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2010年から2012まで存在していた旧モデルだが…

フォード クーガ (FORD KUGA)

長く乗るにふさわしい滋味に富んだクルマ

取材させていただいた車両は2012年型フォードクーガである。グレードはタイタニアムでボディカラーがパンサーブラック。しかも1.3万キロ走行車と、認定中古車のベースとしてもかなりの程度良好車だった。

更新日:2014.02.28

文/石山英次 写真/古閑章郎

派手な見た目というよりは内容重視

 フォード車といえば、「マスタングにエクスプローラー」といったアメリカンな車両がすぐに思い浮かぶかもしれないが、じつはツウの間では、モンデオやフォーカス、そして今回紹介するクーガのような欧州フォードの手がけた車両を好む方々は多い。すなわち、派手な見た目というよりは、基本設計やチューニングなどに時間がかけられた高度な製品としての【価値】を見出しているということである。
 
 今回取材したフォードクーガは、2010年に日本に導入された欧州フォード製のSUVである。当時のラインナップはベーシックグレード「トレンド」、「アーリーオーダーパッケージ(トレンドベースのガラスルーフ付き)」と、取材車でもある上級グレード「タイタニアム」の3種類で、「タイタニアム」はシートが本革になり、1085×785ミリのガラスルーフほか、クルーズコントロール、シートヒーターなどの快適装備が備わっている。 またホイールサイズも、両グレードで異なり、トレンド17インチ、タイタニアム18インチとなる。
 
 搭載されるエンジンは2.5リッター直列5気筒ターボ。200psのパワーと32.6kg-mの最大トルクを発生させる。これに組み合わされるミッションはマニュアルモード付きの5速ATで、マニュアルモ-ドは、シフトレバーを前に倒すことで減速するタイプである。

搭載されるエンジンは、2.5リッター直列5気筒ターボ。200ps、最大トルク32.6kg-mのパワーを発生させる。街中でも十分に活発だが、クーガの真骨頂は高速域でのストレスフリーな走行性能の高さ。このエンジンによるところが大きい。

右ハンドル化による弊害は微塵もなく、人間工学に基づいた最適な使い勝手を示す。

エンジンスタートはインパネ中央のスターターボタンを押すことで行う。

プロ集団のこだわりが実現した室内空間

 エンジンスタートはインパネ中央のスターターボタンを押すことで行える。フルサイズSUVではないがゆえに広大なスペースとは言い難い室内空間ではあるが、各所にそれぞれがきっちりまとまっている理詰めの空間が作り出されており、狭苦しさとは無縁のモダンな印象である。計器類の見た目は非常に良く、操作パネルのコントロール製の良さや硬質感が印象的である。
 
 シートの印象も、やはり欧州車風情のちょっと硬めの風合いが気持ち良く、走り出せば体がすぐに馴染む。同乗したカメラマンが「リアシートがちょっと高い」と言っていたが、それこそこのクーガの真骨頂であり、アップライトに座らせることで、後部座席の狭苦しさを解消させる方法をとっているのである。
 
 後に確認したが、後部シートの座面が盛り上がり背もたれの傾斜角が適切なので、アップライトに膝を極度に曲げずに座ることが可能だった。すなわち楽な姿勢が保てるから窮屈な印象は微塵もなく、また視界が開けて前方が見えるので閉所感もなく、限られた室内空間ながら、非常に有効な使い方を可能にしていることが確認できたのである。こういった走り以外の空間にも見えるプロ集団のこだわりこそが、欧州フォード車の魅力でもあるのだろう。

シートは、欧州車風情を感じさせる硬質なタイプ。サイドサポートも良く、座っているうちに体が馴染み、長時間のドライブにおいても疲労感が少ない。

後部シートは、座面が盛り上がり背もたれの傾斜角が適切なので、アップライトに膝を極度に曲げずに座ることが可能。視界も良く、窮屈な印象がないのがクーガの良いところ。

広大なガラスルーフが装備されていることで、室内が明るく、リア後部座席のヘッドクリアランスにも好影響を与えている。

噛み締めれば噛み締めるほど味わい深い

 日本仕様ということで右ハンドルとなるが、着座位置やペダル位置に違和感はまったくない。さらにメーター内の視認性も良く、センターコンソールの使い勝手も悪くない。シフトレバーの位置も絶妙な高さにあり(マニュアル操作性も抜群だった)、非常に優れた人間工学的配慮がなされていることがわかる。

