TEST RIDE

[試乗記]

リメイクを繰り返し27年を共にする

1997 シボレータホ 2ドア

唯一無二のデザートレーサー風カスタマイズ

この車両を紹介するのは今回で4回目。だが、そのたびに風貌を変え、われわれを楽しませてくれるタホである。

更新日:2024.06.19

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

手を加えながら新車から27年

 ある意味、理想のオーナー像かもしれない。この車両を新車で購入したオーナーさんは、丸27年このタホに乗り続けている。しかもここ10年くらいは、毎年何かしら手を加えバージョンアップを繰り返し、それでいて破綻せずに、タホライフを過ごしている。

 このタホを見るのは今回で4回目となるが、取材するたび毎回、小綺麗な状態を維持していることに感心する。

 今思えば、最初に取材した2013年時は、型遅れの古臭いタホ2ドア、といった印象があったように思うが、その後2016年に取材した時には一転、手を加えたことによるリメイク効果がバッチリ出ており、90年代のアメ車の個性に磨きがかけられ輝きが増したように思えた。

 長く乗ることでアメ車の耐久性に驚き、長く乗ることで周りにタホがいなくなり自然と個性が増し、いつの間にか唯一無二の存在になっている。

▲今から5年以上前の時はマフラーとへダース交換で変化を出していた。

▲その後、ホイールとタイヤを換え、ミッションのシフターをシーケンシャルシフトに換装していた。

▲また、フロントマスク周辺に手を加え、デザートレーサー風に変身。

▲唯一無二のタホに変身。

 短期間にいろいろなアメ車に乗ることも楽しい行為に間違いないが、こうした長期間同じ車両と生活を共にすることも、間違いなく素晴らしい体験であるはず。このタホ2ドアを見るたびに本当に羨ましく思う。

 さて、ざっと振り返ってみる。このタホ、整備歴でいえば、購入後15年で一度水回りの整備を受け、19年でエアコンコンプレッサーの交換を行っている。それ以外はすべて車検整備のみで大きなトラブルは全くない。

 このタホ、ディーラー車であったことがこれらの最大の要因であると思うが、それ以外にもオーナーさん個人の細やかな点検や何より当時からの主治医であったレーストラックの的を得た整備力があったからに他ならない。

 そしてリメイク歴で言えば、V8エンジンをよりダイレクトに感じたいがためのへダースやワンオフマフラー交換。それに合わせたショック交換、LSD装備、ブレーキ交換、ホイール交換 etc である。これが2016年時点での履歴。

▲5.7リッターV8OHVエンジンは、27年経った今現在も好調そのもの。オリジナルスペックは255psだが、各部のカスタマイズにより300psは出ているのではないか。それに伴う重低音サウンドは現代の車両からでは決して得られない唯一無二なもの。

▲へダースは、最初はショートチューブを装着していたが、今現在はロングチューブに変更している。当然その変化もこれまでに体感している。

▲ワンオフマフラーは野太いサウンドを轟かせ、アメリカンV8らしい迫力をもたらしてくれる。

▲へダースが入っている5.7リッターV8エンジンは、もともとの回転の重厚感とそれが突き抜けるような勢いで吹け上がるその気持ちよさとの両立によって街中を走っているだけでも悦に浸れる。

 その後、コラムシフトをフロアシフトに換え、B&Mのフロアシフターを装着。濃密なV8エンジンを、今度はシフト操作を交え楽しめるようにバージョンアップを繰り返したのである。

 で、その後、フロントバンパー系をプレラン風に交換しスキッドプレートと4連の補助ヘッドライトの装備で雰囲気を激変させている。

 「旧タホでこういう仕様は日本ではほとんど見ることはないでしょう。これで本当の唯一無二ですね」

 この間にも定期的な点検や車検等は絶やさず、直近では足回りのブッシュ類をリニューアルしているというから、常にシャキッとした状態を維持していることが素晴らしい。

▲フロアシフトへの換装は、ATをまるまる交換するわけではなく、もともとあるAT機能をベースに「シフト操作の配置転換を行った」感じであるから、機能的な不備が起こることもなく、コラムシフトでは味わえない操縦感覚が得られる。

▲プレラン風情が増している。

▲リアから見るとそれほど大きく様変わりしていないように見えるのがこのタホの特徴。だがその実、世界に一台のオリジナルタホである。

▲とにかくすべてが小奇麗にまとまっている。くわえて車両のコンディションの良さが特筆もの。

 エンジンを含めた走りに関しては、ワンオフマフラーとへダースのアレンジが最高のマッチングを見せており、サウンドの野太さや心地良さは現代のV8アメ車のそれをまったく相手にしないくらいのサウンドを醸し出している。

 くわえてオフロードっぽいタイヤ&ホイールのチョイスとデザートレーサー風のエクステリアが、それらサウンドと相まって、アメ車の楽しみを何倍にも増幅させている。

 まさしく乗って味わい見て楽しめる唯一無二の仕様である。

 ベースとなっているタホを含め90年代のアメ車に関してレーストラック高橋氏は「90年代のアメ車は、現代のアメ車と比較して個性的なものが多いです。

 しかも走った時に自分の腕の中で操れる実感みたいなものが大きい。それは、とてつもなく速いクルマではないですが、でもストリートで楽しむには十分なパワーやスピードであり、アメ車らしい重低音サウンドやトルク感、さらには一瞬のパワー等が楽しめる。そしてカッコイイ。

 そういう意味もあって90年代のアメ車はいまだに無視できない存在だと思っています」ということだ。

▲「90年代のアメ車は現代の最新車両と60年代ヒストリックのちょうど中間に位置する存在で、まだまだ現代の交通事情の中で走らせることが可能な存在ですから、是非大切に乗って欲しいと思います」

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