更新日:2024.08.28
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/フォードモーター
1980年代から2000年初頭まで続いたローダウンカスタマイズ。それから約25年後に再び登場するパフォーマンスモデル、その名もマーベリックLOBO。
ピックアップと言えば荷台を利用するための道具的存在。だがそれを一般使用するユーザーも現れ、その後ピックアップを利用したストリートモデルの出現。そして時代はリフトアップへと移る。
そんな流れの中、フォードピックアップシリーズの末弟・マーベリックからストリートパフォーマンスモデルのカスタムモデルが登場する。それがLOBO。
搭載される2リッター直4エコブーストエンジン+8速ATは変わらずも、車高がフロントで0.5、リア1.12インチ低くなり、ルーフの高さが0.8インチ、ノーマルマーベリックに対して低くなっている。
ハンドリングは、ブロンコスポーツに搭載されているツインクラッチリアドライブユニットによるトルクベクタリングが採用され、またヨーロッパで販売されているフォーカスSTに使用されているデュアルピストンフロントブレーキキャリパーが移植されたことで制動力に関しても大幅向上。
ホイールは19インチのOZレーシングというから走りへの意識はかなり高い。
ドリフトやオートクロスからヒントを得た「ロボドライブモード」が搭載されており、コーナリング性能、グリップ、安定性が向上し、コーナリング時のアンダーステアを最小限に抑えるという。
というか、知れば知るほどめちゃめちゃ面白いピックアップだろうということが理解できるはず。
その昔、レーストラックというカテゴリーが存在し、日本でもC1500等をベースにしたローダウンピックアップが流行っていたが、そんな時代を想起させるピックアップがマーベリックLOBOである。
そしてそれを、フォードピックアップシリーズの中で一番小さいモデルで実現したところが素晴らしい。
ノーマルマーベリックも抜群に良いピックアップだが、マーベリックLOBOはそれを遥かに上回る魅力を発揮しているし、日本の道路事情にもマッチするはずである。
12,810円
PERFORMANCE
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6DEGREES