 走り出してもその印象はまったく変わらない。SUVとはいいつつも、走り出した瞬間から背の高さによる不安定さは微塵も感じさせず、さらにボディ剛性の高さやステアリング、ブレーキフィーリングに常に骨太な印象が伺える。しかも搭載される2.5リッター直列5気筒ターボは、圧倒的な低速トルクを発生させるために、まるで高級なドイツ車に乗っているかのごときフィーリングを発するのである。
 
 聞けば、購入ユーザーたちからの高い評価としては、「ターボパワーによるロングドライブ時のストレスの無さ」や「圧倒的スタビリティ」ということがあるらしく、まさにクーガの魅力が直接アピールできていることがよくわかる。
 
 また安全装備として、ARM(アンチロールオーバーミディゲーション)やESP(横滑り防止装置)のほか、前席エアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグなどが標準ですべて備わり、こういったところは同国産カテゴリーのSUVでは考えられない装備類の豊富さである。
 
 クーガは、パッと見て「イイな」と思えるような派手さやアクの強さはないかもしれないが、一度所有し、噛み締めれば噛み締めるほど味わい深く、長く乗るにふさわしい滋味に富んだクルマである(性能、装備含めて)。だからこそ、パッと見の、見た目で好き嫌いを判断する向きには不利かもしれないが、内容重視のクルマ好きからは「オレたちツウにしかわからない味」ということで、高評価されているのだろう。

「1台と長く付き合いたいクルマ好き」にはもってこいの車両である。加えて、質実剛健的なクルマ作りのためか、中古車になってもその鮮度が落ないことも、オススメする理由である。

フロント、リアともに235/50R18インチタイヤを装備する。AWDによる高速域での圧倒的なスタビリティはクーガならでは。

絶妙な位置に配置されているミッションは、マニュアルモード付きの5速AT。マニュアルモ-ドは、シフトレバーを前に倒すことで減速するタイプである。

リアゲートは2ウェイ方式であり、上部のガラスハッチのみの開閉が可能である。小さな荷物の扱いであるとか、車体後方にあまりスペースの無い場所での積み下ろしにはかなり便利である。

本格派AWD車としては1670kgと比較的軽量な車重と相まって、SUVとしての動きはかなり活発である。高速域での高いスタビリティもあり、これ1台ですべてをまかなう使い方ができるのもお勧めする理由のひとつ。

比べてみるとさらに良く分かるフォード車の魅力

 今回取材に協力してくれたフォードCHIBA 浜野店は、2000坪の広大な敷地に新車・中古車の展示車両を多数備えているのが特徴である。室内ショールームは、まるでログハウスかのようなアメリカンな雰囲気を醸し出し、フォード好きならず、アメ車好きをも満足させる空間である。
 
 お話を伺った木村マネージャーは、自ら5リッターV8マスタングを駆るマスタング好きであるのだが、氏のお話はじつに面白い。今回取材したクーガに関することからその他フォード車全般に至る話を、国産欧州車ライバルたちの話を織り交ぜて、わかりやすく説明してくれる。その説明によって、事前に持っていたアメ車、外車に対するネガティブな先入観みたいなものが徐々に崩れること請け合いである。
 
 土地柄、高速道路を使用し、東京や神奈川からのユーザーも多いというから、フォード車に関する興味があれば一度足を運んでみることをオススメする。

話をうかがった木村マネージャー。フォード車の魅力を、他車との比較を交えて細かく教えてくれる。そのユニークな語り口は、多くのユーザーを虜にしている。

千葉市中央区浜野町国道357号に面したフォードCHIBA 浜野店。2000坪の広大な敷地に新車・中古車展示場を有し、いろいろなフォード車を見ることが可能である。

広大な敷地内には、8ベット、6基のリフトを構え、また整備に精通したプロフェッショナルによるディーラーならではの安心整備が得られる。

まるでログハウスかのようなアメリカンな雰囲気を醸し出す店内にて、最新のフォード車を閲覧することが可能である。

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