更新日:2021.01.27
文/椙内洋介 写真/テスラ
今から9年後の2030年、もしくは14年後の2035年には内燃機関の新車発売が不可能になる可能性がある。状況は刻々と変わるだろうから変更の可能性もあるが、だが6.4リッターV8エンジン危し、という状況は変わらないだろう。=予定通り行けば電気自動車、もしくは直4エンジン+モーターのようなハイブリッド以外の新車は発売されない(中古車はもちろん買えるから安心)。
となると、ちょっと前に発表されたGMCハマーやマスタングEといったアメリカ製電気自動車が気になるところだが、今現在、日本の法規では日本国内に持ち込むことは可能だが、ナンバー登録をして公道を走ることは不可能である。
だが。テスラならもちろん可能である。日本にディーラー販売網があるだけにテスラであればアメリカ直の電気自動車が楽しめる。で、そんなテスラで今、一番気になるのがサイバートラック。もちろん、発売されれば日本でも乗れる。なんせディーラーサイトでは予約を受け付けているのだから(内金必要だが)。
まるで近未来の乗り物、もしくは子供が描いたキャンバス内の自動車、もしくはSFチックなコンセプトカー、というのがサイバートラックを見た最初の感想だった。個人的には「ハリボテ」だろ、と。
だが、よくよく聞けば、完全電気自動車ということで、内燃機関を持たない自動車はここまでフリーなデザインができるのかと、改めて感心させられた。
しかも、このトラック、デザインだけじゃなく、頑丈というワードもポイントである。ボディにはスチール合金を使用しているというこで、キズや凹みにも強く、ウインドーに使用されているガラスも強化ガラスだから、気分は戦車!?。発表会ではガラスが割れてしまうという失態もあったが…(笑)
くわえて最上位モデルともなると、加速力がポルシェ911よりも速いということであり(筆者は過去にモデルSに試乗しその速さを体感したことがある)、とにかくすべてが驚きに満ちている。
さらに、現地価格だが、発表当時のベース価格が約430万円からであり、最上位モデルが約750万円超というから、「どんだけ安いんだ」という声が周囲からバンバン聞こえてきていた(すでに数十万件の予約が入っているというが)。
ちなみに、発売は2021年とされていたがどうなのだろう? 私の知人も予約したが…。※まだ正式な発売日は決まっていないし、日本での正式な価格も決まっていない。
なお、搭載モーターであるが、シングルモーター(FR)、デュアルモーター(4WD)、トライモーター(4WD)の3種類あり、シングルモーターでは、0-100km/h加速が6.5秒、デュアルモーターでは4.5秒、トライモーターでは2.9秒だというし、それでいてトライモーターの航続距離が約800キロというのだから、恐ろしいほどの電気自動車の性能向上といえるだろう(シングルモーターでも約400キロ)。
一方、インテリアの印象は逆に極めてシンプル。無駄のない広々とし空間が演出されており、最大乗員数は6名となっている。
昨年からそうなのだが、都内道路でもかなりの数のテスラ車を見かけるようになっているし、ここ数年でテスラでトラブったというような話もあまり聞かないことを鑑みると、10年後には日本で「テスラの一人勝ち」という状況が考えられるだけに、このなんとも不可思議なデザインのトラックが実際に発売されることを望むし、また多くのユーザーに乗ってみてほしいとも思うのである。
※やはりこのままのデザインでの発売は難しいという。特に欧州での規制に合わず、特にフロントバンパーのないデザインは安全基準にも叶わず修正の可能性があると。果たしてどうのようなデザインになるのだろうか、今後も追っていく。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES