更新日:2026.06.02
文/石山英次 写真/古閑章郎
車検におけるヘッドライトの検査内容は光量、光軸、カットライン、ケルビン数(色温度)を基準に行われ、いずれかの項目が基準を満たしていない場合は再検査が必要となるが、基本『ハイビーム』での検査であった。
しかし、2015年9月1日に車検基準が変更され、2018年から『ロービーム』での検査が開始。だが、原則はロービーム検査であるが、万が一ロービームで検査を満たさない場合は「ハイビームでも可」という除外規定があった。
ところが、2024年8月にこの除外規定が廃止され、1998年9月1日以降に生産された車両は全車種『ロービーム』検査が義務化されることになっている。
これまではロービームでの検査を満たさない車両はハイビームでの除外規定で車検を通過できたわけだが、それすなわち、そういう車両はロービームでの検査は満たしていないということだから、上記のロービーム検査が義務化されることで、車検を通過できない車両が多く現れるのではないか・・・・。
ちなみに、上記の義務化の理由は、1998年9月1日以降に生産された車両は、ロービームを基準にヘッドライトが設計されている。これは、日本の交通事情の変化に伴い、ハイビームでの走行機会が減少したことによる。よってロービーム検査の方が、実際の夜間走行時の視界に近い状態での検査が可能となる。したがってハイビームのみの検査では、ロービームの光軸や光量が不適切な場合があっても見逃され、夜間の視界確保に影響を与える可能性がある(国土交通省)。

▲2026年8月から車検時は「ロービーム」での検査が実施される。それに伴いロービームでの光量不足や不鮮明なカットライン等があれば車検に通過できない。そう言った対応が迫られる。

▲当然レンズの曇り等による消耗で車検に通らない可能性が出てくる。要注意!
ちなみに、これら義務化は当初は地域によってまちまちであった。全国に10ある運輸局のうち、6つの地域で2年延期というから地域差が生じていた(2024年5月14日に延期の発表あり)
■2024年8月から完全移行
北海道・東北・北陸信越・中国
■2026年8月から完全移行
関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄
よって2024年8月から完全移行した北海道・東北・北陸信越・中国地域においては、これまでのハイビーム検査が通用しなくなっていたわけだが、その検査方法が2026年8月から関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄においても実施されることになる。
要するに、車検時におけるヘッドライト検査がこれまで以上に厳しくなるからその対応が迫られることに! すなわち、車検におけるヘッドライト検査の不合格の要因は、レンズのくもり、内部リフレクタの劣化、不鮮明なカットライン、バルブの光量 etc があり、それぞれの対応が今後より一層求められるということだ。特にレンズのくもりや内部リフレクタ、バルブは経年劣化するだけに、今後ユーザーも意識を高める必要がある。
今年8月以降に車検を迎えるユーザーさんは要注意である!
余談だが、車検を迎える車両はこれまで「一ヶ月前」から可能であったが、2025年の制度改正により「二ヶ月前」から可能になっている。なので8月車検の車両は6月から可能である=それを利用してヘッドライトの検査基準が変わる前に車検を受けてしまうという裏技を使い、今回はしのぐという方法もある(笑)
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