更新日:2012.02.13
文/椙内洋輔 写真/クライスラー
ブランドの起源である「ウィリスMB」の面影を最も色濃く残し、「ジープ」と聞いて誰もが思い浮かべるであろうモデルがこちら。
現在親しまれる「ラングラー」の名称が与えられたのは1987年に登場したYJ型からで、現在市販されているのはその3代目に当たるJK型。5ドア・ロングボディの「アンリミテッド」が設定されたのはこの代からだ。
日本での販売開始は2007年3月のことで、導入当初はオフロードに特化したスパルタンな「ルビコン」も設定。昨年の「グランドチェロキー」のフルモデルチェンジにより、ジープの現行ラインアップの中では最も古参のモデルとなった。
昨年12月に発表(発売は本年1月)された2012年モデルでは、搭載エンジンを従来の3.8リッターV6から、新型グラチェロと共通の3.6リッターV6に刷新。排気量はおよそ200ccのダウンサイジングとなったが、DOHC化や可変バルブタイミングシステムの導入により、パフォーマンスはむしろ向上。最高出力は約40%、最大トルクは約10%アップしている。また新型の5速オートマチックトランスミッションとも相まって、燃費性能も改善。なめらかなギアシフトにより、オンロード、オフロードとも性能が高められている。
ラインアップは3ドアのラングラーに「サハラ」、5ドアのラングラーアンリミテッドに「サハラ」と「スポーツ」の計3グレードを用意。いずれも装備の強化が図られており、特に「アンリミテッドスポーツ」では、オートエアコン、リアディープティンテッドガラスが標準装備された。ボディカラーには新たに明るい色味のオレンジやグリーンを加え、全8色が設定されている。