更新日:2024.07.26
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/ゼネラルモーターズ
2025年モデルとしてコルベットZR1が登場する。ノーマルクーペ、Z06、E-Rayに続くコルベット最強ファミリーの一台である。
古くはシェルビーマスタングGT500で662hp、ダッジチャレンジャーヘルキャットレッドアイで797hpを知っているからさほどのことでは驚かないが、今回ばかりはさすがに驚いた。なんと1064hp。
このエンジンはLT7と呼ばれ、5.5リッターV8ツインターボDOHCエンジンで1064hp、最大トルク828lb-ftを発生させる。
くわえてその1064hpを発生させる回転数が7000rpm。フラットプレーンのクランクシャフトを使用した高回転型エンジンとなっており、コルベット史上最強のみならず、米国自動車メーカー最強のV8エンジンとなっている。
このエンジンスペックで最高速度は346キロ/h、1/4マイル加速は9秒台というから凄まじい。
それをクーペとコンバーチブルで味わえるというのだからさすがはアメ車である。ちなみに乾燥重量でクーペ:1665kg、コンバーチブル:1705kgという。
この軽量ボディを実現するために、カーボンファイバールーフを使用し重心を下げ、カーボンファイバーホイールにより約19kgを削減している。
これだけの速さを支えるブレーキシステムにも手が入っている。革新的なカーボンセラミックローターが採用されており、耐久性とブレーキの温度低下を同時に実現している。
フロントローターの直径は15.7インチ (400ミリ)、リアローターの直径は15.4インチ (390ミリ) で、フロント ローターはコルベット史上最大のサイズという。
コルベットZR1は旧C7時代にも存在し、その時にも話題になったあの巨大なリアウング用いたZTKパフォーマンスパッケージは、もちろん今回のC8ZR1にも存在する。
巨大なリアウイングからリップスポイラーに至るエアロパーツは、もちろんカーボンファイバー製で巨大なダウンフォースを発揮する。
ZTKパフォーマンスパッケージはサスペンションチューニングにも至り、より硬質なスプリングやミシュランパイロットスポーツカップ2Rタイヤが装着される等、レーストラックでの速さを追求している。
コルベットC8がミッドシップになった最大の理由が、この最高パフォーマンスを引き出すため。FRでは限界だったモアパワーをミッドシップで使いこなす。ガソリンエンジン末期の今、V8ツインターボ1064hpで世界最高峰のスーパーカーたちに挑む。
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