更新日:2012.05.28
文/山崎龍 写真/山崎龍
4月15日に東京ビッグサイト・西2ホール&屋外展示場にて『Newstyle Custom Autos Show』が開催された。
今回で4回目を数えるこのイベントは、最近のアメリカン・モーター・カルチャーの中でも大きなムーブメントとなっている「DUB」の世界観を体現した「NEW SHCOOL」なスタイルを楽しむためのイベントだ。
ホール内には20インチを超える大径ホイールを履いたアメ車や逆輸入車が会場狭しとディスプレイされていた。ベース車両はエスカレード、ハマーH2、5thカマロ、300C、マスタング、GT500、インフィニティFXなどの90年代から現行モデルをベースにしたDUBカスタムが中心でエントリーに占める割合も多かったが、中には60年代のインパラをベースにしたローライダーや、40〜50年代のマーキュリーやシボレーをベースにしたKUSTOMなどもあり、出展車両のバリエーションの豊富さがオーディエンスを楽しませていた。
また、ステージではDJイベントやアーティストによるライブ、性的衝動を感じさせる半裸の婦女子による洗車踊りショー、屋外ではローライダーによるホッピングなどのイベントも充実しており、カーショー以外にも1日たっぷりと楽しめるイベントになっていた。
写真を見れば分かる通り、細部に至るまで神経が行き届いたハイクオリティなマシン。ホイールハウスやフードの内側、下回り(燃料タンク)にまで施されたブラシアートは圧巻のひと言だ。しかもグリルは彫金仕上げ。もはやカスタムマシンと言うよりは、走るアートとでも言うべき作品だろう。
もちろん、カスタムにも手抜きなし。カスタムメイドのインテリアにはオーディオバーンの製品が降るインストールされており、エアサスが組み込まれた足廻りには26インチのレグザーニLX-9がチョイスされていた(外して展示されていたが…)。
とにかくこの迫力は写真では伝わらない。カーショーに出展されていたときはどうかご覧頂きたい。ちなみに、アメリカのショーのような凝ったディスプレイも◎。エクセレント!
今年のオートサロンにも出展されていたCAR SERVISE HIROのSnake & Roseカマロ。
レーシングカー製作やボディワークを得意とする同車の手掛けたマシンだけあって、非常にレベルの高いマシンに仕上げられている。
キャンディマットでペイントされたボディには車名の由来にもなった蛇と薔薇がブラシワークで再現されている。もちろん、ボディカスタムも徹底しており、ファントムグリル、逆アリゲーターのカウルフード、スーサイドドア、マッチョなブリスターフェンダーで、迫力満点のスタイルに仕上げられている。
ユニバーサルエアーのエアサスに組み合わされるのは22インチのアシャンティAF173。カマロのスポーティーさとカスタムマシンの魅力を融合した渾身の1台だ。
ローライダーの製作で定評のあるCONTINENTAL KINGSの'64インパラ『EXOTIC MUSCAT』。
ボロボロの状態だったベース車をフレームオフ・フルレストアし、インフィニティグリーンをイメージしてない外装をトータルコーディネイトしている。
エクステリアは新品のクローム&ビレットパーツを惜しみなく注ぎ込み、妥協のないマシンとしてフィニッシュ。足廻りはオリジナルのオールクローム4ポンプハイドを組み付け、ホイールにはゼニス13インチワイヤーをチョイス。オールドスクールなスタイルながら、こだわりと仕上げの良さがプンプンと漂う素晴らしいインパラだ。
ショーカーというとどうしても派手なマシンにばかり目が行きがちだが、こうした職人の仕事を感じさせるクルマにも注目してほしい。
一見するとフェアレディZロードスターだが、サイドグラフィックがまるで違う。しかも、後ろに回るとスカイラインのテール? そしてエンジンは水平対向横置き!? 一見しただけでは正体不明なこのマシンを製作したのはJACK HOLLだ。
じつはベースとなったのは逆輸入車の三菱エクリプス・スパイダーで、Z33マスクとV35テールをスワップし、エンジンと駆動系はインプレッサのものをそっくり換装。ボディの一部をパイプフレーム化するなど、高度なボディワークを駆使して違和感なくまとめ上げられている。
エクステリアも美しく、メタリックイエローのフレーク塗装にバイナル&ブラシワークで艶やかな仕上がりとなっている。スパイダーということでインテリアもラグジーな雰囲気がプンプンだ。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES