更新日:2011.06.21
文/編集部 写真/トヨタ自動車
トヨタ・エスティマの北米専用モデル「プレビア」の後継モデルに当たるのがトヨタ・シエナだ。2010年にモデルチェンジが行われ、2011年モデルとして3代目がデビュー。クルマ自体のキャラクターは変わらずとも、ボディは一回り大型化され、日本におけるミニバンとは異なる超大な居住空間と使い勝手を実現している。
数値だけを見れば、国産のアルファードよりも全長と全幅が大きいために室内が広く、だが一方で全高が1800ミリを切るために、タワーパーキングに入る実用性や低床のための乗降性の良さ等を併せ持っている。
搭載されるエンジンは、3.5リッターV6。266HP、トルク245lb-ft(約34kg-m)を発生させる。本国には2.7リッター直4エンジンも存在するが、逆輸入車としてショップの店頭に並んでいる知りうる限りの個体は、100%V6エンジン車である。
このシエナの最大の特徴は、価格と使い勝手のバランスの良さにある。例えば国産アルファードの上位グレードを購入しようと思えば、それこそ乗り出しで500万円を簡単に超える。それでいてシートアレンジや室内&荷室の広さはシエナには適わない。シエナは、SEグレードで乗り出し450万円あれば入手可能。もちろん、室内装飾はアルファードよりも劣るし、ナビを国産使用に変更したり、その他オプションにより金額も上昇する。だが、個人的にはバンといえども「走り」も気になるから、絶対的な全高の低さでシエナの走りを推したい。
実際にアメ車ワールド内の中古車検索でも「シエナ」の検索は常に上位に位置するし、最近ショップを回ってもどこも「シエナ」の話でもちきりである。
つい先週の金曜日には、都内で2台のFJクルーザーを見かけたが、どちらも左ハンドル車だった。近いうちにシエナが都内を走っている姿を見る日がやってくるだろう。そのくらいの反響の多さである。
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