これまでにマーチやインプレッサ、レガシィ、R32スカイライン等のMT車にずっと乗ってきた青原さんが、次なる愛車候補として見定めたのがマスタングだった。なかでもMT車専用マシンのシェルビーGT500を候補として探し始めたのである。
「外車ではBMWには乗っていましたが、次はアメ車に乗ろうと旧型のマスタングを探したのです」
探し始めたのが昨年の春。その時点ですでにマスタングは現行型へと進化していたわけだから、しかも生粋のMTマシンたるGT350があるのだから、当然候補の一台に入るかと思ったがさにあらず。
「今のマスタングってやっぱりスポーティカーですよね。低くてワイドで流麗で。でもボクが欲しいのはマッスルカーだったので。マッスルって角形ボディの乗用車的スタイルじゃないですか。なので最初から旧型マスタングを探していました」
基本MT車という青原さんの第一候補はシェルビーGT500。つまり並行輸入車。その分お店や車両探しが重要と認識しつつも、予算との兼ね合い、主に一括払いでの購入ということで、インターネットを駆使して探しまくったという。
「雑誌は記事の鮮度が古い場合がありますからね。ネットでの情報はリアルタイムかつレスポンスが早いですから中古車検索ではマストです。売り切れればすぐに soldout になりますし。雑誌の場合、釣り広告的な車両も掲載されていたりするので、車両検索はネットに限りますよね」
そうした検索のもと数台の候補が現れ、最終的にはBUBUのBCDに実車を見に行ったという。それは、まずは予算内の車両があったこと、そして個人的に欲していたボディカラーと走行距離が合致したこと。それと安心感が違ったからという。
「BUBUさんて、10番目の自動車メーカーである光岡自動車の系列じゃないですか。そんなメーカーさんの販売店で変なことはないだろうと思っていましたし、実際に実物を見ても、ネット上で見た写真とほぼ変わることなく(当たり前ですが)状態が確認できましたし、現場での営業さんとの話も素直に納得できましたので、即決でした」
たしかに、光岡ブランドを汚すようなことは絶対にないだろう。そう思えば、安心感は別格なはずだ。しかもBCD横浜店には広大な敷地の工場と最新デバイス機器が揃っており、車両を販売するだけの店舗とは確実に違うわけだから。
さて、そんな経緯を経て昨年4月に購入した青原さんの愛車は2010年型のシェルビーGT500。購入時には2万キロ弱走行距離がかさんでいたが、それから約一年半で6000キロを刻んだという。
しかもこの一年半には、当然ながら車両にトラブルは何も起きず、BCD横浜店の管理下のもと適切な油脂類の交換等のみで元気に過ごしている。そして購入時とはまた違った状態へと、青原さんは独自視点で愛車を仕上げている。
「まずはオリジナルのストライプの端に赤いストライプを自分で追加しました。これはボクの愛車の儀式的なものです。これまでの愛車にも赤やゴールドの色使いを何かしら必ずは入れてきたんです。そして走行性能を上げるために、オリジナルのルシュタインのショックを制作し、足回りを換えました」
これにより高速ステージでの抜群の安定感を得たという。
「もともとの走りの良さに磨きがかかりました。結構な頻度で夜な夜な走り回っていますね(笑)」
すなわち、カッコだけではなく、国産スポーティカー以上に走れるマシンこそが青原さんが求めていたマッスルカーだったのだろう。
「いい店舗の良い車両が手に入りましたよ。このGT500は、次に何か購入しても売らずにずっと持っておこうと思っています。ただ、2013か2014年のシェルビーGT500に乗り換える可能性は否定できませんけどね(笑)」
「次はATのヘルキャットかな」とも話していた青原さん。充実したアメ車ライフは国産車時代とはまた違った格別の面白さを与えてくれると語ってくれたのである。
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