ダッジチャージャーは、新旧問わず、また排気量にかかわらず、目立つことを好む方々に人気が高いという。「見た目でクルマを選んで、さらなる見た目の向上を求めてカスタムするのでしょう。だから、V6とV8にはこだわらない。もっといえば、排気量自体にもこだわりがないという方が多いのではないでしょうか」とはレアルのスタッフ談。
このチャージャーを筆頭に、300、マグナムなどは今現在も人気のアメ車だが、深く見ていくと業界的には人気が二分していることがはっきりと分かる。
5.7リッターV8、6.1リッターV8を好む方々は、主に「走り」をイメージしている方が多い。一方で、アメ車が好きで目立つことを好むような方々には、実は2.7リッターや3.5リッターの人気が高いのだ。
安価なベースを手に入れ、そこに好きなカスタムを施す。手に入れた状態では、まだグレードの違いが気になるかもしれないが、ホイールやサスペンションやら、オーディオやらをいじっていくことで、グレードの差が気にならなくなり、自分好みの1台に変わって行く。そしてその様子を楽しむようになる。特に2.7SEや3.5SXTを購入される方々にはそんな傾向が強く、同様に中古車市場でもそういった下位グレードの人気が高い。もちろんレアルにも、SRT-8を購入される方がいるというが、実際には2.7や3.5のが比率が確実に高いという。
走りに振ったカスタムや見た目重視のカスタムといった両極端の好みに応じることができる懐の深さがチャージャーの魅力だが、さらに下から2.7、3.5、5.7、6.1(リッター)といったエンジンバリエーションを有するだけに今後も、生粋のカスタムベース車として人気を博し続ける間違いない。
2年半くらいかけて熟成させてきたという09年型のダッジチャージャー。24インチのASSANTI AF153を履かせるために、車高調とフロント8ポッドのブレーキをセットし、フェンダー内部やサスペンションを加工することで抜群のロースタイルを実現している。
ボディは、ディーラー車のヘッドライトを移設し、カーボンリップスポイラーとサイドベント(ボディ穴開け直付け)という至ってシンプルな構成だが、この24インチの超大径ホイールが絡んで一体となると、かなりの存在感を主張していることがわかる。
一方レザーがふんだんに使われたインテリアは、ブラックレザーにレッドのステッチがポイント。質感も高くボディとのコーディネートが良好でセンスがかなり良い。
シンプルイズベストがすべてではないが、強烈な個性を発揮するパーツを上手く組み合わせることで、主張の強いチャージャーが誕生するし、ここまで行き着くまでの試行錯誤の過程が楽しい!
驚くことにこのチャージャー、ベースは3.5SXTである。つまりV6エンジン搭載車。だが、ここまで手が加わるとそういった排気量の違いなどはほとんど気にならず、1台のカスタムカーとしての資質が問われることになる。だからこそ、現実的にV6チャージャーの人気が高いのだろう。
11年に大掛かりなマイナーチェンジを受けて登場した現行型は、シャープなマスクと左右一体となったリアテールが印象的な1台。そこに最新のLEXANI R-6 22インチを装着した2011年モデル。V6搭載の3.6になる。
300同様、この型からボディカラーの色彩が異なっており、これまでの「クリーム」的なホワイトから純白に近いホワイトに変わっている。このカラーリングだけでも印象がまったく異なるから不思議だ。
さらにボディラインがこれまたかなり変わっており、この部分における好き嫌いがハッキリと別れるという。個人的にはボディの抑揚がハッキリとしたこの後期型が好みだが、市場的には、抑揚よりも流麗なスタイルを保持している旧型人気がいまだ高いという。
それでも室内意匠やハンドリングなどの面においては確実に進化しており、3.6リッターとなった新型V6のエンジンパワーなどは、圧倒的とさえ言えるほどの向上である。
まだ車両自体の流通量がそれほど多くないこともあり、旧型を越えるような人気とまではいかないが、基本旧型からのイメージを多く引き継いでおり、今後ブレイク必至な1台である。
ダッジチャージャーというクルマは、クルマとしての完成度もさることながら、カスタムのベースとして考えたときにも非常にいい素材であるといえる。アメ車のカスタムやパーツ販売として長年の実績・経験を兼ね備えたレアルトレーディングをして、「これほどまでプッシュできるクルマもそうはない」と言わしめたほどである。
今回、新旧で登場した上記のチャージャー、購入価格で見れば新型が乗り出しで約370万円となる。一方で、旧型ベースのカスタムカーは、さすがにアシャンティのホイールは例外としても、現段階で同価格帯。さすがに年式ゆえのクルマの違いはあれど、旧型ベースに100万円以上のカスタムパーツが装着可能なら、新型比でも満足感はかなり高いだろう。一方で、見た目の落ち着きや走行性能の向上を望むなら、新型が絶対的に一枚上手である。
車両購入に際しては、基本予算ありきが前提であろう。であれば、同じ370万円という価格で選べる2台の新旧チャージャー、あなたならどちらを選びますか?
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