更新日:2015.11.05
文/椙内洋輔 写真/FCA
今年のSEMAショーに出展されたそれは、デストロイヤーグレーと呼ばれる特異なカラーリングのボディに、マットブラックとオレンジのアクセントを効かせたコンセプトカー。
このコンセプトカーには二つのキーポイントがあり、ひとつがワイドボディキットを装備しているところ。フロントスプリッターやリアウイングは、現在の量産車で装備されているパーツであるが、このワイドボディのフェンダー姿は魅力的。しかも現行チャレンジャーで唯一足りないボディの迫力を補っている。
さらに4本出しスポーツエキゾーストとマットブラック5本スポーク20インチ鍛造ホイールがシンプルであるながらも、戦闘的な表情を浮かべている。
一方、このコンセプトカーのベース車は、5.7リッターV8エンジン搭載のR/T+8速AT。搭載されているエンジンが、5.7リッターベースでチューンされているということであり、さらに「GT AWD」とあるように、四駆モデルであるという。
このAWDに関していえば、過去300やチャージャーにもあったAWDがベースとなっているのだろうか。だからこそ、6.4LやヘルキャットベースではなくR/Tベースになったという予測が可能になる。
加えてチューニングベースで考えれば、やはりR/Tのエンジンが一番いじりやすいという発想において、このコンセプトカーは製作されているはずである。
つまり、既存のシステムベースで製作されているコンセプトカーだからこそ、今後、実際に発売される可能性は非常に高いと予測することが可能になるわけである。
ちなみに、チューンされているエンジンであるが、使用されているパーツはモパーからリリースされている「スキャットパック」。
これはダッジチャレンジャーおよびチャージャーのR/Tに限ったパーツであり、パック1、パック2、パック3と三段階のパフォーマンスキットが用意され、段階的にパフォーマンスアップ可能なパーツとして人気を博している。
パック1となるパーツは、マフラーおよびエアクリーナーを中心とした吸排気系のライトチューンとなり、まずはこのベースを装着するが必須となる。
そしてパック2は、パック1との併用が必須であり、パフォーマンスカムシャフトやバルブスプリング、プッシュロッドガスケットetcのエンジン内部パーツが含まれており、ここまで装着することで56hpアップが見込めるという。
ちなみに、5.7リッターV8を搭載するR/Tのノーマルパワーが372hpだから計428hpとなる。
一方、パック3を装着するにはパック2までの装備が必須であり、シリンダーヘッド、ハイフローマニフォールド、新触媒等の装着によりプラス19hpのパワーアップが可能となり、パック2との併用により合計75hpアップとなり計447hpまでパワーアップするという。
今回発表されたダッジチャレンジャーGT AWDコンセプトには、このパック3までが装着されており、5.7リッターV8で447hpのパフォーマンスを発揮するのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES