TEST RIDE

[試乗記]

かなり上質なコンバーチブル

シボレー カマロ コンバーチブル

CHEVROLET CAMARO CONV.

オープンとクローズドで日常を変えるクルマ。それがコンバーチブル。だが、これまでのアメ車には、正直心底お勧めできるオープンモデルは少なかった。2011年に登場したカマロコンバーチブルはいかに?

更新日:2012.03.02

文/石山英次 写真/茂呂幸正

取材協力/ゼネラルモーターズジャパン TEL  [ホームページ]

一粒で二度美味しいクルマ

 ボディカラーというのは非常に重要な要素である。昨日アップしたシェルビーGT500KRのような硬派なマシンにはシルバーカラーがマッチするが、ちょっと洒落たオープンには、こういった落ち着いたカラーリングがよく似合う。特に重要なインテリアは、ベージュとブラックのツートンカラー。コレまたボディと妙にマッチする。これでキャンバス製のソフトトップがベージュなら、完璧だなぁ〜と。

 シートに座り頭上の手動ロックを外しトップ開ける。その作業でざっと20秒。あっという間にオープンに。その動きの完成度はかなり高い。

 個人的に非常に好きなのが、カマロのオープン時のプロポーションだ。カマロのフロントウインドーは、かなり寝た状態になっている。人によっては、「これだとオープン感覚が少ない」と言う方が多くいると聞くが、この迫り来るウインドーのサイズ感(短い)が絶妙だと個人的には思っている。このフロントウインドーが短くカットされた、まるでポルシェスピードスターのような、いわゆるチョップドルーフフォルムは美しいとさえ思う。

 実際に乗って走ると、ちょうど頭上のルーフを取り外したタルガのような空気の流れ。もちろん、キャビン後方からの風の巻き込みは多少あるので、オープンカーらしさは残っているのだが、顔の周りに不快感がないので、これなら「いつでもオープン」が可能だし、逆にオープンにすることを積極的に選ぶだろう。

フロントウインドーが短くカットされたスタイルがカマロコンバーチブルの特徴である。横から見たシルエットが非常に素敵だ。クローズド状態からオープンへは約20秒。完成度は非常に高い。

インテリアはクーペ同様に質感が高い。コンバーチブルにはポータブルナビが装着されていたが、ここら辺が現行カマロ尾唯一の問題点か? ダッシュにナビが装着できないので、こういったポータブル系を装着するか、イマドキのスマートフォンで代用するか、それとも購入後にカスタムするか、である。

純正では、インテリアはこのベージュ系かブラック系をセレクトできる。ボディカラーによってはソフトトップのカラーもベージュとブラックをチョイスできる。このインテリアなら、個人的にはベージュのソフトトップがいいと思う。

オープン化に伴って最近流行のメタルトップなどは採用せず、ライバル・マスタング同様ソフトトップを採用した。オープン時のスタイルは、カマロならではの独特なものだ。

V6買うなら是非ともコンバーチブルで

 搭載される3.6リッターV6エンジン(正規はV6のみ)は、2011年型ということで308ps、トルク37.7kg-mを発生させる。そしてそれを6ATで駆動する。オープンボディは、クーぺ比で約130kgの重量増がなされているが、それらがすべてボディの補強に回っているために、非常にガッチリしている。ちなみに、補強のメニューとしては、Aピラーのハイドロフォームチューブ、タワーバー、トランスミッションサポート、ウインドシールドフレームの強化など。

 ここまでボディを強固なものにしたオープンは、結果、サスペンションをクーペと同一のチューニング方法で仕上げることが可能となり、高いロードホールディング性能を発揮する。実際にかなり無理しても全然破綻しないなぁという印象。確かに、アクセルひと踏みのパンチ力には欠けるかもしれないが、それでも300ps超のパワーがあるだけに、過不足感はまったくない。それよりも、鉄壁なロードホールディング性能を積極的に褒めたいと思うし、オープンという状況を考えると、十分にスポーティだと思う。それに4000回転を超えるとV6エンジンの咆哮が積極的に聞こえてきて、これまた非常に楽しい。サウンドもオープンならではで、超ご機嫌だ。

