2000年に登場したこの型のタホは、2006年まで製産され2007年にモデルチェンジしている。中古車市場では今、意外にも人気が高いというが、アメ車特有の質実剛健的な雰囲気がきっと好まれているのだろう。

エンジンがダウンサイジングされたこと以外では、この型のタホが個人的には好み。足回りのばたつきがまったくなく、ストレスフリーなSUV。角が取れたのはスタイリングだけでなく、乗り味もマイルドなのだ。

それまでの5.7からダウンサイジングされた5.3リッターV8エンジンが搭載されているが、スムーズさにおいては一枚上手。285馬力を発生させる。「アメ車はやっぱり350エンジン」って方々には、引っかかる部分があるという。

1992年から1999年型まで製産されたタホ。日本でも大人気を博したが、今この時代をタホを手に入れるには、多少の困難がつきまとう。タマを探すのが難しいのだ。だが、角張ったスタイルがアメ車らしいと人気は依然高い。だが、中古車としての資質は、ここで紹介している年式のタホが断然高いのだ。

RELATED

[関連記事]

2002 シボレータホ リフトアップ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

1997 シボレータホ 2ドア

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

1996 シボレータホ 2ドア

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

2025 シボレータホ & サバーバン

NEWS & INFORMATION

2001 シボレータホ

TEST RIDE

エイブル

2021 シボレータホ Z71

TEST RIDE

スペース YOKOHAMA

SHOP

[同店舗記事]

デフのテーパーベアリング交換

REGULAR ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

2017 ジープラングラー

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

1971 ダッジチャレンジャー

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

スロットルコントローラー for ジープブランド車

REGULAR ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

1992 シボレーコルベット C4

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

2002 シボレータホ リフトアップ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

ARCHIVES

[アーカイブス]

ARCHIVES

[アーカイブス]

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

TEST RIDE

[試乗記]

SPECIAL ARTICLES

[特集]

CAR

[新着アメ車]

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

シボレーカマロSS RS
シボレーカマロSS RS

398万円

年式:2010年

走行距離:65,070km

ガレージダイバン

シボレータホLSリフトアップ新車並行
シボレータホLSリフトアップ新車並行

258万円

年式:1997年

走行距離:53,990km

ガレージダイバン

フォードF-150フレアサイド
フォードF-150フレアサイド

258万円

年式:1995年

走行距離:

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL
MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL

3,480

MAINTENANCE

GDファクトリー千葉店

シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア
シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア

48,070

EXTERIOR

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

CAR

[新着アメ車]

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円
支払総額225万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

シボレーカマロSS RS
シボレーカマロSS RS

398万円
支払総額427万円

年式:2010年

走行距離:65,070km

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

ページトップ