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ミッション、グレードの違いなど多岐に渡るラインナップ

4代目キャデラックエスカレードの中古車ガイド

初期型は600万円台から入手可能になってきた

今年に入り動きが活発化しているエスカレードの4代目モデルについて、ブルートにて話を聞いてきた。

更新日:2020.08.03

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ブルート TEL 0489529260 [ホームページ] [詳細情報]

まずは4代目エスカレードの概要

 2015年に登場したエスカレードは、通算4代目となるキャデラックフルサイズSUV。新世代のフレーム構造を持つ新型モデルとなり、ホイールベースは旧モデルと同様の2950ミリ。サスペンション構造もフロントが独立懸架、リアがリジッドという基本形式に大きな変更はない。

 また、6.2リッターV8OHVエンジンも、旧モデルからの流用となるが、直接燃料噴射システムや気筒休止機構、可変バルブタイミング機構などが搭載され、最高出力は426hp、最大トルク63.5kg-mを発生させる。それぞれ旧モデル比で4%と10%増強されていた。

 このエンジンには、デビュー当初は6速ATが組み合わされていたが、2015年後半から8速ATに進化している。が、正規輸入車は2015年以降も6速ATのままであったから、注意が必要である(最終的には10速ATにまで進化)。

 で、4代目の最大のポイントがデザイン的な洗練度。インテリアも含め、キャデラックデザインの突出した迫力は圧巻である。

2015年に登場した4代目エスカレード。今まさに中古車の旬のモデルとして人気上昇中。この個体は2015年型「プレミアム」の6速AT搭載車。

縦長のリアテールの人気は高い。全体の雰囲気もまさしく華やかで、高級車としての資質も高い。

搭載される6.2リッターV8OHVエンジンは、旧モデルからの流用となるが、直接燃料噴射システムや気筒休止機構、可変バルブタイミング機構などが装備され、最高出力426hp、最大トルク63.5kg-mを発生させる。

フロントマスクの迫力は圧巻。ボディカラーもブラックの人気が一番高い。

6年間トップモデルとして君臨

 インテリアも、ハンドクラフトされたというだけあって、質感ともども高級車としての満足感は非常に高い。デザイン的な意匠がATSやCTS的な方向性に進んだのもこの4代目からであり、質感に関して言えば、圧巻と言って過言ではない。

 こうした4代目モデルであるが、上記にプラスして格段に良くなったのが走り。特にステアリングの正確性は雲泥の差(街中を走った程度もわかる)であり、いわゆるトラックベース的な曖昧さはまったくなくなった。

 くわえて、静粛性の向上。静粛性は驚くほどのレベルアップで、ロードノイズの遮音もすばらしく、一般道で勢いよくアクセルを踏みつけても、室内に侵入してくるエンジンノイズもほとんどない。以前取材した際にも某ショップスタッフが「やっと高級車としてオーディオが聞けるようになった」と言っていたが、まあそこまでは大げさにしても、たしかに圧倒的に静かになった。

 この4代目エスカレードは、2014年の末から販売が開始されており、実質2015年から2020年までの6年間、キャデラックのトップモデルとして君臨していたが、2021年にフルモデルチェンジが行われ、次世代5代目モデルが登場することになっている。

ATSやCTS等のキャデラックのインテリアデザインを継承した4代目のインテリア。だが、その洗練度は3代目を大きくしのぎ、圧倒的な高級感に包まれる。いいもの感に包まれた満足感が得られる室内空間である。

今や懐かしのコラムシフトは6速AT。コラムシフトのノブでシフトのアップダウンが可能である。

この個体は2015年前半の個体ということで6速AT搭載車。メーターパネル内にシフトインジケーターが表示される。

「プレミアム」と後ろに見える「プラチナム」とでは色々違いがあるが、見た目ではグリルの違いが大きい。

4代目の中古車事情とは

 さて昨年までは3代目が中古車市場のメインストリームだったが、昨年末から今年に入りこの4代目の中古車の動きが活発になってきているという。

 ということで、フルサイズSUVをメインに扱うブルートにて、最新のエスカレード情報を取材した。話を聞いたのは、ブルートの岡崎氏。これまでにも各メーカーの中古車動向を取材してきたが、今回初めて4代目エスカレードについて取材してきた。狙うは、2015年と2016年といった初期型の個体である。

 ちなみにブルートは、3代目エスカレードを数多く扱っており、また今も人気なハマーH2を扱っているなど、フルサイズSUVに非常に強いショップだけに、4代目の状況にも詳しい。さらにメンテナンスだけでなく、各車のウイークポイントやトラブルシューティングにも定評があるから、話を聞くにはうってつけの存在だ。

 まず最初に、この4代目エスカレードの注意ポイントしては、D車と直輸入車とがかなり混在している珍しい車両ということだ。しかもそれによって、選ぶべき個体がかなり変化するということだから、注意が必要であるとも。

シートはコナブラウンカラーのレザーシート。個人的には大好物だが、ファンの間ではあまり好かれず。ブラックレザーが一番人気ということだ。

セカンドキャプテンシート。シートの使用感はほとんどない、3万キロ走行車。好きな方なら十分満足できる良好な程度レベル。

今やこの年代のエスカレードともなると、外観はノーマルが好まれるらしい。よってホイールは22インチのノーマルを履く。

エスカレードの場合、人気のボディカラーはほぼ白黒の二色と思って間違いないだろう。

ミッションの違いに複数のグレード

 そのポイントがミッション。エスカレードのデビューモデルは6速AT搭載だが、本国モデルは2015年後半から8速ATに進化している。

 一方で、正規輸入のD車は、2016年いっぱい6速ATのままだった。すなわち、低年式の4代目をチョイスする時点で、6速と8速の差が出てきてしまう。

 「6速の完成度は非常に高いのは知っていますが、それだと3代目でもいいじゃん。どこか変わったの?ってことにもなりますよね(6速もいいんですが…)。4代目に乗るなら、8速じゃないと、という方がいてもおかしくはないと思います」と岡崎氏。

