更新日:2020.07.01
文/椙内洋輔 写真/フォードモーター
2018年のデトロイトショーで公開されたマスタングブリット。
マスタングにおけるブリットモデルは過去にも数度登場しているが、今回のブリットは1968年に公開された映画『Bullitt』の公開50周年記念。ちなみにこのブリットとはスティーブマックイーンがドライブする1968年型フォードマスタングGT390ファストバックが活躍するアクション映画。
2019年モデルとなるブリットは、映画さながらのハイランドグリーンカラーのマスタングGTがベースとなり(ブラックも可能)、搭載されるV8エンジンは若干のチューンにより475hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。
またMT車のみとなり、シフトノブにはホワイトの球型ノブが採用されている。
シャシーは、フロントエアースプリッターを含むパフォーマンスパッケージをまとい、パフォーマンスパック2をオプションとして採用することも可能だった。
映画に登場した1968年型フォードマスタングGT390ファストバックさながらにフロントグリル内にはエンブレムが付かず、ブラックのアメリカンレーシング製トルクトラスト5スポークホイールも劇中車を意識したものとなっている。内部には赤いブレンボのキャリパーが光る。
また購入時に装着できるオプションも絞られており3つのみ。「ブリットエレクトロニクスパッケージ」(ナビ、運転席とミラーのポジションメモリー機能、アップグレードされたサウンドシステム、側方接近警報付きブラインドスポットシステム)と、「マグネライドサスペンション」、そしてブラックのレザーにトリミングが入った「レカロ製シート」。
すなわち、他のマスタングと異なり、ほぼ完成した状態で販売されていたというのが特徴である。
このブリットは、2019年~2020年にかけてマスタング・ラインナップの中核を担う存在だった。が、この後登場する「マッハ1」はどちらかというと走りに特化したマシンという印象。
一方で、このブリットは洒落たスペシャリティカー的な存在と言え、雰囲気を重視する方にはもってこいの1台だった。
ブリットもマッハ1も、どちらも現行マスタングベースなだけに、ベースとなる性能の違いはほとんどない。だから、今からブリットを狙ってもいいし、マッハ1の登場に期待してもいいと思う。
最後に、どちらのマシンにおいても、MT車の存在が際立っており(ブリットはMT車のみ)世界中からMT車が消えかかっている今、こうしたMTモデルが登場してくることもアメ車の特徴だと思う。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES