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あなたのお気に入りのチャージャーはどれ?

ダッジチャージャー (DODGE CHARGER)

ダッジチャージャー購入ガイド

大人気のダッジチャージャーは、車種としてのバリエーションが豊富であり、はたまた遊べるカスタマイズパーツも多数存在する。そして現在、モデルチェンジして新型も登場したということで、一体何を選べば良いのか? あなたにあったベストチャージャーはどれ? というテーマでチャージャーの購入ガイドを開始!

更新日:2012.07.17

文/石山英次 写真/石山英次

取材協力/レアルトレーディング TEL 0429601611 [ホームページ]

バリエーション豊富な選択肢

 ダッジチャージャーは、新旧問わず、また排気量にかかわらず、目立つことを好む方々に人気が高いという。「見た目でクルマを選んで、さらなる見た目の向上を求めてカスタムするのでしょう。だから、V6とV8にはこだわらない。もっといえば、排気量自体にもこだわりがないという方が多いのではないでしょうか」とはレアルのスタッフ談。

 このチャージャーを筆頭に、300、マグナムなどは今現在も人気のアメ車だが、深く見ていくと業界的には人気が二分していることがはっきりと分かる。
 5.7リッターV8、6.1リッターV8を好む方々は、主に「走り」をイメージしている方が多い。一方で、アメ車が好きで目立つことを好むような方々には、実は2.7リッターや3.5リッターの人気が高いのだ。

 安価なベースを手に入れ、そこに好きなカスタムを施す。手に入れた状態では、まだグレードの違いが気になるかもしれないが、ホイールやサスペンションやら、オーディオやらをいじっていくことで、グレードの差が気にならなくなり、自分好みの1台に変わって行く。そしてその様子を楽しむようになる。特に2.7SEや3.5SXTを購入される方々にはそんな傾向が強く、同様に中古車市場でもそういった下位グレードの人気が高い。もちろんレアルにも、SRT-8を購入される方がいるというが、実際には2.7や3.5のが比率が確実に高いという。

 走りに振ったカスタムや見た目重視のカスタムといった両極端の好みに応じることができる懐の深さがチャージャーの魅力だが、さらに下から2.7、3.5、5.7、6.1(リッター)といったエンジンバリエーションを有するだけに今後も、生粋のカスタムベース車として人気を博し続ける間違いない。

旧型4グレード、新型4グレードで、さらに新旧での比較もすれば、かなりの選択肢が可能となる。チャージャーに関しては、特に旧型に関しては中古車としてのタマ数も豊富なので、カスタムベースの遊べるアメ車として、またはスピードを求めるチューニングベースとして、多くのファンに勧められる。

新型のリアテールは、好き嫌いの別れるポイントのひとつという。

2009年型ダッジチャージャー

 2年半くらいかけて熟成させてきたという09年型のダッジチャージャー。24インチのASSANTI AF153を履かせるために、車高調とフロント8ポッドのブレーキをセットし、フェンダー内部やサスペンションを加工することで抜群のロースタイルを実現している。
 ボディは、ディーラー車のヘッドライトを移設し、カーボンリップスポイラーとサイドベント(ボディ穴開け直付け)という至ってシンプルな構成だが、この24インチの超大径ホイールが絡んで一体となると、かなりの存在感を主張していることがわかる。
 一方レザーがふんだんに使われたインテリアは、ブラックレザーにレッドのステッチがポイント。質感も高くボディとのコーディネートが良好でセンスがかなり良い。

 シンプルイズベストがすべてではないが、強烈な個性を発揮するパーツを上手く組み合わせることで、主張の強いチャージャーが誕生するし、ここまで行き着くまでの試行錯誤の過程が楽しい!

