TEST RIDE

[試乗記]

エンジン、ミッション、足回り…、エイブルが自社で仕上げた逸品

1991 シボレーカマロ Z28

「もし今サードに興味があるなら是非試乗してみてほしい」レベル

常に安定した人気を誇るサードカマロ。だがもう個体があまりない。そんな中でエイブルが仕上げた91年型Z28に試乗した。

更新日:2020.03.30

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/エイブル TEL 0448571836 [ホームページ] [詳細情報]

これまでに体感した中で上位に位置するコンディション

 走り出した瞬間から感じる明確な違い。すべてにおいてスムーズ。記憶にある当時のサードと比較しても遜色ない走り。

 91年型カマロZ28。エイブルがリニューアルをかけ、緻密な整備&交換を終えたこのサードには、旧車にありがちなドタバタとした衝撃がまったくなく、極めてスムーズに走る。

 ステアリングを左右に切ると自分で意図した動きがそのままステアリングに伝わり、そして反応が鋭い。ステアリング中央にあるデッドな領域が少ないのも嬉しい。それでいて乗り心地はまあまあ良く、路面からの当たりは意外にも優しい。
 
 ブレーキもタッチからして違い、通常は硬いフィールだが(90年代のアメ車の特徴)、このサードは現代の国産車風の感覚で普通に効くし、安心して踏み込める。

 ATもショックレスで心地よく変速し、低速からのV8トルクを路面に伝え、当時のアメ車の醍醐味である低速型のエンジンであるがゆえの力強さに感動しつつ、都心国道246をひた走る。

サードといえば「すでに30年前後」の車両であるがゆえに中古個体と滅多に出会えない、さらに出会ったとしても個体の程度に不安がつきまとう。だからこそ、今サードに興味があるならば、是非試乗しみてるべき個体としてこのサードを推す。

タイヤ&ホイールが新品であるから、外装全体が引き締まって見える。またマフラーはスナイパーレーシング。

真横からのシルエットがめちゃくちゃカッコイイ。この時代のアメリカンクーペが見せる「らしさ」が詰まった傑作。

走りのフィーリングもさることながら、インテリアの状態も良く、純正品が各部にそのまま使用されているのも嬉しい個体だった。

この個体のすべてのフィーリングが良い理由

 この年代のカマロともなると、「力強い」という印象はあれど、パワー数値的には圧倒的に「速い」ということはあり得ない。だからこそ重要となるのは、「パワー」というよりは全体の「フィーリング」であり、クルマのコンディションを生かすことが最大のテーマとなるのだろう。

 それにしても60キロ程度で走っているのに圧倒的に気持ちがいい。さすがは90年代のアメ車。5.7リッターV8は、決してパワフルではないが、濃密なフィーリングを伴ってドライバーを楽しませてくれる。

 ボディ外装は、好みのエアロかどうかは置いといて、全体的にコンディションは悪くなく、新品のバセットホイール&235-60/15インチタイヤによって引き締まった感じもあって、全体的に粗さがないのは29年前の車両としては驚きだ。

 足回りは、各部分解整備とステアリングリンケージ系のパーツをリフレッシュ。アイドラアーム、ボールジョイント、センターリンク、タイロッドエンド、コントロールアームブッシュ、エンドリンクブッシュ等を整備し、その他に補強&強化をすることで、29年車とは思えないハンドリングと乗り味を提供してくれる。

まず俯瞰で見てもわかるこの個体のエンジンルームのクリーンさ。単純に掃除したわけではない、メカニカルな状態の良さが伝わってくるエンジンルーム。

一度エンジンが降ろされ、ガスケット類を新品に交換し、さらに点火系、吸排気系等のリフレッシュ&調整が行われている。そのフィーリングは旧アメリカンV8ならでは。

シフトノブは、パーツ待ちなので取材時はノンオリジナル。またミッション自体はエイブルにてフルオーバーホールされているから、絶好調の状態が維持されている。

取材終了時にはリフトに載せ下回りをチェック。ご覧のとおりフロントステアリング系のリフレッシュ跡がしっかり確認できる。

インテリアには純正品が多数存在

 ちなみに、ショックは社外品を装着しているが、タイヤは50偏平の15インチで路面からの当たりを軽減しているのはさすがである。過度な装飾品を与えたりドーピングをして老体にむち打つよりもずっと理にかなっているし、長期にわたり気持ちよく付き合える可能性が高まるはずである。

