TEST RIDE

[試乗記]

ジャストサイズSUV・キャプティバの2016年モデルがデビュー

シボレーキャプティバ ストリートエディション

BUBUミツオカの特別限定モデル・STREET EDITION

シボレーキャプティバがフェイスチェンジを行ない、デザインだけなく、安全装備の追加やインテリアの充実が図られた。それをベースにした特別限定モデル・STREET EDITIONに試乗した。

更新日:2016.03.22

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     シボレーさいたま南 TEL 048-710-6226 [ホームページ] [詳細情報]

2016年モデルでマイナーチェンジ

 アメリカンSUV文化を牽引するアジア戦略SUVとしての役割を果たすシボレーキャプティバ。その2016年モデルは、フロントデザインが大きく変更され、シボレーらしさを全面にアピール。よりアグレッシブかつスタイリッシュに生まれ変わった。

 LEDポジショニングランプを組み合わせた新しいヘッドランプ、クロームバー付きの新グリルを採用したフロントフェイスは、より精悍で洗練された表情を作り出す。これまでも個性的なフロントマスクではあったが、今回のリファインによりアグレッシブさが加わったことで、印象が大きく変わっている。

 単なるフェイスチェンジだが、これだけ変われば、かなり有効なチェンジと言っていいだろう。

 くわえて最新の安全装備が追加され、サイドブラインドアラートやリアクロストラフィックアラートといった運転操作をサポートする最新鋭のシステムにより、充実の走りに一層の深みが加わったのである。

 一方、デザインを一新した本革ステアリングホイールや質感の高いレザーシートが装備されているほか、インフォテイメントシステムの充実が図られ、Apple CarPlayに対応しiPhoneをつなぐと電話やメッセージの送受信、音楽再生、Appleマップなどの多彩な機能が車内で使えるようになっている。
 
 さらに大人7人が快適に過ごせる広大な室内スペースは、目的に合わせて自在のアレンジが可能であり、ラゲッジスペースは最大1577Lの大容量を誇るのである。

 パワートレインには、高出力と低燃費を両立する2.4L 直4ECOTECエンジンとエコドライブモードを備えた6速オートマチックトランスミッションを採用。167psの最高出力に23.4kg-mの最大トルクによって、過不足ない走りを提供してくれる。

こちらは2016年モデルのBUBUミツオカオリジナル限定車・「STREET EDITION」。フェンダー回りやボディアンダーの樹脂部分がボディ同色となりオリジナル19インチホイールが目を引く。

 またアクティブオンデマンドのAWDシステムは、必要に応じて前後のトルク配分を調整し、 あらゆる状況で優れた走行安定性をもたらしてくれるのである。

 今回取材したキャプティバの「STREET EDITION」はシボレーさいたま南の特別限定車であり、HIDヘッドライト、LEDフォグランプ、オリジナル19インチホイール、ボディアンダー部分の同色ペイント、フォグベゼルの同色ペイントがもたらされた仕様である。

 大幅なカスタマイズが施されたモデルではないが、購入後に「ちょっと手を入れたい」と考えそうな部分であり、それを正規ディーラー主導で行っていることに、さらに新車購入時にすで手が加えてあるというところに価値が見いだせるモデルである。

 久々にキャプティバに乗ったが、想像以上に硬質な乗り心地に驚き、シャープなハンドリングと容量たっぷりなブレーキに感心し、それでいて大人7人が十分快適に過ごせる室内空間がもたらされることに「めちゃくちゃ良いじゃん」とひとちごちた。

 ただ、ここに完璧なアメリカンな雰囲気が存在するのか?と問われれば、否だが、それでもシボレーという米一大メーカーがアジア戦略車として製造しているSUVとしては、はるかに個性的であり、このクルマのライバルは他のアメリカメーカーのSUVではなく、日本車であるのは間違いない。ムラーノとかハリアーとか。

 全長×全幅×全高:4690×1850×1790ミリで車両重量1830キロの体躯は、そういうライバルたちと比較すれば十分に個性的であり、性能でも負けていないのは言うまでもないし、ボウタイの威光が十分発揮されるに違いない。

写真上がデビュー後のキャプティバ。いわゆる初期モデル。写真下が2016年のマイナーチェンジモデル。グリルやボウタイの位置が変わり、フロントマスクの印象がアグレッシブになっている。

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