TEST RIDE

[試乗記]

マッスルカーだからこそ、ド派手なカラーリングもアリ

2017 ダッジ チャージャー デイトナ392

メルセデスやクラウンなどは歯牙にもかけず

日本では確実に少数派となる現行チャージャーだが、そんなチャージャーには刺激的なモデルが多数存在する。

更新日:2018.08.27

文/吉田昌宏 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

マッスル仕様のチャージャー392

 2017年に登場したダッジチャージャーデイトナ。ベースモデルは5.7リッターV8モデルと6.4リッターV8であり、5.7リッターは「デイトナ」、6.4リッターは「デイトナ 392」と表記されるから、今回の仕様は6.4リッターV8モデルがベースとなっている。

 真夏に日差しに映えるド派手なレッドのボディカラーに、フードやフェンダー部分にはブラックのグラフィックアクセントが入り、同様にルーフにもブラックコーディネートがなされたチャージャーデイトナ。20インチのハイパーブラックフォージドホイールとのコンビネーションもいい具合にキマっている。

 ネーミングソースとなっている1969年型のチャージャーデイトナが装備していた、あの巨大なリアウイングは付いていないものの、現代のチャージャーをワンランクアップさせる魔法のコーディネートによって4ドアモデルでありながらも生粋のマッスルカーたらしめる。

 筆者は、現行チャージャーはノーマル状態で、まるでクラウンに乗るような感じで普通に乗って欲しいという印象を常に抱いていた。それでも十分にカッコイイし、今や世界中の4ドアセダンは大人しくなり、その座をSUVに奪われているからこそ、「あえてチャージャーがいい」とそこらじゅう中に喧伝していたのである。

2015年にフルモデルチェンジを受けグリル、ヘッドライト、バンパー、フェンダー、ボンネット、フロントドアといったほとんどのパーツが更新された現行モデル。

旧モデルほどの爆発的人気はなくとも今回のようなマッスルモデル的な硬派仕様が登場すれば瞬殺で売れてしまうと言われている。

今回の「DAYTONA」仕様には、ネーミングソースとなっている1969年型のチャージャーデイトナが装備していた巨大なリアウイングは付いていないものの、現代のチャージャーをワンランクアップさせる魔法のコーディネートによって、4ドアモデルでありながらも生粋のマッスルカーたらしめる。

チャージャーに「DAYTONA」が発表されたと同時にチャレンジャーには「T/A]が登場している。

アメリカナイズされた派手さが街中の景色を変える

 だが、こういったマッスル仕様の硬派なモデルを見るたびに、「やはり派手なチャージャーもいいな」と心が揺れる。実際には、派手といってもラグジュアリー系カスタマイズの派手さではなく、いわゆるマッスル仕様の硬派モデルである。

 今回のデイトナモデルなら、ノーマルで乗っても十分迫力があるし、アメリカナイズされた派手さが街中の景色を変えてしまうだろう。くわえて街行くクラウンやメルセデス、BMWやアウディなんかは歯牙にもかけず、唯我独尊のアメ車ライフが可能なはずである。


 目前にあるチャージャーデイトナは、というかダッジモデル全般ということなのだろうが、ドアの開閉から「ガチ」っとした硬質な印象を与えてくれ、シフトを「D」レンジに入れた瞬間のギアの入りの精度をも感じさせるし、チャージャー自体の改良が年々進み品質感が高まっていることを教えてくれ、近年のダッジの躍進をそのまま感じさせるモデルとなっている。

 組み合わされる6.4リッターV8ヘミエンジンは485hp、最大トルク475lb-ftを発生させ、それを8速ATで駆動する。カタログ的には、上に6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンが存在しているが、そうはいっても485hpである。

 ひと昔前のアメ車でいえば超がつくほどのハイパフォーマンスモデルであり、最新モデルにおいてすらNAエンジンで500hp近いパフォーマンスを示す車両は数えるほどしかあり得ないのである。

フード上にはブラックの「HEMI」のグラフィックが描かれている。

ルーフは全体的にブラックに。この色の割合が絶妙で上手い。

リアにも同様に。リアスポイラーもブラックカラーに。

ダッジ車全般において年々進化している

 しかも、6.4リッターV8エンジン+8速AT以外にも、モパーコールドエアインテークやビルシュタインショック、ブレンボ製6ピストンブレーキ、20インチホイール等も装備され、極めつけの「DAYTONA」グラフィックである。

