TEST RIDE

[試乗記]

エンジンフィーリングを変える

ヘダース交換のススメ

2010年以前の車両なら車検の問題もなし

エンジンフィールを変えるヘダース交換について取材した。

更新日:2024.05.15

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

ポイントは2010年と電子制御スロットル

 マフラー交換やヘダース交換といったカスタマイズはアメ車の醍醐味の一つであるが、現時点でそういったカスタマイズを施せば車検に通らないという問題が発生する。

 だが、2010年3月31日までの生産車にはそれが当てはまらない。

 我々がレーストラックにてよく取材している個体、例えばダッジバンやシボレータホ、初代デュランゴetc といった車両たちの多くにワンオフマフラーやヘダースが装着されているのは、それが理由である。

 「そういった年代のアメ車はもはや旧車の域に達しているかもしれません。ですが、ヘダースやマフラーを交換することで、V8サウンドが変わり、エンジンのフィーリングも別物になります。

 現代の最新車両は余裕で250キロ/hとか出ちゃいますけど、そんなスピードを出せる場所が一般道ではありませんよね。ですが、前述した年式のアメ車であれば、公道を速度域内で走るだけでも『アメ車に乗っている感』を十分に味わうことが可能なのです」

▲上記のダッジバンに限らず、初代デュランゴやシボレータホといった90年代のアメ車はヘダースやマフラー交換によってエンジンフィールを劇的に変えることが可能である。

▲ヘダース交換によりパワーの増大とはならずも、マフラーとの組み合わせによってまるでハーレーのようなV8フィーリングやサウンドが手に入る。

 確かにレーストラックで整備を受けていたC4コルベットは凄まじいほどカッコよく、リアルV8サウンドと言えそうな重低音を響かせ船堀街道を走っていたし、同じく初代デュランゴも50キロから80キロあたりで流せば「まるでレーシングマシン?」と思わせるほど猛々しいV8サウンドが響いていた。

 両者に言えるのは、絶対速度を高めなくてもまるでハーレーのようにV8サウンドが響き、楽しいということだ。

 で、こうしたヘダースやマフラー交換を行おうと思った場合、上記の2010年3月31日以前の車両であれば車検に引っかからないのだが、もう一つ、注意点がある。

 それがアクセルペダルの「ワイヤー式」と「電子制御スロットル式」の違いである。

▲こちらは初代デュランゴのミッドサイズヘダース。レーストラックの場合、市販品がなくともヘダース交換を可能としている。上記ダッジバンがそれに当てはまる。

▲「スピードを追い求めても試せる場所が限られます。が、フィーリングの工場は毎日の通勤でも感じることが可能ですよね」とレーストラックの高橋氏は語る。

 アクセルの開度に応じてスロットル弁のコントロールをワイヤーで行なうワイヤー式が旧時代の一般的な方法だったが、これをコンピューターが行なう方式のことを「電子制御スロットル」と呼び、アクセルの踏み込み量を電気的な信号に変え、それによってスロットルをコントロールするシステムが採用されるようになっている。

 アメ車の場合、2004年、2005年あたりから採用された車輌が多い=「電子制御スロットル」を採用した車両の場合はさらにひと工夫が必要になる。

 というのも、通常、安全面や燃費の向上などを重視したマイルドなスロットル特性となっていることが多く、仮にヘダースやマフラーを交換しても、この「電子制御スロットル」が変化を感じ取り、再びマイルドな方向性に調整してしまうことが起こるから。

 よって、ヘダースやマフラーを交換しても「そんなに効果が出てない」と勘違いしてしまうことが多々あるのである=新たにスロットルコントローラーを追加装着してスロットルをコントロールするのが望ましい。

▲2008年型のダッジマグナムSRT−8。

▲ノーマルでも十分なパワーのあるSRT−8だが、フィーリングの向上を狙ってヘダース等のカスタマイズが施された。

▲ロングチューブへダースとワンオフマフラーが組み合わされ装着されている。

▲スロットルコントローラーを追加装着して電子制御スロットルを外部からコントロールし、ヘダース交換の効果を発揮させる。

 ということで2008年型ダッジマグナムSRT-8。この車輌には、ロングチューブへダースとワンオフマフラーが装着されている(コニのショック、OS技研のノンスリップデフ、強化スタビやタワーバーも)。

