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圧倒的人気を誇った20年前のモデル

ダッジラム 2500 トラック (DODGE RAM 2500)

300キロ出るスーパーカーにも劣らないキャラクター

1994年型のダッジラムトラックである。この年代のラムは、通算二代目モデルとして、初代の不振を糧に全面的にリニューアルされたモデルである。今見てもダッジらしさ全開のデザインであり、味わい深いモデルである。

更新日:2015.12.22

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

ひと目見てわかる巨大なフロントグリルは圧巻

 初代ダッジラムが登場したのが1981年のこと。ビッグ3の中でこれといった特徴を持たなかったために販売不振が続いたが、だがこれを契機に二代目モデルは躍進することになる。

 1994年に登場した二代目ダッジラムは、初代の不振を糧にデザインをリニューアルし、アクの強さを全面的に押し出してきた。特にひと目見てわかる巨大なフロントグリルは圧巻だった。またデザイン以外にもラム特有の選択肢としてV10エンジンを用意したのも人気の秘密だった。

 この2代目モデルは、1994年から2001年まで継続され、グレードは最大積載量に応じた1500、2500、3500と分かれ、駆動方式は2駆と4駆がそれぞれに存在していた。ボディは、2ドアのシングルキャブに荷室が備わるクラブキャブ、さらに4ドアモデルのクワッドキャブと3つのモデルと長短2種類のベッドが組み合わされる。

 一方、搭載エンジンは、3.9リッターV6から始まり、5.2リッターV8、5.9リッターV8、8リッターV10と用意され、当時シングルキャブ&ショートベッドにV10が組み合わされたハイパフォーマンスモデルも用意されていた。余談だが、このモデルは2WDでだったがために、「トラック界のバイパー」としてプレミアものの価値が付いていた(実際にはこのV10をベースにバイパーのエンジンが造られたというのがホントのところだが)。

ビッグ3の中でこれといった特徴を持たなかったために販売が振るわなかった初代ダッジラム(1981-1993)。3速ATに5.9リッターマグナムV8が存在するなど、今となっては意外に面白いとも思うのだが…。当時はマイナーモデルだった。

上記初代モデルから激変して登場した二代目モデル(1994-2001)。巨大なフロントグリルを特徴とし、アクの強さを全面的に押し出してきたモデルである。日本でもこの年代のダッジラムは、爆発的人気を誇ったモデルだった。

オーバーフェンダーを装備したことにより、圧倒的迫力が備わった。

300hpのパワーは、今となってはそれほどでもないが、V10エンジンらしい超低速からの力強さは特筆ものであり、このトラックならではの特徴でもある。

なぜだか遠くにバイパーを感じさせてくれる

 取材車輌は1994年型のダッジラム。シングルキャブにエクステンドベッドが組み合わされた2500。搭載エンジンはV10である。

 フロント4、リア6インチローダウンされたラムは、ホイールが変えられ、オーバーフェンダーが装備されている。そしてレーシングストライプが加えられているが、じつはこれだけである。鮮やかなブルーのボディカラーは、ストックのままだし(ペイント補修済み)、エンジンや補記類もノーマルのままである。

 だが、この迫力。誰が見てもひと目でわかるダッジならではの押し出しの強さである。

 早朝の国道にて吼えるV10。最高出力300hp(最大トルク50kg-mを超える)を誇るピックアップトラックは、今やパワフルだとは言い難い。だがストップアンドゴーごとに圧倒的低速トルクで車体の重さを感じさせないエンジンには、やはり脱帽である。

 それにV8とはまた違う重低音サウンドが、非常に好ましい。なぜだか遠くにバイパーを感じさせてくれる、神話性みたいなものにも好感である。だからか、乗っていてついついトラックであるということを忘れてしまう。それくらい、走りも気分もスポーティになる。

 その昔、「トラックとは荷台の付いたスポーツカーだ」と誰かが言っていたが、まさしくその通り! 

 このクルマ、当然ながら200キロなんてスピードは出ないだろうが、300キロ出るスーパーカーと同じくらいのキャラとして、ハッタリも十分利くだろう。

フロント4、リア6インチのローダウンにオーバーフェンダーを装着して、レーシングトラックのような雰囲気を醸し出す。「ショートベッドならな」と思うかもしれないが、全体のバランスは、エクステンドの方が良好。

「SRT-10」バッジも、本当にV10を搭載しているからこそ、サマになる。ちなみに、今からこのダッジラムを探して乗るには、まず十分な資質の個体を見つけなければならない。実際には、ぐだぐだの車体がほとんどだろうから(手荒いカスタムや整備不良車等)、十分に注意が必要である。ただ、ずっと手が入ってきた車両においては、こうやって楽しいアメ車ライフがまだまだ十分に味わえるのである。

装着されているホイールは、17インチ。タイヤは275/75-17インチ。いたずらに大径化していないのも、古典的な味を保つ秘訣だという。

愛車を長く乗るには、カスタムするにしても適度なバランスを保つことが必要不可欠であり、このラムはその言葉通り、すべてが適度に収められているがために、いまだ輝きを失っていないのである。

旧モデルのテイストもまだまだ捨てるに惜しい

 年式から言えば、すでに20年前の車輌ということになるが、機能的にまったく衰えていないことに驚かされた。撮影は車検直後ということで(7年乗っている)整備の手が入った後だったが、それでもこれだけ走れば、20年落ちという事実自体を疑いたくなる。

 ここ最近の最新ピックアップの躍進は目覚ましく、もはやアルミボディを搭載するにまで至っている。ラムに限っていれば、現行モデルはエアサスを使用し、脱トラックテイスト的な進化がもたらされている。デザインも随分まろやかになったし…。

 それはそれで、正常進化なのかもしれないが(もちろん良いこともいっぱいあるし)、こういった旧モデルのテイストもまだまだ捨てるに惜しい存在である。少なくとも筆者は、この22年落ちラムに乗って何一つ不自由を感じなかったのだから。

8リッターV10エンジンは、300hp、最大トルク50kg-m越えを可能にする。スポーツカーのような吹け上がりの良さまではいかないが、V8とは異なるフィーリングやサウンドが体感でき、これはこれで十分に楽しめる。また、「他には存在しない」という、クルマ好きならではのレア感もあり、満足感が高い。

「まるでバイパーのよう」とまでは言えなくとも、「遠くにバイパーを感じる」とは言える。8リッターならではの低速パワーは、圧巻である。300キロ出るスーパーカーと同様のハッタリも利くし。

非常にシンプルなアメ車らしいインテリアが特徴のラム。空いた街中を自らのペースを保って走っている時が一番気持ちいい。

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