 一方、インテリアには外装を越えるさらなるインパクトがあった。まず取材時には交換用のシフトノブがまだ届いていなかったのでその部分は非純正であり、ドライバーズシートにはほつれがあったが、それ以外のメーター類やダッシュパネル等にひび割れや汚れ等が一切なく、センターコンソールにあるオーディオ類も純正のままだったのが驚きだった。

 仮に何か交換するにしても、自分が購入した後に「自分で交換したい」と思っているから、そういった純正品が今の時代にそのまま付いていることは何より嬉しいし、しかも普通にラジオが聞けていたから自分ならそのままの状態を維持していきたいと思うだろう。

 言い忘れたが、中古車然としたすえた印象および臭い等がまったくなく、そこに人工的な作業の形跡を感じることもないのが、このサードの特徴でもある。

もちろん中古車であるからそれなりのヤレはある。が、メーター類やダッシュパネル等にひび割れや汚れ等が一切なく、オリジナル状態にあるのが嬉しい。

メーター類の動作確認もしている。もちろん良好。

仮にヤレてようが壊れてようが残っていてほしい純正オーディオ。この個体はラジオを聞きながら取材できた。

勘所を抑えた絶妙なリフレッシュ

 このサード、エイブルが扱う中古車の中では下位に位置していた状態だった。だが、時間をかけ各部の専門的な整備やリフレッシュによって生き返った個体と言っていい(これまで何台ものサードに乗ってきたが、この手を加えた個体のランクはかなり高いと思う)。

 具体的には、エンジン関係にまつわる各部の調整を行い、点火系、吸排気系の整備、さらにエンジンを降ろしガスケット類を新品に交換。そしてミッションは自社にてフルオーバーホールを実施。走行時に物凄く気持ち良く変速していたのはそのせいだった!

 走行時やアイドリング時にエンジンの回転にばらつきがまったくなく、走り出せばミッションが適切かつショックレスな変速を行ってくれ、時にシフトダウンをすれば間髪いれずにギアチェンジを行ってくれる。

 その際には、マウント系もしっかり確認されているのだろう、古いクルマにありがちな「ガクっ」といった不快な揺れが伝わることなく走っていたことも、このサードの評価が高い理由である。

 くわえてステアリングリンケージ系パーツのリフレッシュ。「足回りを見直すこと=ショックやサスを変えること」と思うかもしれないし、実際にショック交換によって乗り心地が硬くなることでフィーリングが改善したと思いがちだが、それは間違い。ショックを交換してもステアリングにおける「遊び」や「ハンドルの取られ」などは治らないし、新車時のような爽快なフィーリングは取り戻せない。

 エイブルはそこを知っているからこそ、サードの足回りチェック時にはこうしたステアリング系パーツのリフレッシュをメニューに加えているのである。実際、このサードに乗ればわかるが、驚くほどステアリングレスポンスが俊敏であり楽しい。

 サードカマロとは、1982年から1992年まで生産されたモデルのことで、最終年式の92年型でさえすでに28年モノとなるだけに、おいそれとオススメする気にはならないものの、旧車といわれる存在と比較的新しいクルマとのちょうど中間に位置する存在として、「ヒストリックカーが欲しいが、ヒストリックカーほどの手間はかけられない」という方には絶好の1台となるのかもしれない存在。

 だが、正直、サードですらもう個体があまりない。あっても状態がわからない個体が多いし、中古車は一期一会な存在だけに、もし今サードに興味を持っているなら是非この個体に試乗してみることをオススメする。

 筆者が乗って記事にした内容のすべてにきっと賛同していただけるはずである。

シートは肩位置のサイドパッド部分にほつれがあるものの、シート自体に直接問題はない。シートリフレッシュに関してはいくつの方法があるから、購入後に試してみる価値はある。

「足回りを見直す」とは、ショックやサスを換えることだと勘違いしている方もいるかもしれないが、それ以外にもステアリングリンケージ系のパーツのガタやブッシュの見直し&交換によって生き返らせることも可能となるのである。

かつては選べるほどの個体数がありましたが、今では望んでもなかなか巡り会えないのがサードです。そんななかでの今回の個体は、「乗ってもらえばわかる」存在。機関系がしっかりしている上に足回り系もリフレッシュしていますから、気になる方は是非試乗してみて欲しいと思います。とエイブルの原氏。

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