先月のニュースコーナー&アメ車ワールド公式Facebookページで紹介した際に非常に反響の大きかった『nextcruiser(ネクストクルーザー)』に試乗してきました。
↓『nextcruiser(ネクストクルーザー)』については下記を参照
>>遊べるミニジープ『nextcruiser(ネクストクルーザー)』
今回は関東で唯一のネクストクルーザー正規販売店である車楽(ACデルコ西多摩サービスセンター)さんに試乗車をお借りし、多摩の田舎の河原まで持っていって試乗させていただいたのですが、結論から言うとメッチャ楽しい「大人のオモチャ」でした(笑)。
実は筆者はミニカー登録できる乗り物に乗るのは今回が初めてなので、既存の原付ベースのミニカーとの比較検証はできないのですが、ネクストクルーザーというのは、感覚的にはちょっと重くて重心の高い50ccのレーシングカートという感じ。
車重が約150kgと重い分、レーシングカートみたいに軽やかには走れないし、出足もかなり鈍い感じはあるのですが、平坦または下りの舗装路を走る限りはパワー的な不満はそんなには感じません。
ただし、車重やエンジンパワーに対して、ギア比がなぜかハイギヤードな事もあり、上り坂ははっきり言って苦手です。ある程度の勢いがついた状態であれば、上りもまぁまぁ走るのですが、ブレーキを踏んだりして一度でも減速してしまうと、仮にギアを1速に落としたとしても坂の途中での再加速は難しいし、急な上り坂であれば途中で一度止まってしまうと、停止状態からのスタートはかなり大変だと思います。
ネクストクルーザーはミニカー登録すれば公道を走ってもいい乗り物だし、実際に坂らしい坂のほとんどない平坦な街中であれば、公道を走ってもとくに問題はないと思います。でも、「スクーター代わりに日常の足に出来るか?」と問われれば、「それはちょっと難しいかもしれません」と答えざるを得ません。
ちなみに、最低地上高がそれなりにあって、ゴツいオフロード系のタイヤを履いているので、レーシングカートでは走行不可能な未舗装路でも走行は可能です。ただし、これまた前記した通り、「平坦もしくは下りであれば」という注釈付となります。
ネクストクルーザーという乗り物は、いかにも「ジープの子供です」的な見た目だけに、「キャンプ場とかに持って行ってオフロードを走ったら楽しいかも?」と考える方もいると思います。でも、ノーマルだとちょっと厳しいというのは前記した通り。結局、ボディ剛性がどうこうとか足回りがどうこう以前に、そもそもパワーが足りないんですよね。
まぁ、搭載しているエンジンは総排気量49ccで、パワー&トルクは3.35kw(約4.5ps)&3.1Nm(0.32kg-m)ですからねぇ。その辺の原チャリと同等のエンジンなのに、重量は倍以上もあるんですから、そりゃ非力に感じるのも無理はありません。ということで、ミニカー登録可能なストックの状態では、ジープ的なオフロード走行は無理だと思ってください。
もっとも、潔くナンバーを取得する事を諦めて、公道以外のイベント会場やオフロードコース専用のオモチャとして楽しむ前提で購入するのであれば、もう少し排気量の大きいエンジンに積み替えちゃえば問題は全て解決します(笑)。
筆者はバイク系は専門外なので詳しい事は分かりませんが、V8エンジンを搭載しようという様な話じゃないし、せいぜい80ccとか125ccとか、高出力の中古のバイク用エンジンとかレーシングカートのエンジンにスワップするくらいなら、たぶんそう大層なカスタム費用はかからないんじゃないか?と(笑)。
ただし、ミニカーには「道路交通法及び同法施行令の規定に基く同法施行規則」という厳しい規定があるので、カスタム(チューニング)する=公道走行は不可になるという事を理解した上で、イジる場合にはあくまで個人の責任の元にという話となります。
先にネクストクルーザーに対して、「メッチャ楽しい大人のオモチャ」という表現をしたのには、乗って楽しいというのもありますが、それ以上に「走行性能に関わる以外の部分で色々とカスタムが楽しめそう」という意味もあります。
ここに掲載している写真はカメラマンでもある筆者が撮影しているので、一見かなりハイクオリティに見えると思いますが(笑)、実は現物は少々チープというか、荒っぽい仕上げな感じの工業製品です。ぶっちゃけ「やっぱ中国製だよな」というのが正直な印象です。
仕上げが甘いというか、日本の工業製品の様な「細部にまでこだわってしっかり作りこみました」といった几帳面さはありません。なんというか、自動車というよりは、子供用のモーター付ミニカーの延長線上にある感じ?。巨大なホットウィールとでもいうか(笑)。
でも、筆者的には逆にそこが良いとも感じたんですよね。シンプルなだけに手を入れられる部分が多いというか弄りやすそうというか(笑)。
例えばミニ・ウイリスMB仕様にしたりとかCJ7仕様にしてみたりとか、チビ・チビブロみたいにも出来るかな?とか、アイデアと工夫しだいでなんか色々と出来そうなんですよね。ミニ四駆とかプラモデル感覚で楽しめそうというか。
ま、そんなわけでかなり好印象のネクストクルーザーなわけですが、39万8000円という定価に関しては、「もうちょっと何とかならんかな?」というのが正直な感想です。
ミニカーとして登録される事も多いホンダの3輪スクーター「ジャイロ (GYRO)」の価格が38万9880円である事を考えると、ネクストクルーザーの価格は決して高いとは言えないとも思うのですが、筆者くらいの収入だとやや高いかな?という感じ。これが29万8000円だったら衝動買いする可能性はかなり高いんですけどね(笑)。
とはいえ、ミニカーは維持費も安いし、ノーヘルで公道も走れて、さらにはイベント会場などでも使えるユニークなシティーコミューターとして考えれば、「39万8000円なら全然安いもんじゃない」と思える人も多いかもしれないません。
一番最初に書いた通り、乗って面白いのは間違いないし、買う買わないは別にして、アメ車やアメリカンカルチャーが好きな人であれば一見の価値のある商品であるのは間違いないと思います。
↓ネクストクルーザーの動画はこちらから
>>ミニジープ nextcruiser(ネクストクルーザー)車楽 その1
>>ミニジープ nextcruiser(ネクストクルーザー)車楽 その2
>>ミニジープ nextcruiser(ネクストクルーザー)車楽 その3
>>ミニジープ nextcruiser(ネクストクルーザー)車へ積む
>>ミニジープ nextcruiser(ネクストクルーザー)車から降ろす
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES