更新日:2016.09.23
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ
シボレーコルベットに新しい仲間が加わる。その名もGS=グランドスポーツ。このGSは、ノーマルクーペと最高峰マシンZ06のちょうど中間モデルにあたり、たとえば「Z06の雰囲気は欲しいが650hpも必要はない」という方には最高のマシンとなるのではないだろうか。
ちなみに過去、C6コルベットにおいてもラインナップされていたGSだが、改めてC7コルベットでも2017年モデルとして登場する流れである。
このGSに搭載されるエンジンはノーマルモデル同様の6.2リッターV8LT1となる。このエンジンは460hpを発生させ、7速MTおよび8速ATと組み合わされるが、GSの真骨頂はコーナーで最大1.2GものコーナリングGが体感できるコルベットということである。
専用スプリングとスタビライザーで引き締められた足回りには、フロント285/30ZR19、リア335/25ZR20と前後で異なるサイズのミシュランパイロットスーパースポーツタイヤが装着され、ブレンボ製大径ブレーキやマグネティックライドコントロールダンパー、電子制御ディファレンシャルも標準で装備される。
すなわち、Z06のアシを持ったノーマルエンジン搭載車ということであり、このままサーキットも走れるコルベットの「走り系」モデルという位置づけなのである。わかりやすく例えれば、カマロで言うところの「1LE」に近い存在と言えるだろうか。
なお、さらなるハイパフォーマンスを求める方には、ウイッカー付きリアスポイラーやカーボンセラミックブレーキに「パイロットスポーツカップ2」タイヤにアップグレードされる「Z07」パッケージも用意されているという。
GMによれば、この新型GSはミシガン州にあるGMのミルフォード性能試験場のトラックを、先代C6「ZR1」とほぼ同じ速さで周回したというから凄まじい速さである。
たしかに650hpのZ06は魅力的だが、この650hpを日常的に使用するのはちょっと難しい。筆者も過去二度ほど試乗させてもらったが、雨の日のドライブは恐怖以外の何者でもなかったし(速度抑えれば何も起きないが…)、まあ460hpも決して操れるほどのウデはないのだが、個人的にはノーマルLT1のパワー感が一番好きなだけに、グリップが増したGSの価値は非常に高いと考える。
しかも、本国モデルという条件付きだが、グランスポーツ専用の赤、青、白でペイントされた派手なエクステリアが用意され、ボディカラーが10色、ハッシュマークが6色、そしてストライプが5色からチョイス可能という魅力的なエクステリアが手に入るのだから、GSの魅力は高まるばかりである。
これまた個人的な嗜好で申し訳ないが、これまではブルーに赤いハッシュマーク付きのGSが、過去のC4のGSに非常に近い趣を備えていたために憧れの一台だったのであるが、今現在はメインカットに使用しているホワイトボディに赤い内装+メタリックブルーのストライプモデルが最強にカッコイイと改心しており、もっか親から借金してでも買うべきかと、密かに悩んでいる毎日である。
2分半過ぎから走りだしています。
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