2007年に6代目マスタングのラインナップに加わったシェルビーGT500は、当初は鋳鉄ブロックの5.4リッターV8エンジンにスーパーチャージャーを搭載。最高出力は500hpだったが、2010年には最高出力を540hpにアップ。
さらに2011&2012年モデルではエンジンブロックをアルミ製に変更し、最高出力は550hpに。そして2013&2014年モデルでは、排気量を5.8リッターに拡大するなど大掛かりなマイナーチェンジが施され、最高出力は一気に662hpへと跳ね上がった。
この662hpという最高出力は、当時のライバルであるシボレーカマロZL1はもちろん、アメリカンスポーツカーの最高峰であるシボレーコルベットZR1をも凌駕するスペックであり(2013年当時)、マスタングのファンにとっては今でも特別なモデルとなっている。
ところで、最終モデルのシェルビーGT500は、カスタムやチューニングが施された車両が非常に少ない。理由は簡単で、ストック状態で662hpを発揮する上に、2012年モデルまでの弱点であった各種冷却系を改善。さらには熟成された足回りなど、マイナーチェンジを重ねたモデルらしく、クルマの完成度が非常に高いからである。要するに手を入れる必要がほとんどないのだ。
もっとも、メーカーの純正モデルというのは、基本的には最大公約数的な視点に立った仕上がりとなっている。したがって、いくら良く出来ているとは言っても、オーナーによっては「ここは変えたい」といった要望が出てくる事もある。また、性能的には必要十分でも、ビジュアル的に満足出来ないというオーナーも少なくない。
ここで紹介している車両は、生粋のマスタングファンであるオーナーのコダワリを、製作を行ったカーボックスが苦労して形にした1台。ノーマルのシェルビーGT500の基本性能の高さはそのままに、ホイールやブレーキなど、オーナーが「ちょっと足りない」と思う部分を強化。
さらにはエクステリアにも独自のカスタムを加え、アメ車ファンが見ればすぐに「シェルビー・コブラだ」と分かるような自己主張の強い車両に仕上げているのである。
基本的にエンジン本体はノーマルのままである。だがボンネットフードを換え、ボンネットピンをつけ、クーラントのリザーバータンクやブレーキフルードタンクをビレット製に変えてレーシーな雰囲気を一段と増している。
と同時にマフラーにマグナフローを採用しルックスと音質にこだわり、車高は全体で1インチロワードし、ワイド&ローのフォルムを実践している。
タイヤ&ホイールはインチアップ。ホイールにはHRE「FF01」20インチを装着し、タイヤはニットー555だが、外径はノーマルと変らないようにセットされている。
当然ブレーキも変更し、フロントはキャリパーがブレンボでローターがストップテック。リアはウイルウッドのキットでバランスを保っている。
ノーマルでも十分な性能であることは誰でもわかっていることだが、あえて手を加えることで自分色に染め、シェルビーであることを主張するのである。
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