TEST RIDE

[試乗記]

上級バージョン「プレミアム」登場

キャデラックATS プレミアム vol.1 (CADILLAC ATS Premium)

最新のセーフティデバイスを体験

昨年発表され、今年3月から販売が開始されているキャデラックATSに「プレミアム」が追加された(発売は5月から)。先に登場している「ラグジュアリー」の上級バージョンとなる「プレミアム」の試乗会である。と同時に3月から発売が開始されたキャデラックSRXクロスオーバー「プレミアム」にも試乗してきた。

更新日:2013.04.10

文/石山英次 写真/神村 聖 (KAMIMURA SATOSHI)

「ラグジュアリー」と「プレミアム」との違い

 キャデラックATSには2モデルあり、ひとつが「ラグジュアリー」でもうひとつが「プレミアム」。「ラグジュアリー」はすでに発売が開始されているからご存知の方も多いとは思うが、そこに今回「プレミアム」が加わるということで、試乗会が開催されたのだ。

 この試乗会の大きな目的は、「プレミアム」に装備されている主な装備の実体験。「プレミアム」には、最新のセーフティデバイスが装備されるほか、タイヤが17インチから18インチにアップし、足回りにマグネティック・ライドコントロールを装備するなど、走りの質も上がっている。

 ということで、まずは最新のセーフティデバイスを体験することになった。

 まず前提として、ATSの車輌前部にはカメラ1基と中長距離レーダーと短距離レーダー×2基と超音波センサー×4基が設置されており、後部にはカメラ1基と短距離レーダー×3基、超音波センサー×4基が搭載されていることを把握しておく。
 この、まるで探知バリアのように車輌前後に張り巡らされた各種センサーが、路上の危険に対するドライバー認知をサポートしてくれ、事故を未然に防ぐ、あるいはその被害を最小限に抑えてくれる役割を果たすというのである。

時代を先取りした先進的な安全装備をいち早く採用し、ドライバーをサポートするのがキャデラックの変わらぬ伝統。そうした伝統は、最新のキャデラックでも受け継がれている。キャデラックの「コントロール&アラート」戦略に基づき、レーダーやカメラ、超音波センサーなどの最先端技術を活用したクラス最高水準の衝突回避/被害軽減システムを装備しているのである。

超ハイテク・セーフティデバイスを体験

<セーフティ・アラート・ドライバーシート>(全車種)
事故発生の危険を察知した場合、シートクッションの左右に内蔵されたバイブレーターが振動し、ドライバーに危険を知らせる。このバイブレーターは左右独立しており、左からの危険には左側が、右からの危険には右側が、そして前後からの危険には左右同時に振動するのである。

<リア・クロストラフィック・ アラート>(全車種)
自車の後方を横切る車両や人の存在を警告するシステム。例えば、駐車スペースから後退する際に、後ろを横切る車両が近づいてきた場合、レーダーがそれを検知し、ドライバーズシートの左右どちらかが振動し注意を促すシステム。左右30mまで検知可能という。

<サイド・ブラインドゾーン・アラート>(全車種)
車両の両サイドに備わるレーダーセンサーを利用し、いわゆる死角に他の車両が走行中であることを知らせるシステム。ドアミラーにサインが表示され、必要に応じて警告灯が点滅する。

<アダプティブ・クルーズコントロール>(プレミアム)
アダプティブ・クルーズコントロールは、簡単に言うと、これまでのクルーズコントロールの進化版。ステアリングのコントロールスイッチで速度や車間距離(近い/中間/遠い)を選択する。全速度域でレーダーとカメラで前走車をモニターし、適切な車間距離をキープする(車間があけば加速し、詰まればブレーキをかけて車間をあける)。

<フォワード・コリジョンアラート>(プレミアム)
レーダーとカメラが前方衝突の可能性を検知し、ドライバーに警告するシステム。40km以上のスピードで作動し、インパネでのマーク表示とシート振動でドライバーに警告する。

