更新日:2015.09.01
文/椙内洋輔 写真/FCA
2014年のジュネーブショーに登場した、ポップなカラーリングをまとったスモールジープこそが新型レネゲードだった。ベースとなるのはフィアット500Xであり、すなわちそれはイタリアとアメリカの混血であることを意味する。まあでも、これも自然な流れであり、FCA(フィアットクライスラーオートモービル)という社名をみれば理解できるはずである。
ただし、デザイン的な意味では100%ジープの流れを汲んでおり、セブンスロットグリルや丸型ヘッドライトにジープらしさを感じさせるし、スモールジープとはいえ、実際のオフロード性能は格段に高いと言われているし、これまでの旧態依然と言ったら失礼かもしれないが、古風なオールドテイストのラングラーよりもずっと洗練されたジープとして、街中を走るには向いているに違いない。
そんなレネゲードの日本仕様の発売が近々に開始される。正式には9月5日からである。すでにレネゲードは都内をキャラバンして走っており、先日はお台場や渋谷、浅草等を走っていたから見かけた方も多いはず。そんなレネゲードの詳細が発表されている。
レネゲードに搭載されるパワートレインは複数あり、日本に導入されるのは2種類という。2.4リッター直4の「タイガーシャーク+マルチエア2」と1.4リッター直4「マルチエアターボ」であり、前車には電子制御式の9速ATが組み合わされ、後車には6速デュアルクラッチ式ATが組み合わされる。
2.4リッター直4エンジン搭載車は、4WDの足回りとなり、1.4リッター直4エンジン搭載車はFF駆動となる。日本には「オープニングエディション」と「Limited」に1.4リッター直4が、「TRAILHAWK」に2.4リッター直4エンジンが搭載されるという。すなわち3種類の展開となる。
各ディーラーのスタッフたち向けには、すでに試乗会が催されており「1.4リッター直4ターボエンジンの力強さと2.4リッター直4の安定感の高さに9速ATの緻密さが驚くべきレベル」ということで、かなり気合いが入っているという。
ちなみに、「Limited」でしか選べない「シエラブルー」という写真のカラーリングが非常にオシャレであり、日本でも人気になりそうなカラーというからお楽しみ。価格は、「オープニングエディション」が297万円、「Limited」が313万2000円、「TRAILHAWK」が340万2000円(すべて税込価格)と300万円を切る価格帯モデルが存在するだけに期待したいところである。
生まれ変わった新世代ジープが送るスモールアーバンジープ・レネゲードは、新たなブームを巻き起こす可能性を十分に秘めているし、そのポップなカラーリングが街をカラフルに彩ること請け合いである。
■車名:レネゲード(日本仕様スペック)
■全長×全幅×全高:4255×1805×1695mm
■ホイールベース:2570mm
■エンジン:1.4L 直4 DOHC+ターボ
■最高出力:140ps/5000rpm
■最大トルク:23.5kg-m/1750rpm
■エンジン::2.4L 直4 SOHC
■最高出力:175ps/6400rpm
■最大トルク:23.5kg-m/3900rpm
■トランスミッション:6速DDCT or 9速AT
■駆動方式:FF or 4WD
■ハンドル位置:右
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