USトヨタのフルサイズSUVということで、かつては一定の評価が与えられていた存在である。ライバルはタホやサバーバン、さらにはナビゲーターやエスカレードということになるのだろう。
だが、ベースとなるトヨタタンドラが若干のマイナーチェンジを含め数回のモデルチェンジを行っていたにもかかわらず、このセコイアに関してはほぼ皆無。だから質実剛健さは十分にあったのだが、ラグジュアリー系SUVとの比較では分が悪いと言わざるを得なかった。=いつの間にか古臭く感じるようになってしまったのだ。
とはいえ、USトヨタにはレクサスLX570があった。そういった住み分けを考えれば、セコイアの存在もわからないわけではないのだが。
まあ、そんな感じで、日本で話題になるUSトヨタ車両はタンドラやシエナであって、本来ならSUV人気を支えるセコイアの存在がもっと上昇してもいいはずなのに…、と思わずにはいられなかった。
だが遂に。というか、やっとのことで登場した。2018年モデルのセコイアは非常に魅力的だ。一目見てカッコイイ。かなり引き締まった。
これまでのセコイアには、単純にちょっとふっくらした鈍そうなイメージがつきまとっていたが、2018年モデルは否。顔が引き締まっただけだが、全体の印象ごとまったく切り替わっている。
ニューカラーとなるメタリックブラックをまとった全身ブラックの悪顔。日本ではアルファードの押し出しの強さが人気の理由ということだが、セコイアの実物を見れば、アルファードなど歯牙にもかけない。フルサイズボディのサイズ感と悪顔の迫力は、最新のタンドラさえも相手にしない。
個人的には、このセコイアをそのままローダウンすれば(もちろん適度なダウン量で)、それこそ唯一無二の存在感が発揮できると思う。ということで、最新セコイア、イイです!
昨年のシカゴオートショーで発表された2018年型のセコイア。このセコイアには、TRDスポーツというグレードが装備されており、これまで存在したTRDオフロードパッケージとは一線を画す、スポーティな装いが特徴である。
余談だが、北米でもTRDブランドは人気があり、その傾向からオフロードだけでなくスポーティモデルを作ろうと意図されたとのこと。
装備としては、専用グリルやバンパーインサート、TRDスポーツサスペンションやスエーバー、ビルシュタインショック、20インチアルミといったところだが、2018年から変更が入ったヘッドライト回りのデザインも加わって、より精悍になった。
このヘッドライト回りの変更は、これまで同様だったタンドラとも異なり、=タンドラとマスクが変わったことによる効果もあるのだろう、まったく新しい存在感が確立されている。
さらに当然の流れだが、タンドラやシエナと同様に国産級の安全装備、トヨタセーフティセンスが装備されており、もしこれまでのセコイアに乗っていたとするならば、乗り換えを検討しても良いのではないだろうか。
この点に関して言えば、2018年型タンドラやシエナ以上の「変化」であり、待った甲斐があったとも言えるだろう。
パワートレイン等の基本構造はキープコンセプトだから、そういう部分での完成度を求めるなら既存のセコイアでも十分に事足りるだろうが、今現在の世界中のSUVブームを加味するならば、レクサスではないUSトヨタの左ハンSUVは、ゲレンデやレンジ、カイエンが氾濫する街中に大いなる刺激を与えるだろう。
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