TEST RIDE

[試乗記]

リフトアップ以外フルノーマルの個体

2001 シボレータホ

質実剛健的なタホに乗りたいなら絶好の機会かも

今年3月にも取材した2000年代のタホ。今回の個体は、もちろんその時とは全く別の車両であって、リフトアップ車でもあった。

更新日:2023.06.28

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/エイブル TEL 044-857-1836 [ホームページ] [詳細情報]

オラオラ系ドレスアップが目的では全くない

 やっぱりこの年代のタホは今見ても非常に魅力的だ。

 というのも、90年代の名残を全く感じさせない新時代のタホであり、今の時代のSUVと比較すると非常にタフな存在で、それはボディのみならずメカニズムに関しても同様であるから、ある程度普通に整備を受けてきた車両であれば10万キロオーバーでも全く問題がない。それは今年3月に走行14万キロ超の個体を取材した時にも感じたこと。

 まあもちろん補記類等の細かい部分に消耗劣化が起こる可能性は否定できないが、ボディを含めた根本の部分において非常に頑丈であり、それから今の時代のEC全盛車両ではないから整備もしやすく、今から乗っても十分に元が取れるだけの走りや性能を味わうことが可能だろう。というか、だからこその出物でもあるのだろう。

 ということで2000年代のタホであるが、この型は通算2代目タホであり、2000年から2005年まで存在した型(初代は1992年から1999年まで)。

 その大きな特徴とは、それまでの5.7リッターV8からアルミブロックを使用した5.3リッターV8に変化したこと。プラスしてデザインや足回り等に90年代の名残を全てなくし、新時代のSUVとして生まれ変わっていること。

 とはいえ、アメリカンSUVの根本たる質実剛健という部分に関しては当然ながら色濃く残っている。そこが最大の魅力ポイント。

▲取材した2001年型のタホリフトアップ。下記ノーマル車高のタホとは雲泥の差が見て取れる。迫力増大。まさにリフトアップの醍醐味。

▲以前取材した2002年型のタホ。ノーマル車高。これはこれで良い。

 で、今回取材した個体が2001年型のタホリフトアップ。リフトアップと聞けば、反応が二分するだろうと思う。筆者はどちらかといえば苦手な部類だ。

 だが、アメ車の場合、大きなボディをより一段と大きく魅せるというカスタマイズ手法として人気を博している。

 ちなみにその手法においては複数の方法が存在し、ただ魅せるだけのドレスアップ的手法もあれば、しっかり走ることを前提とした手法も存在するから、その手法において評価が断然変わってくる。

 取材個体を販売しているエイブルは、これまでにも何度もお邪魔しているが、その取材個体に常にポリシーが感じられるショップである。すなわち「走る止まる曲がる」を優先するというもの。

 仮に仕入れ段階でマフラーやローダウンが行なわれている車両であっても、自社で整備や仕上げを行っていく段階でノーマル状態に戻すことを優先することが多々ある。

 要するに車体本来の持ち味を消してしまうカスタマイズを好まないという点において非常にしっかりとしたコンセプトを持っているのである。

▲サイドから見るとリフトアップの変貌ぶりがよく分かる。

▲リアからの迫力もかなりある。

▲リフトアップに伴いオーバーフェンダーを装着。

 で、そんなエイブル原代表が「弊社で8年前にリフトアップしたものです。当然しっかり走ることを前提にしたリフトアップなので今でも十分に楽しめますよ」という。

 すなわちドレスアップが目的のリフトアップではなく、リフトアップの状態でも安定して走ることが可能であると。

 その手法としては、プロコンプの6インチキットを使い前後6インチリフトアップ。プラスしてブレーキホース等もしっかり交換されていたりするし、それに伴いワイドフェンダーが装着されボディとのバランスが取られているが、装着されているタイヤが305/70/16インチというサイズチョイス。

 それを聞いて俄然興味がわいた=タイヤサイズを見ても仰々しいドレスアップが目的ではないことがよく分かる!

 くわえて、マフラーがノーマルである(笑)。オラオラ系ドレスアップが目的であれば当然、ボーボーうるさいマフラーを装着しているはずである。が、その形跡が皆無であり、その他エンジン等を見ても非常に地味なタホそのもの(笑)。さすがはエイブルさん。

▲プロコンプの6インチキットにて確実なリフトアップがもたらされている。

▲エイブル自身で施工したことも安心感につながる。

▲RINEIのディックシーペック16インチホイールを装着。

▲6インチリフトアップには必需品のサイドステップ。

 で、早速試乗させてもらった。まずは22年前の車両で走行11万5500キロ走行の個体であるが、かなり調子がいい。特にミッションとエンジンには何ら違和感なく軽々走るし、エアコンも驚くほど効くから10万キロオーバーの車両であるという実感がわかない。

 これまた聞けば、「つい先日まで普通に乗っていた車両です」ということだから、中古車としてずっと置きっぱなしにされていた状態ではなく、適度に走らせていたからの調子の良さなのだろう。

 もちろんインテリア各部には10万キロオーバーのヤレは感じられるが、メカニズム関連の不安が感じられないのは嬉しい。

 またリフトアップであるが、先に結論を言ってしまうとそれも非常に滑らかかつしっかりした走りであった。

 まず、カスタムカーにありがちな機械的なミシミシガタガタといった低級音が全くない。ステアリングを切ってもギーギーなることもないし、全く普通に走る。くわえてステアリングがよく切れるし、反応もめちゃくちゃ鋭いから乗っていて不安要素がない。