 なるほど。3代目と4代目は基本、エンジン自体も同じであるから、6速の場合、熟成されたパワープラントだけに安心感は高い。が、新型に乗る醍醐味的なものがちょっと薄れる。となれば、8速となるが、そうすると直輸入車を選択するしか方法はない。

 D車は、2017年から8速モデルの販売を開始しているが、その辺の中古車はまだまだ非常に高価だけに、迷う。

 ちなみに、4代目エスカレードは、2018年に10速ATを搭載している。もちろん本国仕様の直輸入車は10速ATで持ち込まれているが、国内正規のD車は、8速のままであり、2019年になっても8速のままであったから、高年式の中古車を高値で購入しようとする場合も、8速か10速かで、D車と直輸入車とで迷う必要がでてくるのである。

■D車:6速:2015~2016年
■D車:8速:2017~2020年
■直輸入:6速:2015年前半
■直輸入:8速:2015年後半~2017年
■直輸入:10速:2018年~2020年

この個体は2015年後半のモデル。すなわち8速AT搭載車。そしてグレードが「プラチナム」。ということで、4代目初期型としてはほぼ理想型。

フルノーマルの個体だけあって程度は良好で、白いボディカラーと内装色が気に入れば超オススメモデル。

インテリアはベージュのレザー張り。上記のブラック&コナブラウンよりも優しい雰囲気があり、かつ全体的に明るく高級感に溢れる。

販売の中心は2015年から2016年

 さらに、グレードが複数ある。初期で言えば、「ベース」「ラグジュアリー」「プレミアム」「プラチナム」の計4つ。それに上記のミッションの違いがあるわけだから、厳密に言えば、それこそかなりの数の中古車個体が混在しているということになり、買う側もある程度の知識を持って選ぶか、それもとも店頭に並んでいる個体を買うか、というような選択が迫られるわけである。

 さらにもう一つ。これらに加え、ロングボディのESVも存在するが、ESVに関して言えば、ある程度購入者が限られるから上記ほどの心配はいらないだろう、ということである。

 ここからは中古車個体として動きが活発な2015年から2016年モデルに話を絞る。まず、全体的な中古車の価格帯であるが、ここに来て600万円台の個体が登場してきているという。今回ブルートで取材した2台もその価格帯モデルだったが、コンディションは上々だった。

 「やはり、D車と直輸入車とでの価格差もありますし、同じ直輸入車でも、新車並行と中古並行との違いもありますし、またグレード違いの価格差もありますから(内装カラーの人気不人気もあるという)一概には言えませんが、600万円台の中古車が出てきたことが、販売に拍車をかけていることは間違いないと思います」

 この、いわゆる4代目の初期型モデルたちだが、個体差以外でのトラブルや特異な症状等はあるのだろうか?

 「3代目からキャリーオーバーしているパーツが多数あるせいか、目立ったトラブル等がないのが4代目の魅力です。ミッションに関しても、6速は当然ですが、8速でも他車(カマロ、コルベット、タホ、サバーバン、シルバラード等)で数多く使われているだけあって、トラブルが起こるという話は聞きません。

液晶系のメーターだが、回りのレザーの雰囲気と相まって、ドライバーが感じる満足感は非常に高い。

上記でも触れたが、この個体は8速AT。シフトインジケーターにて確認できる。

ベージュカラーのシート。室内全体的に明るく高級感溢れる印象

今のところ目立ったトラブルや弱点はないが…

 ですが、この年代から使われているCUEシステムに関しては、トラブルが起こる車種があるという話は聞いています。タッチパネルが使用できなくなるトラブルですね」

 ブルートでは、このCUEシステムのタッチパネルを社外品を使用して交換することが可能であり、それを使用するユーザーさんも増えているということだから素晴らしい(某ディーラーさんでは一式全交換で50万円という噂もある)。

 これ以外では、さすがキャデラックと言わんばかりに頑丈なフルサイズSUVの性能を発揮してくれるということで、もう少し価格帯が落ち着けば、それこそ今後もっと多くの4代目が中古車として売れていくはずである。

 「3代目にお乗りの方々も4代目への乗り換えを待ち望んでいらっしゃる方が多いと聞きます。やはりデザインの魅力でしょう。断然都会的な雰囲気がありますし、全体的に華やかですよね。たとえば、国産車ではアルファードが人気なのでしょうけど、実際に並べばエスカの圧倒的な迫力には敵いませんからね」

 ブルートでも随時4代目モデルの程度良好車を探しているというから、今後も引き続き注目である。

インパネセンターに装着されているCUEのタッチパネルが使用できなくなるトラブルが稀にあるという。弱点なのか個体差なのかは今のところ不明。だが、ブルートでは社外品を使用して対応している。

こちらが社外品のタッチパネル。CUEのタッチパネルのトラブルが起きた場合、これを使用すれば安価に対応可能である。

これまで2代目、3代目モデルが販売の中心だったと語るブルートの岡崎氏。だが、今年に入り4代目の問い合わせが増え、実際に販売も増えているという。旧世代からエスカレードに携わっているだけに、たくさんの情報量があり、頼れるショップである。

今後、この世代のエスカレードが中古車人気の中心になるに違いない。

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