初代タホが登場したのが1992年。そして1999年まで存在する。で、フルモデルチェンジした2代目がデビューしたのが2000年。2005年まで存在し、2006年から3代目となって、その後も複数回のモデルチェンジを経て現在に至る。ちなみに現在は通算5代目モデルとなっている。
ひと昔前までのタホといえば(2代目モデルまで)、アメリカンSUVの代表的存在という位置付けだった。が、2006年以降は車格が上がってしまい、同時に価格も向上した結果、キャデラックエスカレードとバッティングする存在になった(特に日本では)。
結果、日本においてはエスカレード人気に押され、それ以降(2014年以降は特に)タホが日本に持ち込まれること自体が非常に少なくなってしまった。
だから、タホといえば初代か2代目モデルであり、最近の若いアメ車ファンに「タホ」と言ってもあまりピンとこないかもしれない。
だが、我々アラフィフ世代においては、タホはアストロ、サバーバン、カマロ、コルベットたちと並ぶ90年代&2000代初頭のヒーロー的存在であり、アメリカを代表するSUVという認識である。
そんな2代目モデルのタホを取材。個体はホワイトカラーの2002年型で、搭載されるエンジンは5.3リッターV8。285hpを発生させ4速ATと組み合わされている。
2002年型ということで今から22年前の車両であるから若干の古さを感じるかなと予想していたが、否。さすがはその年代のアメ車を主戦場としているレーストラック製ということで、エンジンは一発でかかりアイドリングも終始安定しているし、とにかく排気音がアメ車っぽい(笑)
聞けばこのタホは「リフトアップとパフォーマンスアップの両立を目指している」ということで、「今はまだ目標の6割程度」という。
ということで、まずはエンジン系ではヘダースが入り、ラムエアーが装着されている。この先カムが加わる予定(現在パーツ待ち)というから、さらなるパフォーマンスアップが期待できる。
一方足回りは、フロント6インチ、リア4インチリフトアップされている。リフトアップはスカイジャッカーのキットとランチョのショックを組み合わせ、スタビライザーが追加されている。
またそれに合わせフロント部分にプレランフェンダーが装着され、実際の性能アップとともにタホの迫力を一段以上押し上げている。
ちなみに何故フロントのみなのか? それはもともとレースカーに太くてデカいタイヤを履くために装着するフェンダーで、ハンドルを左右に切ってもタイヤとフェンダーが干渉しないようにするためのもの。
だからリアタイヤは操舵でタイヤが左右に切れることがないために必要ないという認識だそうだ。ということで、そう言ったレースカーのイメージも注ぎ込まれている。
で、ちょっと試乗させていただいたが、乗り心地が想像以上に甘口であり、包み込むような大柄なシートに、軽く、それでいて的確な操舵感、そして滑らかで静かなエンジンと変速によって、めちゃくちゃ楽しい。若干、プレランフェンダーのサイズ感が気になるものの、懐かしいアメ車フィールに満たされての大満足な試乗だった。
「これからカムが変わり、そのカムはプロフィールの一番派手なカムなので結構変わると思います。またオーナーさんは『いつかFOXのショックを入れたい』とも語ってますので、今後の進化もご期待ください」
初代のタホを今入手することは非常に困難である。だが、2代目モデルならまだ可能性はあるかもしれない。くわえて2代目モデルならまだパーツに困ることはさほどなく、上記のように一歩上のパフォーマンスを目指すことも可能である。
「今ならフルノーマルで乗るのも面白いと思いますし、パフォーマンスパーツもアメリカにかなりの数ありますから、好みに仕上げることも可能でしょう。中古車市場でもまだ個体はありますからね」とレーストラック高橋氏も2代目タホには注目しているという。
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