 いや、強いて言えばワイドフェンダー分の車幅感覚が小一時間の試乗ではつかみきれず、100%安心しては乗れなかったが、それは時間が解決するだろうからオーナーになれば全く問題はないだろう。

▲搭載されるエンジンは5.3リッターV8。285hpを発生させる。

▲インテリア各部には使用感やヤレが見られるが、全てがノーマルであるという部分は評価。

▲実走11万5500キロだが適切な整備を受けてきた調子の良さがうかがえる。

▲実際に乗っても調子の良さが感じられるし、リフトアップのネガを感じることもほとんどない。

 ブレーキも、まるで通常のタホよりも効く感じがするくらいかなりしっかりした感覚と制動力を感じさせてくれるから、これまた不安視する部分ではないし、6インチアップしたことにより見晴らしの良さやそれに伴う運転のしやすさは特筆ものであり、にもかかわらず前後のピッチングや左右にフラフラするヨーイングもほとんど感じられることがないから、乗っていてかなり楽しい(笑)

 5.3リッターV8とはいえ、今時代のエココンシャスなエンジンと比較すれば驚くほどの低速トルクが感じられるから街中でも楽しいし。

 リフトアップにもオラオラ系を感じる部分が皆無であったから不快感が一切なかったし、本当にタホの足を上げたのみ、それ以外一切のノーマル車両だった。

 ということで、足以外フルノーマルのタホであったことが最大のポイントであり、まずは個体のメカニズム的な不安がほぼ感じられないということが最大のウリで、足も前オーナーのクセや好みが満載のリフトップではないから、この年代のタホに乗ってみたいと思うのであれば、一度実車を確認してみると良いと思う。

 他店で扱われているこの年代のタホと比較をしても個体の状態はかなり優れている部類に属するだろうから。

▲レザーシートには使用感があるが、補修や交換を必要とするレベルでは全くない。

▲セカンドシートには使用感がほとんど感じらない。

▲1ナンバー5人乗車仕様となっているから、リアには広大な荷室が存在する。

▲サンルーフ付き。

RELATED

[関連記事]

2025 シボレーコルベット ZR1

NEWS & INFORMATION

2019 ダッジ チャレンジャー R/T クラシック

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2025 キャデラック エスカレード

NEWS & INFORMATION

1990 シボレーカマロ IROC-Z

TEST RIDE

エイブル

SHOP

[同店舗記事]

1990 シボレーカマロ IROC-Z

TEST RIDE

エイブル

1978 キャデラック エルドラド

TEST RIDE

エイブル

1990 シボレーカマロ IROC-Z

TEST RIDE

エイブル

1995 ビュイック ロードマスター

TEST RIDE

エイブル

ARCHIVES

[アーカイブス]

1975 フォードブロンコ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

ミッションオイルの交換について考えるススメ

SPECIAL ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

Summer COAST(サマーコースト) 2017まで一ヶ月!

REGULAR ARTICLES

Coast Motoring(コースト)

リンカーン タウンカー

TEST RIDE

フォードジャパンリミテッド

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

SPECIAL ARTICLES

[特集]

CAR

[新着アメ車]

シボレーHHRLT
シボレーHHRLT

198万円

年式:2011年

走行距離:39,672km

ガレージダイバン

ダッジラムバンミディアム
ダッジラムバンミディアム

238万円

年式:2000年

走行距離:132,187km

ガレージダイバン

シボレータホスポーツスポーツディーラー車
シボレータホスポーツスポーツディーラー車

298万円

年式:1997年

走行距離:83,613km

ガレージダイバン

フォードF-150フレアサイド
フォードF-150フレアサイド

価格応相談

年式:1995年

走行距離:

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

サバーバン、タホ、ユーコン 2014-2018y テスラスタイルナビ Android9搭載4G64G
サバーバン、タホ、ユーコン 2014-2018y テスラスタイルナビ Android9搭載4G64G

183,250

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

ハマー2カーナビ交換 2002-2009 9.6インチ大画面 Android9搭載4G64G
ハマー2カーナビ交換 2002-2009 9.6インチ大画面 Android9搭載4G64G

272,800

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

【お買い得2個セット!】ACデルコ エンジンオイルエレメント PF64 シボレー コルベット カマロ キャデラック ATS CTS
【お買い得2個セット!】ACデルコ エンジンオイルエレメント PF64 シボレー コルベット カマロ キャデラック ATS CTS

3,553

MAINTENANCE

6DEGREES

ACデルコ エンジンオイルエレメント PF64 シボレー コルベット カマロ キャデラック ATS CTS
ACデルコ エンジンオイルエレメント PF64 シボレー コルベット カマロ キャデラック ATS CTS

1,881

MAINTENANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

CAR

[新着アメ車]

シボレーHHRLT
シボレーHHRLT

198万円
支払総額221万円

年式:2011年

走行距離:39,672km

ガレージダイバン

ダッジラムバンミディアム
ダッジラムバンミディアム

238万円
支払総額262万円

年式:2000年

走行距離:132,187km

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

サバーバン、タホ、ユーコン 2014-2018y テスラスタイルナビ Android9搭載4G64G
サバーバン、タホ、ユーコン 2014-2018y テスラスタイルナビ Android9搭載4G64G

183,250

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

ハマー2カーナビ交換 2002-2009 9.6インチ大画面 Android9搭載4G64G
ハマー2カーナビ交換 2002-2009 9.6インチ大画面 Android9搭載4G64G

272,800

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

ページトップ