現代版ダッジチャレンジャーがデビューしたのは2008年。当時は、旧時代のデザインを復刻したその存在そのものに拍手喝采だった。
だが、8年も経つと慣れるし物足りなくもなる、ということを当時のFCA首脳陣はわかっていたのだろう。満を持してのヘルキャット投入である。それが2015年。
ヘルキャットは当初「一代きりの特別モデル」と思われていたが、なんと通常ラインナップに加えられ、毎年のようにリファイン受けながら2023年まで販売される。
余談だが、ヘルキャットは当時箱型ボディの最強モデルとして世界中から引っ張りだこであり、その後のマッスルカーに多大なる影響を与えたのである。
で、その後再び激震が走ったのが「デーモン」の登場である。それが2018年。デーモンはヘルキャットをベースに製作されたドラッグベースの特別マシンであり、840hpを発生させたある意味バケモノ的存在。
デーモンは3300台という限定マシンであったのだが、さらに特殊なドラッグレースベースマシンであったのだが、840hpのインパクトは爆発的な大きさであった。
しかもこの840hpは、のちに分かるのだが、ある意味テストを兼ねた840hpでもあった。そのテストとは、2019年に行われたヘルキャットのモデルチェンジである。
2019年型として行われたモデルチェンジにおいて、通常のヘルキャットは707hpから717hpにパワーアップ、さらにその上のバージョンアップモデルを登場させた。「ヘルキャットレッドアイ」である。
このレッドアイのパワーはなんと797hp。搭載エンジンは限定モデルだったデーモンのディチューン版であった。
すなわち、ヘルキャットに対してスーパーチャージャーが大型化され、エンジン内部のピストンやコネクティングロッド等も強化品に換装され、同時に熱対策およびオイル周りのグレードアップも当然行われているから、一般ユーザーが街中でフツーに使える797hpが実現されているのである。
しかもシャシーは、デーモンのドラッグベースを改め、一般使用に耐えうるセッティングを施し、まったく普通に使える797hpマシンへと改められた。
と同時に、そのフルパワーを叩き出すために幅広タイヤを利用するためのオーバーフェンダー装着車「ワイドボディ」なるモデルを製作しパワーアップにも対応したのである。
これまた余談だが、840hpを発生させるデーモンのシャシーはドラッグレースを走るためのもので、タイヤサイズやブレーキサイズもドラッグセッティングである。
またエンジンも通常のガソリン(日本のハイオク)では840hpは発生せず、ドラッグ用のスペシャル燃料のみで発生させるということを覚えておくべきである。
ということで公道を走る通常ラインナップにおいては、チャレンジャーヘルキャットレッドアイこそが最強モデルになるのである。
そんなヘルキャットレッドアイワイドボディの中古車個体。ガンメタリックボディで走行3.5万キロの新車並行車ワンオーナー。日本にて約3.5万キロの距離を刻んでいるがエンジン等の調子は全く変わらず、ということだからさすがのヘルキャットレッドアイ。
この個体はベルエアーの管理ユーザー車ということで、中古車として販売されるまでの整備状況も把握されているということで、中古車のレベルとしてはかなり安心感の高いものだ。
ベルエアーについては、別項でチャレンジャーのコンバーチブルを紹介したが、新車ベースのチャレンジャーやそれ以外のアメ車&逆輸入車を数多く扱っているショップである。
この記事の後にもナローボディのチャレンジャーの最終新車が複数台入荷してくる予定だし、今回のレッドアイワイドボディの他、赤いワイドボディのスキャットパックを展示している等、とにかくチャレンジャーに明るいショップである。
ということで、ダッジチャレンジャー史上最高モデルを欲するならヘルキャットレッドアイワイドボディこそがそれにあたり、最後のガソリンエンジン車として一生モノの価値を有する存在と言えるのである。
0.1428万円
年式:2023年
走行距離:7,000km
クラフトスクエア
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
3,553円
MAINTENANCE
6DEGREES
1,881円
MAINTENANCE
6DEGREES