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2016年型8速ATモデルと新ホイールブランドの新規導入

クライスラー 300 SRT8 by HPP

2013年型のテストは無事終了で区切り

お伝えしてきたHPPのクライスラー300SRT8に新たなる動きが。新ホイールブランドの取り扱いと2016年型300SRT8の新規導入である。その経緯を取材した。

更新日:2026.07.06

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/HPP TEL  [ホームページ]

2016年型300SRT8と新ブランドRueiZuの導入

 2024年7月に取材した際に初めて見たHPPのクライスラー300。2013年型300SRT8のディーラー車で、エンジン関連の不調の修理を行い、その後各種オイル交換やPCMチューニング等を施し、HPPのデモカーとして様々なテストを行ってきた。

 ちなみに何故300? と思うかもしれないが、それは392エンジン搭載車がダッジチャレンジャー&チャージャーよりも安価で手に入るから。

 それでいて基本メカニズムはそれらと同一だから、チューニングするにも同じパーツが利用できる。ディーラー車だから「右ハンドルの4ドアセダン」ではあるけれど、様々なテストをする上では、その結果をチャレンジャーやチャージャーにも反映できるというメリットが導入の最大の理由。

 「乗ると右ハンドルのチャージャーといった感じで面白いです。右ハンドルを我慢出来るのであれば、チューニングベースとして考えるとかなりリーズナブルに楽しめる車両だと思います」とHPPの長池氏。

 で、それから約2年、各種様々なチューニング&テストを行い(過去記事参照)現在に至るが、最近新たなホイールブランドの取り扱いを始めた。それが写真のグリーンカラーのホイール。

▲2024年に導入された2013年型クライスラー300SRT8。各種オイル交換やPCMチューニング等を施しHPPのデモカーとして様々なテストを受け進化してきた。

▲今回HPPが新たなホイールブランドの取り扱いを始め、早速300SRT8にも履かせている。ブランドはRueiZu(ルイーズ)で、モノブロック鍛造20インチ。

 ブランドはRueiZu(ルイーズ)。モノブロック鍛造20インチで、既存ラインナップからチョイスしたものを、HPPのイメージカラーにオーダーペイントしている。 

 RueiZu(ルイーズ)ホイールとは、ドイツに本社を置き、中国に生産工場を構える国際的なホイールメーカー。その鍛造ホイールは、超高圧プレス技術とカスタム自由度(カスタムオーダーメイド)を融合させたプレミアムパフォーマンスホイールと言われており、それでいて比較的リーズナブルな価格帯という、一見すると矛盾する2つの価値を同時に満たしているのが最大の強み。

 また世界で最も取得が難しいとされるドイツの「TÜV(テュフ)」認証や、自動車業界の国際品質マネジメント規格「ISO/TS-16949」を取得、日本の公道走行および車検に必須となる安全基準「JWL」および「VIA」の規格にも適合している。

 HPPの長池氏は、他社ではあまり存在しない比較的リーズナブルな価格帯の20インチのモノブロック鍛造構造、強度と精度の高さ、そして入手しやすい価格帯などの事前情報に興味を持ち、まずはデモカー用にテスト導入を決めた。

▲RueiZuの既存ラインナップからチョイスしたものを、HPPのイメージカラーにオーダーペイント。

▲RueiZu(ルイーズ)ホイールとは、ドイツに本社を置き、中国に生産工場を構える国際的なホイールメーカー。強度と精度の高さに入手しやすい価格帯を同時に満たしている。

▲ドイツの「TÜV(テュフ)」認証や、自動車業界の国際品質マネジメント規格「ISO/TS-16949」を取得、日本の公道走行および車検に必須となる安全基準「JWL」、「VIA」の規格にも適合している。

 テスト導入ということで納品後に全てのホイールの重量を計測した後に、バランサーにてホイール単体のバランスを計測し振れを目視にて確認。その脅威の精度の高さに驚きを覚える。

 「驚きました。これまで見てきたホイールと比較して精度が格段に高い。具体的にバランスは4本ともインナーリム側はほぼ0、アウターリム側はエアバルブの穴の位置関係がそのまま反映されている状況、目視では振れもほぼ確認できないくらい。知名度の高さよりも『質』で選べば候補に上がるホイールです。重量はメーカーが細かく公表をしていないので当社も公言はしませんが、かなり軽量な部類に入ると思います」

 ちなみに、クライスラー300やダッジチャレンジャー&チャージャーといった大排気量マシンにもRueiZuの鍛造ホイールは非常に相性がいい。というのも、そういった重量級マッスルを支えるためには、ホイールの高い強度と軽量化が求められるから。