<レーン・ディパーチャーウォーニング>(プレミアム)
カメラが検知した走行車線情報に基づき、ドライバーがウィンカーを作動させずにレーンを外れると警告するシステム。およそ60km/h以上で作動。左または右のシート振動で警告する(オフにもできる)。ちなみにウインカーを出している場合は、警告しない。

<フロント&リア・オートマチックブレーキ(前進/後退)>(プレミアム)
短距離レーダーと超音波センサーを利用し、低速での衝突の危険を感知するとまず警報を発し、必要な場合には自動的にブレーキをかけてくれるシステム。その警報は音だけでなく、シート振動でも注意を促す。この機能が万が一作動した場合、そのままオートマチックサイドブレーキがかかるようになっている。

サイドミラー内右側に見える警告灯。サイド・ブラインドゾーン・アラートというシステムであり、ミラーの死角となる箇所に他車が潜んでいる危険性を知らせてくれる。非常に便利なシステム。

セーフティ・アラート・ドライバーシートとはGM独自のシステムで、他のシステムと連動して、危険察知の場合にシート内のバイブレーターが3度「ブルブルブル」と振動して危険を察知させてくれる。一番最初の試乗時には何も知らず、携帯が鳴っていると何度も確認してしまった。

レーン・ディパーチャーウォーニングを体験。60キロ以上で作動し、ドライバーがウインカーを出さずにレーンを逸脱した場合に、その進行方向にシートが振動してドライバーに伝えてくれる。たとえば「居眠り運転」なんかの時に役立つかも。ちなみに、ベンツやアウディはステアリングを振動させてドライバーに伝えるらしい。

運転の邪魔をせず、見事ドライバーをサポートする

 上記の他にもたくさんのハイテク装備を搭載しているのだが、今回の試乗会では、プレミアムに搭載されている4つのセーフティデバイスを体験した。
 正直、これまでの愛車生活の中で、こうした安全装備のお世話になったことはないし、そもそも必要性を感じたことすらないために、あまり気乗りがしなかったのだが…。
 だが実際に体験してみると、あくまでドライバーのサポートに徹している機能ということで、「万一の危険」時の保険として多いに役立つことが確認できた。

 とくにオートマチックブレーキは、前進だけならスバルのCMでやっていることとほぼ同じだが、キャデラックの場合は、後退バック時にも対応しているのが特徴で、逆にいえばバック時ほど死角ができるわけだから装備自体にも納得できるし安心できる。
 さらにオートマチックブレーキがかかった場合には、電子制御パーキングブレーキが同時に作動するのだが、キャデラックの場合はそのままパーキングブレーキが作動し続けたままになるので、トラブル後動揺してブレーキペダルを離してしまって起きる二次的トラブルを避けることにも留意されているのである。

 ひとりで運転しているときは、意外に集中しているもんだが、友人知人家族等を乗せているときほど、話に集中してしまって「ついうっかり」なんてことが多いと聞くから、こういったキャデラックのセーフティデバイスは、かなり役立つはず(今や世界中のクルマが装備し始めているし)。しかも運転の邪魔をすることがまったくないだけに、ドライバーの安心を高める保険としても是非にと、お勧めしたい。

アイドリング状態で障害物に向って走る。その状態でオートマチックブレーキを体験した。このシステム自体はスバルやボルボで採用されているものと近いと思う。個人的には、ホントに最後の最後の状況で必要になる感じだったが、万が一時には「あって良かった」と確信するはずである。

キャデラックが優れているのは、このオートマチックブレーキを後退時にも採用していること。バック時の方が死角が増えるわけだから、危険要素はずっと多いはずだし。それと、この装置が働いた場合はオートマチックパーキングブレーキが同時に作動するのだが、キャデラックの場合はドライバーが解除しない限りパーキングブレーキがシッカリかかっているから、動揺して起こるかもしれない二次的なトラブルを避けることもできる。

3月から発売が開始されている「ラグジュアリー」に加え、5月から発売が開始される「プレミアム」。今回はその装備各種を体験させてもらったのである。

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