TEST RIDE

[試乗記]

カマロらしいアクの強さと硬派な雰囲気をもたらすデザイン

2015 シボレーカマロ LTRS

アナログキーと油圧パワステがもたらす旧時代の懐かしさも味わえる

2015年型シボレーカマロを取材した。

更新日:2025.03.19

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU宇都宮ショールーム TEL 028-632-6699 [ホームページ] [詳細情報]

GMサービスセンターが驚くほどのコンディション

 2023年にダッジチャレンジャーの生産が終了し、続いてシボレーカマロも生産終了。その後は新EVマッスルカーが登場し、同時に各メーカーからも新型のEVモデルが続々と登場している。

 とはいえ、新型のガソリンエンジンモデルも新たにデビューし、または今後もデビューするが、それらがそのまま日本に上陸するか、といえば難しいかもしれない。価格の問題等によって・・・。

 そう、アメ車の未来は混沌としている。そんな過渡期とも思われる今、アメ車を楽しむ選択肢の一つが、あえてちょっと前の中古車を狙うこと。

 すでにどんな魅力があるかはわかっているから、個体の状態を気にするだけでいいし、何より今の時代の新車よりも個性的である。アメ車らしいと言ってもいいだろう。

▲2015年型カマロLTRSの走行3.1万キロの個体。ディーラー車ベースである。

▲当時は2014&2015年は過渡期のモデルと言われたものだが、今見るとカマロのアクの強さや硬派な雰囲気を感じる。

 そんなアメ車らしさの醍醐味とは、エンジンとデザインである。そして中古車であれば、今の時代では手に入らない失われたアメ車の魅力に触れることになる。

 とはいえ年代物の中古車であれば何でもいいというわけにはいかない。個性的かつまだまだ乗れる年式ということでリストアップすれば2007年程度までは遡れるかもしれない。今から約17、18年落ちである。

 というのも、それ以前のアメ車は旧態依然の独特の世界観を持った乗り物であったが、機械的な信頼度はあまり高くない。安かろう悪かろうではあまり意味がないのだ。

 だからメカ的な内容も現代化された2005年以降が現実的である。

 その頃といえば、コルベットがC6からC7へ移行された時期であり、マスタングは復刻モデルのデビュー、チャレンジャーやチャージャーは、復刻モデルのチャージャー初期型がデビューする頃の年代である=今ならこれら時期のモデルを楽しむことは十分に可能だろう(状態の把握もしやすい)。

▲取材個体をリフトに載せ各部のチェックを行った。

▲念入りに下回りを確認して、その程度の良さに逆に驚かされた。

▲この年代のV6では、ラジエーター液の減りが早いから適宜チェックを行い減っていれば足すことが必要と教えてくれた。

 ただし、メカ的なレベルが上がったとはいえ、所詮中古車。中古車には危険が伴うのも事実である。

 それ以前に雑に扱われた個体であったり、整備しきれず状態が悪いまま手放され、そのまま置きっぱなしになっていた個体であったり。もしくはいい加減な整備で、ごまかし状態の個体であったりetc

 よって、そうした危険個体を避ける意味でも当然、買うべきショップも買える個体も限られる。

 ということで、正規ディーラー車ベースのカマロにスポットを当てた。2015年型カマロLTRSの走行3.1万キロの個体である。

 ちなみに、ディーラー車ベースではあるが、いわゆる正規ディーラー車の「認定中古車」ではない。認定中古車には<5年以内の個体>という規定があるからである。

 だが、取材したBUBU宇都宮はGMサービスセンターであり、認定中古車の規定を越えてしまった古い年式の車両も積極的に扱っているから、それでいて他のGM車整備と同様のメカニックがしっかり整備しているから、年式が古くなるとはいえ非常に高いメリットがある。

▲搭載されるエンジンは、3.6リッターV6DOHCで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させる。

▲手入れの行き届いたホイール。この部分からもコンディションの良さが伺える。

▲各部の造形が個性的であり、非常に魅力的なインテリア。使用される素材の質感も良く、中古車となっても魅力的。

 今回の個体をリフトに載せ各部チェックを行った道地メカニック曰く「このカマロ、相当レベルの高い個体です。下回りから見てネガティブな要素は一切ありません。また修繕した痕跡もありませんし、ヒットしたキズもサビや漏れ、滲みの要素も一切ないんです」

 続けて「ホイールを見て分かりましたが、このクルマは前オーナーさんが相当手を入れていたのかもしれませんね。カマロはブレーキのダストがよく出るのでホイールが真っ黒になります。それを放置しておくと黒い跡が残ってしまうのですが、そういった跡もキズも汚れも全くないんです」

 下回りやエンジンルームを覗いただけでそのクルマの状態を100%理解することはできないが、それでも判断の材料にすることは十分に可能であり、その後撮影を交え適度に動かし乗車したが、「カマロの良さを存分に残している個体」とすぐに理解できるほどの状態の良さだった。

▲V6エンジンには6速ATが組み合わされる。

▲ミッション奥に装備される計器類。視認性は問わず、かなり雰囲気があってカッコイイ。こういう部分も5代目カマロならでは。

▲ステアリング裏にはタップシフトが装備されているから、AT操作をパドルでも行える。

 くわえてアナログキーと油圧パワステがもたらす旧時代の懐かしさをも感じさせてくれた。

 実は、このカマロは当時、不人気デザインと言われたモデルである。2010年に復活した5thカマロ。その後期モデルとして2014年にマイナーチェンジが施され2015年まで続き、翌2016年に6thカマロへ進化する。

 2010年に復活した5thカマロは当時非常に好評だっただけに、2014年のマイナーチェンジはかなりの悪評だった。それは2013年までと比較して、という意味であり、車両の能力が落ち評価が下がったわけでは全くない。

 だから、2023年に生産終了したカマロ全体を振り返った場合、そしてあくまで優良中古車という括りで見た場合、2014&2015年モデルを外す必要は全くないし、実際にその年代のカマロを今見ると、当時の「悪評」が意味不明である。というか、普通にカッコイイ。

 カマロらしいアクの強さと硬派な雰囲気を感じさせるデザイン、そして個性的なインテリア造形、さらに走行3.1万キロ走行という距離の短さに、GMサービスセンターが驚くほどのコンディション etc

 この個体に搭載されるエンジンは、3.6リッターV6DOHCで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させ、6速ATと組み合わされる。

 そしてステアリングは剛性の塊で、ブレーキフィールもガッチリしていて、ミッションの変速を含め、もうびっくりするほどガッチリ&シッカリしているという印象。くわえてディーラー車という素性の良さも嬉しい。

 もし、「あえてこの年代のカマロに今乗りたい」と思うのであれば、絶好の一台であり、これだけの状態と程度を伴ったディーラー車を探すのは非常に難しいと断言しても良いだろう。

▲基本はアナログメーターであり、中央にデジタル液晶が備わるメーター。デザインやフォント、カラーリング等、どれも魅力的。

▲レザーシートに若干の使用感はあるものの、全体としてみれば驚くほど状態はいい。

▲カマロのアクの強さを表すデザインだけでも買い。そんな思いを抱かせるほど魅力的。同時にコンディションもお墨付き。

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