近年のアメ車におけるV8搭載セダンといえば、チャージャーとクライスラー300が有名であり、この二台は兄弟車でもあった。
だが、その両者には完全なる違いが一つ。それがヘルキャットの存在。クライスラー300にはチャージャー同様3.6LV6、5.7LV8、そして6.4LV8がラインナップされていたが、ヘルキャットエンジンを搭載するモデルは存在しない。
すなわちチャージャーヘルキャットとは、707hpを発生させるダッジならではの4ドアセダンと言えるのである。
同じく650hpオーバーのマッスルセダンにキャデラックCT5-Vブラックウイングが存在するが、日本に上陸している噂すら聞いたことはないので、日本に上陸している700hpオーバーのマッスルセダンとしてはチャージャーヘルキャットシリーズが唯一の存在と言える。
そんなチャージャーヘルキャットは2015年に登場し、2019年に若干のマイナーチェンジが施される。ダブルエアダクトを設けたフロントグリルに変更されている。
が、エンジンはそれまでどおりの707hpで、パワー自体に大きな変化は生じていない(チャレンジャーはこの時点で717hpに若干アップ)。よって後にレッドアイが登場するが、それを別物と捉えれば、チャージャーヘルキャットは年式による差分が非常に少ないことに気づくはず。
で、チャージャーであるが、一番の魅力は4ドアセダンであるということ。よって各ドアがクーペより小さく乗り降りが楽で、室内空間もタイトなチャレンジャーより開放感に満ちている。
また着座位置も着座姿勢も楽にとれるから、そういう意味では「SUV等に乗る感覚に近い」とも言え、気張らない接し方が可能である。
だがそれでいて車高は低く、ハンドリングもスポーティでV8エンジンを存分に発揮でき安楽ドライブも可能でありながら、一転、瞬時に200キロオーバーへ突入。
それを可能にしているのが、現代の名機の一つ、6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジン。707hp、最大トルク650lb-ftを発生させ8速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。ちなみに、チャレンジャーヘルキャットには6速MTも存在するが、チャージャーはATのみである。
世界中を探しても700hpオーバーのセダンはそうはないし、個人的にもこれみよがしな「やる気」に満ちたマシンとは一線を画したチャージャーの大人な雰囲気が好きで常に高評価している。
にもかかわらず、0~60mphを3.7秒、0~1/4マイル加速を11.8秒で走り切る。メーカー公表値は11.0秒というから凄まじく、トップスピードは328キロと、まさしくマッスルセダンの名に相応しい。
それでいて旧クラウンやメルセデス4ドアセダンと同じようにも乗れ、また一方で、それらに乗るオッチャンよりもセンスに溢れた自分を演出することが可能である・・・、そこが最大の魅力だと思う。
そんなチャージャーヘルキャットの2015年型を取材。走行2.3万キロの中古車である。2015年型ということで走行距離が気になっていたが、想像よりもかなり少ない個体。9年落ちで2.3万キロだから、年平均3000キロにも満たない。
実車はその数字が物語る通り、かなり状態の良い個体であった。もちろん補修歴はない。
こうしたハイパフォーマンス車両は乗って面白いが故に手荒く扱われる可能性も高く、中古車を購入する場合はその見極めが大切になる。
だが、これまでに多くのチャレンジャー&チャージャーの新車&中古車の販売を手がけてきたBUBU横浜店だけに、車両に精通しており、入庫後にBUBU横浜店によって適切な車両精査が行われている=そうしたチェックをクリアした車両である。
実際、筆者が念入りに見ても、手荒く扱われた箇所は全くなく、逆に非常に大切に乗られてきた形跡を多分に感じたのである。
くわえて、BUBU横浜店はワイテック等の電子デバイスを独自で所有し各部のチェックも可能であるなど、アメリカ現地ディーラーと同様の整備体制が確保されているから、購入後のメカ的な安心感が非常に高い。
以前から何度か紹介しているが、数多くのチャレンジャー&チャージャーを積極的に販売できるのは、こうした作業が的確にこなせるファクトリーの存在が大きく、それゆえ多くのユーザーに支持されている。
ということで、年式的な差分があまりないチャージャーヘルキャットであれば、2015年型と言えどもスペックを気にすることはなく、よって状態に不安がなければひるむ必要は全くない。逆に高年式よりもリーズナブルに入手することが可能なだけにお得感が高いと言えるのである。
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