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復刻モデル第一弾となった記念すべきフォード車

フォード サンダーバード

レトロ路線が主流となったきっかけを作った

決してここ最近から使いはじめたわけではないのだが、読者から「復刻デザイン」とはなんぞや、という質問が多々寄せられてくる。ということで、ちょっと解説します。まずは、はじまりはこのクルマだった、という話。

更新日:2020.09.24

文/石山英次 写真/フォードモーター

今に続く復刻デザインの第一弾

 復刻デザインとは、そのクルマにおける歴史の一部分を切り取り、その時代のデザインを模倣、そして現代の自動車製作のもろもろの制約等(安全基準や室内空間の広さ等)を組み込みながら、新車として開発&発売されたモデルのこと。

 だから、過去の時代の完全なるコピーにはならないのだが、その時代の雰囲気は確実に捉えており、しかも車両パフォーマンスは現代的だから、レトロ風な現代車として人気が出る。

 そんな復刻版レトロデザインの第一弾となったのが、このフォードサンダーバード。

 初代サンダーバードは、1955年に登場。そしてその後様々なモデル変遷を経ながら42年間製作され、1997年に生産終了したモデル。

 で、復刻版サンダーバードが切り取った時代が、初代モデル。
 
 要するに1955年から57年までの3年間のみ製作されたモデルで、サンダーバードと聞けば常に連想されるモデルであった。

 この復刻版サンダーバードは1999年にコンセプトカーが出展され、2002年から販売開始。そして2005年まで販売が開始されたが、この05年で終えた理由が次なる復刻モデル・マスタングへのバトンタッチ。

 ちなみに、サンダーバードとマスタングの間にフォードGTも復刻されている。さらにこの3台をデザインしたのが、当時のデザイナー・ジェイメイズ。のちに副社長にもなり2013年に引退。ちなみにこの方、それ以前にはフォルクスワーゲンにいてニュービートルに繋がるベースデザインを仕上げていた!

 なおジェイメイズ氏が関わっていたのが、2010年までのマスタングだった。

 ということで、フォードにおける復刻デザイン=ジェイメイズ氏とも言えるわけで、2010年~2019年までフォードから他の復刻デザインが生まれなかったのも、メイズ氏の引退による影響かもしれない(それ以降のデザイナーが拒否していたとも言われる)。

 だが、2020年、再び歴史が動いた。フォードブロンコの登場。もちろん復刻デザインとして過去の一部を切り取ったモデルの誕生である。ただ、ジェイメイズ氏が製作したモデルのように、過去モデルの可能な限りのコピーとはなっておらず、その時代の雰囲気を捉え新型に投影している感じが新たなる特徴とも言えるのである。

 この復刻デザイン、フォードサンダーバードを出発点とし、当時のクライスラーやGMにも多大なる影響を与えている、ということで第二部に続く。

初代サンダーバードは1955年から1957までの3年間のみ製作されたが、この型は歴代モデルの中で最も受け入れられた超人気モデルだった。本国では「サンダーバード」と聞いて人々が思い起こすのは、必ずやこのモデルであり、だからこその復刻モデル誕生なのである。

サンダーバードをデザインしたジェイメイズは、後にフォードGTやマスタングを復刻させている。彼のデザイン的特徴は、リバイバル作品としてベースとなる個体を現代的にアレンジしつつも、忠実に再現すること。だがそれこそがヒットの最大の要因であった。

10年間の空白期間を経て2020年ブロンコが登場。復刻のベースとなっているのが1966年型。だがこれまでの復刻デザインとは異なり、忠実な再現よりも旧時代の特徴を取り入れるデザインと言われている。

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