 取材車は、5000キロにも満たない走行距離だから、内外装のクオリティは言わずもがな。慣らしついでに少々走らせてもらったのだが、印象は素晴らしく良い。

 同時にチャレンジャーにも試乗させていただいたのだが、同時に乗ったからこその良さが明確だった。

 チャージャーは、本当に運転しやすい。チャレンジャーの囲まれ感は特有のムードで好きなのだが、「常にそのタイトな感じは好まない」という方にはもってこいだろう。

インテリアは基本、ノーマルモデルと同様のデザインを用いているが、部分部分にスチールヘアラインのプレートが貼られているのが特徴。

2015年から新たに搭載されている8速ATは、新時代のアメ車らしく積極的なシフトアップとダウンを実現してくれる。パドルでの操作も可能。

質感や使い勝手は悪くなく、洗練度も高い。国産車的高級感とはまた別の趣がある。

セダンらしい安楽な着座位置で昔ながらのゆったりしたドライブを可能にする一方で、一瞬にして狼のごき鋭い圧倒的加速感をも発揮させる。こんな素敵なセダンを毎日の足として使いこなせたなら、どんなに幸せだろうか。

4ドア・マッスルも断然アリだろう

 ビルシュタインショックが装備される足回りも相当に固められている印象だが、ボディが強固なので微塵もぐらつかず、路面の凹凸も何事もなかったようにいなす。逆にスポーティモデルとしては乗り心地が存外に良く、街乗りカーとして使ってもまったく不満のないレベルだろう。

 で、やっぱり凄かったのが、エンジン。搭載されるエンジン6.4リッターV8は素晴らしい。ヘルキャットもいいが、大排気量NAエンジンならではの醍醐味が味わえ何とも言えないフィールであり、同時にもの凄いパワーで瞬時に高速移動を可能にする。

 しかもNAエンジンだからこその心地よさがハンパではない。ドライバーの脳天を直撃するアメリカンV8のビートと咆哮は特筆もので、ずっと走っていたい衝動に駆られるほど独特なものであった。

 現行モデルのチャージャーは、じつは日本では人気が高いとは言えない車両である。実際にはその旧モデルが爆発的な人気高で圧倒的な存在感を放っていただけに、現行モデルも売れてはいるが「旧型程ではない」という意味なのだが、それでも旧オーナー勢に言わせればデザインが「大人しくなった」印象が拭えないという。

 だからこそ、旧型から現行への乗り換え需要が少ないという事実もあり、現行チャージャーの不人気説との理由になっている。=日本全国のアメ車ショップでも現行チャージャーの取り扱いは少ないと言われている。だが、BCDでは積極的に現行チャージャーを取り扱っており、結構な勢いで極上レベルの個体が入庫し、実際に売れているという。

 くわえて、今回のデイトナを見れば分かる通り、十分にマッスルカー然としたスタイルやカラーリング、さらにはデコレーションに大いなる魅力を感じるし、2ドアだからとチャレンジャーを諦めている方々には、「是非とも」とチャージャーデイトナを、と推したいのである。

搭載される6.4リッターV8ヘミエンジンは485hp、最大トルク475lb-ftを発生させ、それを8速ATで駆動する。むき出しのエアクリーナーも雰囲気を高めてくれる。

乗るたびに毎度思うが、アメ車全般のシートのレベルは格段に高い。座り心地とホールド性が高いレベルで両立されている。

「DAYTONA」のイメージカラーはレッドとイエローと言われているが、アメリカナイズされたマッスル仕様としてはどちらの派手なカラーも似合うと思う。

BCDは日本における現代版マッスルの駆け込み寺的存在

 なお前述したBCDは、新車だけでなく中古車も直輸入しているが、現地のBUBU法人による日本人スタッフが、日本人向けにセレクトした車両を選別しているだけに、距離やコンディションが他社とは全く異なっているのが特徴である。今回のチャージャー392デイトナはまるで新車のようだったし。

 今や誰もが個人輸入と称して並行車を日本に持ち込むことは可能だが、現地での作業が日本人であるということが大きな利点であるということの意味は、アメリカンとジャパニーズとの思考や志向の違いを知れば、お分かりいただけるだろうと思う。

 昨今のアメカジブームにおいて、旧車に憧れる方々も多いかもしれないが、こういった現代版マッスルカーをうまくコーディネートするのも面白いと思うし、お年を召した方がメルセデス以外にチョイスする選択肢としてもチャージャーはオススメできると思うのである。

「売れるから仕入れる」というのは商売の基本なのかもしれないが、BCDに関して言えばそれが正解ではない。彼らは現代版マッスルカーを通じて日本におけるアメ車人気の牽引役を務めており、だからこそ現行チャージャーも積極的に在庫している。見ればわかるが、そのコンディションは驚くほど。だからこそ、マッスルカーが気になったら、まずはBCDの門を叩くべきであると我々は言うのである。

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