 また、300&チャレンジャー&チャージャーのPCDは「5穴/PCD115」という、このプラットフォーム特有の数値であるから、量産ホイールだと選択肢が限られる。

 だがRueiZuであれば、ミリ単位のカスタムオーダーメイドが可能であり、300&チャレンジャー&チャージャー専用のPCD115、ハブ径71.5ミリで完璧にジャストフィットするホイールの製造が可能になる。

 くわえて軽量で精度の高いモノブロック鍛造ホイールであるから、バネ下重量の大幅な軽減が見込める=乗り心地やハンドリング、加速&ブレーキング等に好影響を与える。実際にHPPの300SRT8の走りも非常に軽快になっているというから、300&チャレンジャー&チャージャーユーザーは参考にするといいだろう。

▲つい最近HPPに導入された2016年型300SRT8。今後2013年型に代わり新なるデモカーとして様々なテストをこなす予定である。

▲こちらの300にもRueiZuを理解するために上記と同様にRueiZuホイールを装着している。

 さて、もう一台の300SRT8である。こちらは2016年型モデルで、つい最近HPPに導入されたもの。過走行ぎみの中古車を、フルノーマル状態で購入したという。

 納車後、油脂類の全交換を実施。オイルはもちろんトライボダイン。そして通勤使用での快適さのために暫定仕様でのPCMチューニングのみを施し、乗り始めている。ということで、同じ300SRT8、しかも以前よりも走行距離が多い個体だが、一体なぜ?

 「搭載されるエンジンは同じ6.4リッターV8ですが、最初の300は5速ATモデルでした。今回購入したのは2016年型ですから8速ATモデルなんです」

 これまたチャレンジャー&チャージャーと同様に、クライスラー300も2015年にモデルチェンジを行い、ミッションが8速に進化している。最初に導入されたHPP300SRT8は5速ATでユーザーに提供している以上のTCM(トランスミッション コントロール モジュール)チューニングなども行ってきて、それらのテストは一旦区切りがついたという。

 事情があり2013年型はフルノーマルからのデータが取れなかったため、今回はフルノーマルからのPCMチューニングをダイノを使用しながら改めて行うことを考えているのと、8速ATのTCMチューニングをさらに進化させるために、あえて2016年型300SRT8を導入したという流れ。

▲以前の2013年型と新に導入した2016年型とではエンジンスペック上の違いはない。大きな違いはミッションのみである。

▲5速AT時代はシフトノブがあったが、8速になりダイヤル式のATシフトに変更されている。

▲RueiZuモノブロック鍛造ホイール20インチだが、こちらはデザインからカスタムオーダーメイドしたメーカーラインナップには存在しない6本スポークホイール。

 「普段からお客様のチャレンジャーなどのテスト走行で乗っているのでわかってはいたことですが、まるっきり違います。ミッションの違いは体感できる変化が物凄いです。これからはこの個体をベースに様々なパーツをテストしたりPCM/TCMチューニングを試し、いろいろ提案していければと考えています。ちなみに旧モデルの5速ATの方にはハイストールコンバーターを入れて、さらにそれに合わせたTCMもチューニングをしてかなりストレスなく軽快に乗れるようになっています」

 自ら試し、経験し、良否を判断することで、それをユーザーに還元していくのがHPPのポリシー。なので、有名ブランド品だから良いという盲目的な判断はせず、実際に使ってみて判断することをずっと継続している。

 で、こちらの300SRT8にも上記と同様にRueiZuを装着しているが、それもRueiZuホイールを理解する上で必要だからと判断したからである。同じくRueiZuモノブロック鍛造ホイール20インチであるが、こちらはデザインからカスタムオーダーメイドしたメーカーラインナップには存在しない6本スポークホイール。

 フルオーダーということで、リムに「HPP」の刻印が刻まれている。もちろん、スペーサー等を必要としないジャストフィットサイズ。ということで、新たなる8速ATの300SRT8が始動する。今後は新300SRT8のテスト状況を随時報告していく。

▲RueiZuは、ミリ単位のカスタムオーダーメイドが可能であり、300&チャレンジャー&チャージャー専用のPCD115、ハブ径71.5ミリで完璧にジャストフィットするホイールの製造が可能になる。

▲フルオーダーということで、リムに「HPP」の刻印が刻まれている。

▲ホイールの高い強度と精度と軽量化といった「質」で選べばRueiZuという選択肢は外せない。

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