 驚くことにこのチャージャー、ベースは3.5SXTである。つまりV6エンジン搭載車。だが、ここまで手が加わるとそういった排気量の違いなどはほとんど気にならず、1台のカスタムカーとしての資質が問われることになる。だからこそ、現実的にV6チャージャーの人気が高いのだろう。

ASANTIの24インチ、AF153を装着するために、サスペンションやタイヤハウス内の加工を施す等している。だが、ここまでの迫力を見ると、あえて24インチを装着したいという衝動に駆られる気持ちが理解できる。ホイール内には、ROTORAの大口径ブレーキキャリパー(フロント8ポッド)が装着されている。

本国にて施行されたインテリアカスタム。ブラックレザーにレッドステッチが非常に洒落ている。そのステッチの精密さが、クオリティの高さを物語る。

3.5V6ベースだが、吸排気系のライトチューニングによって野太いサウンドを奏でる。加速というよりは、そこに至るまでのフィーリング重視のカスタム。またボディのASANTIサイドベントは、ボディ直に穴を開け取り付けている。

超大径ホイール&ローダウンスタイルにブラックアウトされた各種ライト類が、異様な迫力を醸し出している。どの部分においても中途半端さが微塵もないから、そのオーラといったらハンパではない。

2011年型ダッジチャージャー

 11年に大掛かりなマイナーチェンジを受けて登場した現行型は、シャープなマスクと左右一体となったリアテールが印象的な1台。そこに最新のLEXANI R-6 22インチを装着した2011年モデル。V6搭載の3.6になる。

 300同様、この型からボディカラーの色彩が異なっており、これまでの「クリーム」的なホワイトから純白に近いホワイトに変わっている。このカラーリングだけでも印象がまったく異なるから不思議だ。

 さらにボディラインがこれまたかなり変わっており、この部分における好き嫌いがハッキリと別れるという。個人的にはボディの抑揚がハッキリとしたこの後期型が好みだが、市場的には、抑揚よりも流麗なスタイルを保持している旧型人気がいまだ高いという。

 それでも室内意匠やハンドリングなどの面においては確実に進化しており、3.6リッターとなった新型V6のエンジンパワーなどは、圧倒的とさえ言えるほどの向上である。
 まだ車両自体の流通量がそれほど多くないこともあり、旧型を越えるような人気とまではいかないが、基本旧型からのイメージを多く引き継いでおり、今後ブレイク必至な1台である。

新旧チャージャーでは各部に様々な違いが見て取れるが、その最たる例がフロントマスクとリアテール。フロントマスクは、ボンネットのラインが異なり、新型においてはかなりの抑揚がつけられている。

こちらも同様に、本国にて施行されたインテリアカスタム。旧型と異なり、ブラックとベージュの組み合わせになり、さらにドアパネルにまでレザーが貼られている仕様になっている。インテリアの質感と合わせて、かなりの満足感を味わえる。

ホイールにはLEXANI22インチ、R-6という2012年の最新モデルが装着されている。細身のスポークが洗練かつスポーティさを演出している。

ボディラインにも違いが見て取れる。旧型は非常にグラマラスなボディラインを構築しているが、新型はシャープさを出すための演出か、プレスラインの表情が異なる。

同じチャージャーをベースに繰り広げられる      同価格帯の選択肢

 ダッジチャージャーというクルマは、クルマとしての完成度もさることながら、カスタムのベースとして考えたときにも非常にいい素材であるといえる。アメ車のカスタムやパーツ販売として長年の実績・経験を兼ね備えたレアルトレーディングをして、「これほどまでプッシュできるクルマもそうはない」と言わしめたほどである。

 今回、新旧で登場した上記のチャージャー、購入価格で見れば新型が乗り出しで約370万円となる。一方で、旧型ベースのカスタムカーは、さすがにアシャンティのホイールは例外としても、現段階で同価格帯。さすがに年式ゆえのクルマの違いはあれど、旧型ベースに100万円以上のカスタムパーツが装着可能なら、新型比でも満足感はかなり高いだろう。一方で、見た目の落ち着きや走行性能の向上を望むなら、新型が絶対的に一枚上手である。

 車両購入に際しては、基本予算ありきが前提であろう。であれば、同じ370万円という価格で選べる2台の新旧チャージャー、あなたならどちらを選びますか?

チャージャーには排気量の違いによるグレード差があるが、逆に購入予算ありきで考えると、新旧モデルでの比較検討も可能になる。しかも旧型ベースならカスタム費用まで捻出できる!

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