 で、上記の通り電子制御スロットルをスロットルコントローラーにてコントロールしたことで、全く別の一面を見せてくれた。

 装着後の効果はてきめん。このマグナムはアクセルひと踏みから驚きのレスポンスを見せるし、キレのあるフィーリングとパワー感を味わわせてくれた。

 「スロットルコントローラーによって、アクセル開度が少ない時ほど変化の体感が味わえます。当たり前ですけど、開度が大きくなれば純正時の開度が大きい状態と同じようになるんです。ですから普段使いの速度域から変化が体感できるので、かなりの体感効果があると思います」

 もはやノーマル状態でも十分に速い現代のアメ車。だが、そういった最新アメ車が進化の過程でなくしてしまった濃密なフィールを、旧時代のアメ車で味わう快感。スピードを求めることなくフィールを求める向きには、絶好のヘダース交換である。

▲スロットルコントローラーによって、アクセル開度が少ない時ほど変化の体感が味わえる。スロットルコントローラーのモードによっては爆発的な加速を生み出すことも可能になっている。

RELATED

[関連記事]

ヘダース交換のススメ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

SHOP

[同店舗記事]

1965 フォード マスタング

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

2003 ダッジデュランゴ R/T

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

ダッジ デュランゴ R/T

REGULAR ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

2007 ダッジマグナムR/T

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

1999 シボレータホ

TEST RIDE

ジャパンレーストラックトレンズ

デフのテーパーベアリング交換

REGULAR ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

ARCHIVES

[アーカイブス]

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

SPECIAL ARTICLES

[特集]

CAR

[新着アメ車]

ジープコマンダーリミテッド
ジープコマンダーリミテッド

218万円

年式:2007年

走行距離:42,545km

ガレージダイバン

シボレーシェビーバン
シボレーシェビーバン

298万円

年式:1968年

走行距離:

ガレージダイバン

フォードマスタングエコブースト50イヤーズエディション
フォードマスタングエコブースト50イヤーズエディション

428万円

年式:2015年

走行距離:49,998km

ガレージダイバン

シボレーコルベットクーペ
シボレーコルベットクーペ

378万円

年式:1981年

走行距離:

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

XADO リヴァイタリザント EX120 あらゆる種類の燃料装置と燃料噴射システム用
XADO リヴァイタリザント EX120 あらゆる種類の燃料装置と燃料噴射システム用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

ХАDО® リヴァイタリザントEX120 パワーステアリング ブースターと油圧機器用
ХАDО® リヴァイタリザントEX120 パワーステアリング ブースターと油圧機器用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

ХАDО® リヴァイタリザント EX120 ディーゼルエンジン用
ХАDО® リヴァイタリザント EX120 ディーゼルエンジン用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

XADO リヴァイタリザント EX120 ギアボックス・トランスファーケース・ディファレンシャル用
XADO リヴァイタリザント EX120 ギアボックス・トランスファーケース・ディファレンシャル用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

CAR

[新着アメ車]

ジープコマンダーリミテッド
ジープコマンダーリミテッド

218万円
支払総額242万円

年式:2007年

走行距離:42,545km

ガレージダイバン

シボレーシェビーバン
シボレーシェビーバン

298万円
支払総額335万円

年式:1968年

走行距離:

ガレージダイバン

PARTS

[新着パーツ]

XADO リヴァイタリザント EX120 あらゆる種類の燃料装置と燃料噴射システム用
XADO リヴァイタリザント EX120 あらゆる種類の燃料装置と燃料噴射システム用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

ХАDО® リヴァイタリザントEX120 パワーステアリング ブースターと油圧機器用
ХАDО® リヴァイタリザントEX120 パワーステアリング ブースターと油圧機器用

3,300

OTHERS

ウエストクラブインターナショナル

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA

ページトップ