TEST RIDE

[試乗記]

もはやアメリカンSUVの領域を超えている!?

ジープ グランドチェロキー SRT8 (JEEP GRANDCHEROKEE SRT8)

超アグレッシブな異次元の走りが可能!

当時欧州車が幅をきかせていたSUV最速の座争いに、突如として登場したグランドチェロキーSRT8。SUVなのに0-100km/hが5秒という最速モンスターはいかに?

更新日:2013.11.18

文/石山英次 写真/古閑章郎

リアルスポーツカーと肩を並べる速さ

 2006年から2010年まで正規輸入されていたグランドチェロキーSRT8は、停止状態から時速100キロに到達するまでの所要時間がわずか5秒という。実はこの数値は、当時最速と言われていたポルシェ カイエンの5.6秒を大きく上回るものであり、グラチェロSRT8の性能をもっとも雄弁に物語る数値であった。

 0−100km/hを5秒で走るといえば、90年代のアメリカンスーパーカー、ダッジバイパーRTやSRT8発売当時のポルシェカレラとほぼ同一のタイムであり、いわゆる超一級のリアルスポーツカーと肩を並べる数値である。

 そんなリアルスポーツカーさながらの速さを備えるグランドチェロキーSRT8の印象は、ジープという泥臭いブランドイメージとはほど遠いほどの、ストリートマシンとしての迫力(オーラ)が充満している。

 搭載される6.1リッターエンジンは、旧300C SRT8同様の426psを発生させ、その走りの印象はひと言「強烈」。ボディ剛性は極めて高く、ステアリングの正確性もこれまた非常に高い。一般道を走っていて黄色信号から赤に変わる瞬間に、一瞬迷ったが「行ってしまえ」とばかりにアクセルを踏み込めば、ホイールスピンすることなく、ワープ感覚と共に、いとも簡単に信号をクリアしてしまった(※こういう運転はいけませんので、ご注意ください)。

 車重は2トンを超えるが、ブレンボブレーキが車体をシッカリ止めてくれるために、重いクルマに乗っている感覚が徐々になくなってしまうほどだ。感覚的な話で恐縮だが、300C SRT8の運転フィーリングをそのままグランドチェロキーに移植した感じ。そんなフィーリングがグランドチェロキーSRT8である。

鋼の鎧の中にいるかのごとき高いボディ剛性を実現しているSRT8。見るからに塊感の強いボディデザインは、そのまま見事に性能ともマッチしている。ジープらならではの野性味と引き締まった足腰は、アメ車の概念を一段と高めてくれる。

ノーマルのグランッドチェロキーとは、まるで別物の雰囲気に仕立てられたSRT8。リアからはセンター中央の2本出しマフラーが存在感を主張している。その他エアロボディも空力を考慮したものになっているというから、気合いの入りようが違う。

2014年モデルでは一段と凄みが増し、8速ATを備える等、一段と進化していることが分かる。搭載される6.4リッターV8エンジンは、468ps、最大トルク63.6kg-mを発生させる。

SUVといえども、タワーバーが入ったエンジンルーム。異様なオーラーが宿っている。

アメ車という概念をひっくり返す

 駆動方式は4WD。コレにより超高速域でのコーナリングや雨天時の安定性は、筆舌に尽くしがたいほど高く、よほどの無茶でもしない限り、公道上で破綻することは考えられない。というか限界を試そうなんて思わないし、思っても、よほどのテクニックの持ち主でない限り、人間の方が負けてしまう。

 正直、これだけの安定性があり、またこれだけの物体をいとも簡単に200km/hの世界に導いてくれるSUVは、未だかつて体験したことはない。そして旧300C同様、これだけたやすくコーナーをクリアしてしまうSUVにも出会ったことはない。そのくらいに感動的だ。

>>2012年型ジープグランドチェロキーSRT8の記事を見る
>>2014年型ジープグランドチェロキーSRT8の記事を見る

 たとえば、当時発売されていたトレイルブレイザーSS等は、SS化されていても、ベースに「アメ車」を感じさせるが、グランドチェロキーSRT8には、エンジンの息吹以外に、正直アメ車の面影を感じることはほとんどない。そのくらい別物感が強い。逆に言えば、スペシャルモデルとしての存在価値は非常に高いということになるのだが。嬉しいことに2014年モデルもすでに本国では登場しており(2013年11月23日から正規発売が開始される)、ますますアグレッシブになる一方である。
 
 グランドチェロキーSRT8は、アメ車という概念をひっくり返すほどの走行性能の持ち主であり、速さを追求したいアメ車ファンには格好の1台だと思う。ただし、あまりに速いので免許証への注意が必要である。

正規輸入車は、主に右ハンドル仕様となるが、そこで気になるのがペダル位置の操作性だ。基本的にペダル全体が左側に寄っている感じがするので、慣れないとアクセルペダルの位置が不自然に感じることがあるかもしれない。ここだけは要確認して欲しい。

高い加速Gと同様に素晴らしい減速Gを叩き出すブレンボブレーキ。あまり酷使すると、パッドの交換率が高まる可能性は否定できないが、頼もしいブレーキだ。


2014年型モデルですが。

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