キャデラックCT5は、2021年から日本へ正規輸入されるキャデラックの新型セダン。グレードは『プラチナム』と『スポーツ』の2グレード構成で、両車とも左ハンドルのみ。
プラチナムとスポーツの最大の違いは駆動方式で、前者は2WD(FR)、後者はAWDとなる。販売価格は、プラチナムが560万円、スポーツが620万円。
キャデラックCT5は、キャデラックCTSの後継モデルであり、両者のボディサイズを比較すると以下の通り。
(全長×全幅×全高、ホイールベース、車両重量)
CT5スポーツ :4,925×1,895×1,445mm、2,935mm、1760kg
CTSプレミアム:4,970×1,840×1,465mm、2,910mm、1780kg
微妙に違うが、サイズ的にはほとんど変わりない。しかし、CT5はボディデザインにファストバックスタイルを採用しているため、見た目の印象は3代目CTSよりも若干小さくなった印象を受ける。
また、CT5はボディバランスが優れているからか、かなり軽やかに走るので、運転していてもCTSより小さく感じる。
デザイン的にコンパクトになった印象も受けるCT5だが、ホイールベースが拡大された影響もあり、キャビンの広さに関しては、CTSより狭い感じは受けない。それどころか、リアの足元スペースはCTSよりも広くなっている。
CT5の正規輸入車が搭載するエンジンは、現時点では2リッター直4ターボの一択。
前身である3代目CTSの正規輸入車も2リッター直4ターボ一択であり、シボレーカマロが2リッター直4ターボを搭載するご時世、CT5のライバルとなるトヨタクラウンやメルセデスベンツEクラスも直4ターボを搭載していることを鑑みれば、このエンジン設定は妥当だろう。
今回、実際に試乗してみ、パワーもトルクも十分だったし、エンジンに関してはとくに不満は感じなかった。
だが実は、実際に試乗する前には「なんでCTSよりスペックを落としたんだろう?」と疑問に感じていたのだが、普通に走る限り、CTSからのパワーダウンも感じず納得の走りだった。というか、想像以上に素晴らしい走りだった。
さらにCT5のトランスミッションは10速AT。8速ATのCTSよりもさらに多段化されており、『アイドリングストップ』や、低負荷時に2気筒を休止する『アクティブフューエルマネジメント』も搭載しているので、燃費に関してはCTSよりも大きく進化しているだろう。
写真を見ていただければお分かりの通り、CT5は非常にスタイリッシュでエレガント。インテリアの造りも上質で、走りも良く、プレミアムセダンとしての実力は確かといっていいだろう。
CTSの最終モデルとなる2019年型プレミアムの車両本体価格は734万2500円。CTSで最も高額だった2017年型『ブルーエディション』が800万円。
直接のライバルとなるであろうトヨタクラウンRSアドバンスが575万9000円、メルセデスベンツE350eスポーツが895万円、BMW 523iが678万円。
それに対してCT5は560万円&620万円という価格設定。これははかなりお買い得感の高い設定と言えるだろうし、メルセデス&BMWといった二大巨頭に対しても全く怯むことのない性能であると断言できる。
<2021年型キャデラックCT5スポーツ>
・車両販売価格:¥6,200,000
・ハンドル位置:左
・全長:4,925mm
・全幅:1,895mm
・全高:1,445mm
・ホイールベース:2,935mm
・車両重量:1,760kg
・乗車定員:5名
・エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ
・排気量:1,997cc
・最高出力:177kW(240PS)/5,000rpm
・最大トルク:350N・m(35.6kg・m)/1500〜4000rpm
・トランスミッション:10速AT
・ステアリング形式:ラック&ピニオン式(電動倍力式)
・フロントサスペンション:マクファーソン式
・リアサスペンション:マルチリンク式
・ブレーキ(前後):ディスク式
・タイヤサイズ:245/40R19 94V
330,000円
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