 一方ソフトトップを閉めた状態でも走ってみたが、これまた非常に秀逸。静粛性も高く、ボディの剛性も高いので、気になる低級音は微塵もなく、慣れればオープンであることを忘れてしまうくらいの完成度。ちなみに、クローズド時に外から見たボディのシルエットも非常に良好。軽快感とバランスの良さを両立したシルエットを形成していると思う。

 先日、2012年モデルが発表されており、この直噴V6エンジンは、新設計のシリンダーヘッドなどにより約10kgの軽量化を果たしつつ、エンジンの最高出力をこれまでの308psから327ps、最大トルクを38.4kg-mへとパワーアップさせている(プライスは2011年までの499万円のまま)。

 オープンカーとは一粒で二度美味しいクルマ。カマロコンバーチブルは、まさしくそういうクルマだ。上質かつ洗練されており、オープン時とクローズド時の車体の変化が非常に少ない。それでいて美しいフォルムと迫力あるマスクは健在なのだから、V6カマロを選ぶなら積極的にコンバーチブルを選んでみても絶対に損はしないはずだ。

>> 2012年モデルを見る

搭載される3.6リッターV6エンジンは、2011年型ということで308ps、トルク37.7kg-mを発生させる。2012年モデルでは、改良が施され327ps、最大トルクを38.4kg-mへとパワーアップ。

ソフトトップがすべて収納されたリアデッキの質感も非常に高い。昔のアメ車を想像している人は大きな間違えだ。

個人的にはベンツやBMWのような落ち着いたクルマに乗るなら、カマロコンバーチブルを買って、残金で美味しい物を食べたり、出かけたりして人生を楽しんだ方がよいと思う。またカマロにはそういったレベルのクルマと比較しても十分に勝てるだけの素地がある。

RELATED

[関連記事]

1999 シボレータホ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

2019 フォードマスタング コンバーチブル

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2015 シボレーカマロ LTRS

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2017 シボレーコルベット グランドスポーツ

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

SHOP

[同店舗記事]

キャデラックCTS (CADILLAC CTS)

TEST RIDE

ゼネラルモーターズジャパン

キャデラックCTS-Vクーペ (CADILLAC CTS-V)

TEST RIDE

ゼネラルモーターズジャパン

キャデラックATS(CADILLAC ATS)

TEST RIDE

ゼネラルモーターズジャパン

キャデラック ATS (CADILLAC ATS)

SPECIAL ARTICLES

ゼネラルモーターズジャパン

シボレーコルベット コンバーチブル (CHEVROLET CORVETTE CONV.)

TEST RIDE

ゼネラルモーターズジャパン

シボレー、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のチャンピオン獲得

NEWS & INFORMATION

ゼネラルモーターズジャパン

ARCHIVES

[アーカイブス]

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

SPECIAL ARTICLES

[特集]

CAR

[新着アメ車]

リンカーンタウンカーシグネチャーL
リンカーンタウンカーシグネチャーL

458万円

年式:2005年

走行距離:85,407km

ガレージダイバン

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

シボレーカマロSS RS
シボレーカマロSS RS

398万円

年式:2010年

走行距離:65,070km

ガレージダイバン

シボレータホLSリフトアップ新車並行
シボレータホLSリフトアップ新車並行

258万円

年式:1997年

走行距離:53,990km

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL
MOPAR ATF+4 オートマチックトランスミッションフルード 946mL

3,480

MAINTENANCE

GDファクトリー千葉店

シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア
シボレー・アストロ (ルーフレール付き) CHEVROLET ASTRO ルーフラック 『車種別セット』THULE Base carriers (スーリーベースキャリア)ウイングバーEVO キャリア

48,070

EXTERIOR

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

CAR

[新着アメ車]

リンカーンタウンカーシグネチャーL
リンカーンタウンカーシグネチャーL

458万円
支払総額487万円

年式:2005年

走行距離:85,407km

ガレージダイバン

シボレーK1500
シボレーK1500

198万円
支払総額225万円

年式:1993年

走行距離:14,679km

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1378 フロント右 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,404

PERFORMANCE

6DEGREES

AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ
AC Delco ブレーキキャリパーASSY 18FR1379 フロント左 エスカレード アストロ タホ サバーバン サファリ

19,998

PERFORMANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

ページトップ