ダッジチャレンジャーのV6モデルを使ったカスタマイズの提案である。その前にまずはV6モデルの概要を。
V6モデルは2008年のデビュー当時から存在し、日本でもかなりの数が販売されていた。デビュー当初はSE、SXTのグレードがあり、排気量は3.5リッターであった。その後SXTのみになり、排気量が3.6リッターへとアップしている。
そしてチャレンジャー全体のマイナーチェンジが2015年に行われ、2017年にはV6搭載モデルに2度目のマイナーチェンジが施される。で、その時登場したのが「GT」である。それ以降「SXT」と「GT」の併売となった。
2017年に登場した「GT」には、同じV6エンジン搭載モデルではあっても、2つの大きな違いを加え「変化」を与えている。その一つが「AWD」の登場である。いわゆる寒冷地仕様で、アメリカ国内の積雪地方でも乗れるチャレンジャーが欲しいという要望に応えたもの(「SXT」にも同時にAWDが追加されている)。

▲ベースとなっているのは2018年型GT AWD。

▲ワイドボディとローダウンが相まって、さながらヘルキャットのような迫力を醸し出す。
そしてもう一つが「パフォーマンス」の追加である。「SXT」と同様の2WDのV6エンジンではあるが、それを存分に使い切れる走り仕様である=V6しか買えなくてもV8並に走れる仕様にしてあげようというメーカーの良心であった!
ちなみにGTにはパフォーマンスサスペンションが装備され、ブレーキサイズもR/Tの標準と同じサイズとなり、ステアリング裏にはパドルシフトが付いているから(SXTにはない)、GTはエンジン違いのR/Tとも言える存在。
そんなV6GTをベースにしたカスタマイズカーである。2018年型GT AWDで、製作はレーストラック。レーストラックはこれまでにアストロ、C1500に始まり、タイフーン、ダッジダコタ、ダッジマグナム、クライスラー300、ダッジチャージャー etc とV6モデルをベースにしたカスタマイズを積極的に行ってきた。その流れを汲むV6ならではの個性的な一台を作り上げた。
「V8だからと、V6だからとか、そういうことではなく、とにかく個性的なものを提案をしました。それが日本ではレアなV6エンジン&4WD+ワイドボディ仕様です」

▲搭載されるエンジンは3.6リッターV6で、305hp、最大トルク268lb-ftを発生させる。そこにタワーバーとラムエアを装着し、剛性アップと吸気系チューンを加えている。

▲マグナフロー製のコンペティションモデルをベースにワンオフの改良をくわえているから、V6モデルとは思えないほど重低音サウンドを轟かせる。

▲スロットルコントローラーによって、アクセル開度が少な状態でも俊敏なレスポンスが得られる。
まずはボディに手を入れる。ワイドフェンダーでワイド化し、デーモン用ホイールを組み込み、リアには反り上がる三分割のリアスポイラーでダックテールのようなスタイルを形成する。それに合わせ足回りはローダウンし、ワイド&ロースタイルはまるでヘルキャット? とも思わせる。
通常、AWDをここまでローダウンするとタイヤとフェンダー内が当たってしまう。が、レーストラックではそこを把握しておりインナーを加工する等して適切に対応している。
一方エンジンは吸排気チューンをベースにマグナフローのコンペティションマフラーをワンオフ改造して装着。くわえてスロットルコントローラーをプラスすることで音質の変化とレスポンスの向上が得られ、同時にV8以上に野太いエキゾーストノートがV6感を消している!
ちなみにAWDであるからFRほどの機敏な印象は少ないかもしれない。実際、4駆=システムのメカニズム分だけ重くなり、挙動は安定するが、逆にその分曲がりにくくなるという特性が考えられる。

▲社外のオーバーフェンダーとスペーサーを使用して張り出し具合も良好なデーモンスタイルホイールが、V6らしからぬ迫力を醸し出す。

▲オーバーフェンダーに沿うように設置されたリアスポイラーは3分割のダックテール仕様。センター部分にはリアカメラが移植されている。

▲ボディサイドにはゼノンのフェンダーエアロやオリジナルのウインカーが装着されている。
だが、このチャレンジャーには吸排気系のチューンとスロットルコントローラーで低速からツキのいいアクセルレスポンスを実現しているから、車重によるデメリットを相殺している感触が確実にある。だからこそ、直進安定性が猛烈にいいGT AWDのメリットは断然高い。
足元にはギリギリまで張り出した20インチのデーモンスタイルホイールを履かせ、1.5インチローダウンしているから見た目のレーシーさもV8モデルを圧倒的に超えている。正直、どう見ても大人しいV6モデルだとは誰も思わない。てか、迫力がハンパない! が、ボンネットフード等を見ればV8モデルではないことは分かる・・・・、そこがこの個体の最大のポイント。
「チャレンジャーはすでに生産終了してV6モデルの中古車価格はだいぶ落ち着いています。しかもアフターパーツはごまんとある。『あえてV6を購入してカスタマイズして遊ぶ』という選択肢も、今だからオススメなんじゃないでしょうか」とレーストラックの高橋氏。
チャレンジャーGTであればFRもAWDも選べるから(装備の違いはあるから要注意)、後輪駆動を楽しむことも、また四駆を生かした全天候型のカスタマイズカーを作ることも可能である。カスタムを前提に「あえてのV6」はいかがだろうか。

▲修理のみならずカスタマイズにも精通する高橋氏。「あえてV6を購入してカスタマイズして遊ぶ」という選択肢は、今の時代だからオススメと語る。

▲4駆だから天候を選ばない安定感があり直進安定性も非常に高い。それでいて迫力あるエキゾーストや俊敏なレスポンスが得られるから面白い。
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